一両日中(いちりょうじつちゅう)の意味/ビジネスで誤解を生まない使い方は?

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あなたはビジネスにおいて「一両日中」という言葉を目にした事はありますでしょうか。「一両日中」は人によって意味の解釈が異なる場合があります。なぜそのような認識のずれが起こるのでしょうか?その理由についてや「一両日中」に取って代わる適した言葉、その類似語についてもご紹介します。

「一両日中」の意味・語源は?

「一両日中」の意味は、以下のように分解できます。

一:1日
両日:2日
中:以内

つまり、1~2日以内という事になります。

なぜ人によって「一両日中」の意味の解釈が違う?起算日はいつ?

なぜ人によって「一両日中」の意味の解釈が違う?起算日はいつ?

人によって「一両日中」の意味の解釈が異なるなぜなのでしょうか。その理由についてご説明します。

「初日不算入の原則」とは?

民法においては、「初日不算入の原則」というものがあり、原則として初日を算入せずに翌日から起算します。

”民法140条
日、週、月又は年によって期間を定めたときは、期間の初日は、算入しない。ただし、その期間が午前零時から始まるときは、この限りでない。

※民法140条から143条にて、計算方法について定めています。

よって、起算日は期限を定める日の翌日とするのが自然かもしれません。

年齢を計算する場合は、初日を含めて計算されます。これを「初日算入」と言います。年齢以外の期間を計算する場合は初日を算入しないのが原則です。

「一両日中」の意味について「NHK放送文化研究所 」が年代別の解釈を調査

Q:
「一両日中にご返事ください」というのは、いつまでに返事をすればよいものなのでしょうか。

A:
「あしたまで」と「あさってまで」の両方に受け取られる言い方ですが、最近では「あさってまで」だと考える人が少なくなってきています。人によって受け止め方が異なることばなので、放送では別の言い方をしたほうがよいでしょう。

「一両日(いちりょうじつ)」というのは、もともと「一日または二日」という意味です。「一両日中に」と言った場合、きょうを一日目・あしたを二日目と考えるか、きょうを含めずにあしたを一日目・あさってを二日目と考えるかによって、解釈が分かれてくるのです。

NHK放送文化研究所では、「一両日中にご返事いたします」という文の解釈についてウェブ上でアンケートをおこないました(2006年10月~11月、 1269人回答)。この言い方に対して、きょうが月曜日だとした場合に、返事はあした(火曜日)までにはもらえるのか、あるいはあさって(水曜日)までにはもらえるのか、といったことを尋ねたものです。

まず全体として一番多かったのが「あしたまで」という答え(61%)でしたが、この答えは女性(65%)のほうが男性(56%)よりも特に多く答えられています。

また、年代差が相当強く見られます。「あしたまで」は、60歳以上ではそれほど多くないのですが、30代では7割に達しています。若くなるに従って「あさってまで」が少なくなって「あしたまで」が標準的になっているのは、社会全体がせっかちな方向に変化していることの反映なのかもしれません。

このように人によって受け取り方が違うことから、放送で使うことば(ほかの人の発言を引用して伝えるときも含めて)としては特に、「一両日中に」という言い方をするよりも、具体的に「~日まで」ということをはっきり言うようにしたほうが的確でしょう。このことは、いつもこのコーナー執筆の締め切り直前になって「一両日中にはなんとか出します」とお願いして編集部を困らせている私が、自戒を込めて申し添えます。

「一両日中」はいつまで?(ウェブ上アンケート、1,269人回答)

「一両日中」はいつまで?(ウェブ上アンケート、1,269人回答)
(メディア研究部・放送用語 塩田雄大)

引用:NHK放送文化研究所

「一両日中」はビジネスでは避けた方が良い?適した言い方は

「一両日中」はビジネスでは避けた方が良い?適した言い方は

上記でご説明したように、人によって「一両日中」の意味の解釈は異なります。特にビジネスの場面において、相手に誤解のないように伝えるためには、“~月~日(~時)までに”というように、明確に期日を定めるのが好ましいでしょう。

それ以外は、期限が明確に分かる「明日中」などの言葉を使うようにしましょう。

もし、自分が「一両日中」を相手に対して使う場合は、期限を定める日を起算日として2日間としましょう。相手が自分に対して使ってきた場合は、翌日を起算日として2日間待ちましょう。

そのようにすれば、トラブルは回避できるでしょう。

「一両日中」の類語

「一両日中」と似た言葉についてご紹介します。

数日中

「数日中」の意味は、基本的に「数日」は2~3日なので、その期間内と考えるのが自然でしょう。しかしながら、この言葉についても、人によって意味の解釈が異なるあいまいな意味として受け取られます。
※起算日については触れません。

近日中

「近日中」は「数日中」より、更にあいまいな言葉になります。

「近日」は2~3日や、近い将来という意味で使われます。ビジネスにおいては相応しい表現ではないでしょう。

「近日中」適した使い方としては、映画配給会社が公開日発表をお客に期待させるなどの目的での使用が適していいるでしょう。

今日明日中

「今日明日中」は、文字通り、今日、又は明日中という意味です。誤解は生じません。

「一両日中」、その類語の英語表現/例文

「一両日中」、その類語の英語表現例文

「一両日中」と、その類語は英語ではどのように表すのでしょうか。

一両日中(in a day or two / in one or two days)

「in a day or two 」
「in one or two days」

I will reply to you in a day or two.
一両日中に返信しますね。

数日中(in a few days)

「in a few days」

He will come back in a few days.
彼は数日中に帰るだろう。

近日中(one of these days / soon)

「one of these days」
「soon」

He will come back one of these days.
彼は近日中に戻るだろう。

今日明日中(today or tomorrow)

「today or tomorrow」

I will reply to you today or tomorrow.
今日明日中に返信しますね。

まとめ:曖昧な「一両日中」の使用はビジネスでは避ける

如何だったでしょうか。特にビジネスにおいては「一両日中」の意味は曖昧なため、使用しないほうが良いでしょう。お互いに解釈のずれが生じない言葉を使いトラブルを回避しまししょう。

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