「イニシアチブ」の正しい使い方とは?シーン別で異なる意味と使い方をご紹介!

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みなさんは「イニシアチブ」の意味をご存知でしょうか?

ビジネスやスポーツの中で特に使われることが多いですが、実は使われるシーンによって意味が異なります。

間違った意味で使わないように、今回はシーン別で「イニシアチブ」の使い方を解説します。

「イニシアチブ」の意味

イニシアチブの意味「イニシアチブ」の基本的な意味は3つあります。

【1】(事態改善への)新規の構想、計画、戦略
【2】 自発的にする能力、率先して行うこと
【3】 首唱、主導、主導権

いくつか意味はありますが、日本では「主導権」という意味が主に使われます。

また「イニシアティブ」と表現されることもありますが、意味は一緒です。

「イニシアチブ」の類語・反義語

イニシアチブの類語・反義語

「イニシアチブ」の類語と反義語は以下の通りです。

【類語】

①「率先」

…自先頭に立って物事を行うこと。

「イニシアチブ」とは違い、率先は「上の地位にいる人が先頭に立つ」という意味が含まれています。

②「牽引」

…大勢の先頭に立って物事を引っ張っていくこと。また大きな力で物体を引っ張ること・引き寄せること。

③「開拓」

…新しい領域や分野、あるいは人の進路や人生・能力などを切り開くこと。

④「リーダーシップ」

…ある一定の目標達成のために個人やチームに対して行動を促す力のこと。「指導力」や「統率力」などと表現します。

”主導権を持って組織を引っ張っていく”「イニシアチブ」とは微妙にニュアンスが異なります。

【反義語】

①「追随」

…前を行く者に従って後をついていくこと。

「他の追随を許さない」などと表現されるように、他の誰もが続いていくことできないほど先行している様子を意味しています。

「イニシアチブ」の英語表現

イニシアチブの英語表現

「イニアチブ」は日本で主に使われる意味と英語で使われる意味が異なります。

英語での「イニシアチブ」は「問題を解決するための構想、戦略」といった意味でよく使われます。

さらに英語では「motivation(やる気、自発性)」に近い意味でも使われることがあります。

日本語では「権力を握る」というような意味で使いますが、英語では少しニュアンスが変わるので使う際は気を付けましょう。

シーンで異なるイニシアチブの意味

イニシアチブの解説「イニシアチブ」は使用するシーンで意味合いが異なるのが特徴です。

以下、シーン別でご紹介します。

ビジネス

ビジネスにおける「イニシアチブ」は、主に「主導権」という意味で使われることが多いです。

冒頭で紹介した【1】の意味でも使われることもあるので、話の文脈や状況で判断する必要があります。

政治

政治での「イニシアチブ」は紹介したビジネスシーンの意味と同様に使われることもありますが、もう1つ重要な意味があります。

政治の中では「国や地方自治体の政治で、国民または住民の発言を認めること」を指します。
直接国民によって投票してもらい成否を問う「国民発案」も、「イニシアチブ」と呼ばれます。

さらに政治だけでなく、ニュースや新聞で使われている「イニシアチブ」も同様の意味で表現されることが多いです。

スポーツ

スポーツ用語として「イニシアチブ」が使われると、相手と対戦するスポーツにおいて、「有効にゲームを進めること」を指します。

「イニシアチブ」の意味である「主導権」が派生して、スポーツ用語として定着しています。

「イニシアチブ」を使いこなすポイント

イニシアチブの使い方「イニシアチブ」はシチュエーションによって意味合いが変わるので、少し使い方が難しいと思われるかもしれません。

ここでは「イニシアチブ」をスムーズに使いこなすポイントをご紹介します。

①「イニシアチブをとる」/「イニシアチブを守る」

「先導する」の意味になる。

「~をとる」「獲得する」「守る」と共に「イニシアチブ」が使われる時は、主導権をもって物事を進める「先導」や「率いる」の意味合いが強くなります。

②「イニシアチブを発揮する」

「主導権を上手く利用する」の意味になる。

イニシアチブを発揮するとは、「主導権を上手く利用している状態」のことを表します。

③副詞的に「イニシアチブで」/「イニシアチブを取って」が使われる時

「率先して」という意味になる。

副詞的にイニシアチブを使われる時は、「物事を率先して進める」という意味で表現されます。

④「戦略的イニシアチブ」

「戦略的計画・構想」を意味する。

戦略的イニシアチブとは、戦略を実現するための方法を色々と考えて組み立てることを意味します。

「イニシアチブ」の具体的な例文

イニシアチブの使い方例文

「イニシアチブ」のそれぞれの意味における使い方を例文と一緒にご紹介します。

日常会話での例文
イニシアチブの例文

もっと「イニシアチブ」にしていかないと、ライバルに先を越されてしまう。

ここでは「イニシアチブ」が副詞的に使われてるので、「率先して動くこと」を意味します。
イニシアチブの例文

会話の中で「イニシアチブ」を守り続けるのは、難しい。

「イニシアチブを守る」と表現されているので、ここでは「先導する」や、「主導権」の意味が強くなります。
ビジネスシーンでの例文
イニシアチブの例文

①商談では、イニシアチブを取ることが重要だ。

②ここのレストランは飲食業界の中でイニシアチブを握っている。

「~を取る」「握る」と表現されているので、ここでの「イニシアチブ」は「主導権」や「先導」を意味しています。
イニシアチブの例文

今回の会議では「戦略的イニシアチブ」が功を奏した。

「戦略的イニシアチブ」という言葉で使われているので、ここでは「戦略的な構想」を意味します。
政治分野での例文
イニシアチブの例文

日本の「イニシアチブ」よって政治問題が解決の方向に向かう。

ここでの「イニシアチブ」は「国民が法律の変更や制定を提案すること」という意味になります。
基本的な意味で使われる「主導権」とは意味が全く異なることが分かります。
スポーツシーンでの例文
イニシアチブの例文

試合開始から相手チームは完全に「イニシアチブ」をとられた。

ここでの「イニシアチブ」は「主導権を取られた」ことを表しているため、「試合展開が不利に進む」という意味になります。

「イニシアチブ」を正しく使えるように

イニシアチブ「イニシアチブ」は使うシーンによって意味が異なることを解説しました。

また英語では「自発的な行動」という意味が含まれているので、ニュアンスの違いについて覚えておきましょう。

「イニシアチブ」は、意味が分かれば簡単ですので是非、正しい使い方を覚えて使いこなしましょう。

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