自分を育ててくれた親が高齢になって、介護施設に入居してもらう必要が出てきた。すぐに会いに行けるように、自分が通勤中でもすぐに立ち寄れる場所に住んでもらいたいと考えていたら、良い介護施設を見つけた…でも待って。これからの長い余生を過ごしてもらう大事な場所選び、焦る必要はありません。
「あの時、こうしておけば良かった」と後悔しないように、介護施設の種類や事前に知っておくべきことを紹介します。また便利で住みやすい渋谷周辺の介護施設についても参考にしてみて下さい。
渋谷エリアの介護施設の種類
介護施設には幾つもの種類があり、介護が必要な方の状態によって分けられていて、必要なお金の相場も異なります。親御さんの状態や自分自身の経済状況を冷静に見極めて「この施設に住んでもらえて良かったな」と思えるような選択をしましょう。
公的施設
私達が10代の頃、高校や大学に進学する時に国公立か、私立かを選択したように、介護施設も公的機関が運営しているか、民間が運営しているか、によって区分されています。
国や地方自治体や社会福祉法人などによって運営されているのが公的な介護施設です。国公立の学校で入学金や授業料が安く設定されていることと同様に、公的な介護施設も民間施設と比較すると費用が安いことが特徴です。しかし人気が高い分、入居待ちの待機者が多いため、どれくらいの期間待つ必要があるのか、待機期間の間はどうするかを考えておきましょう。
民間施設
上の例で、私立の大学に該当するのが民間の介護施設です。私立の大学が学校法人によって運営されているように、これらの介護施設は、医療法人や民間企業によって運営されています。
公的施設と比較すると入居費用や月額費用は高いですが、民間の介護施設はサービスが幅広く、バラエティに富んでいる傾向があります。一例として、地域の幼稚園・小学生との交流があったり、入居者同士のカラオケ大会などレクリエーションに工夫があったり、月に1度、訪問美容があったり、衛生面にも配慮があります。
リーズナブルだからといって、公的機関を選んで「いつまでも入居できなくて困った」状態に陥る場合もあります。民間施設は多少高額になりますが、施設面が充実しているので、入居した後に困ることが少なくなります。大事なのは自分の目で実際の施設を知り「ここだ」と思えるのような場所と出会うことです。
もし渋谷区内で、自分の希望条件とマッチする介護施設が見つからない場合でも、施設が公的か民間かという視点を持って、他のエリアで探してみると良いでしょう。
渋谷周辺のおさえておきたい介護施設
渋谷は活気に溢れ「若者の遊び場」というイメージが強いですが、中心街を離れた場所には落ち着いた邸宅街もあります。そして実は、公的・民間ともに介護施設も多くあるのです。
アクセスの容易さ、薬局やスーパーなど生活のための利便性を考えると、渋谷は介護施設の候補としてマッチしています。
アライブ代々木大山町 渋谷区大山町の介護施設
施設概要 |
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月額費用/入居時費用 (※2019年3月現在) |
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入居条件 |
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渋谷駅から徒歩10分 トラストガーデン南平台
施設概要 |
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月額費用/入居時費用 (※2019年3月現在) |
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入居条件 |
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グランレーヴ渋谷 健康に暮らすための介護施設
施設概要 |
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月額費用/入居時費用 (※2019年3月現在) |
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入居条件 |
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渋谷区らしい介護施設 グループホーム笹塚
施設概要 |
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月額費用/入居時費用 (※2019年3月現在) |
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入居条件 |
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けやきの苑・西原
施設概要 |
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月額費用/入居時費用 (※2019年3月現在) |
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入居条件 |
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ミモザ代々木
施設概要 |
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月額費用/入居時費用 (※2019年3月現在) |
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入居条件 |
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レクロス広尾
施設概要 |
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月額費用/入居時費用 |
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入居条件 |
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グループホーム広尾
施設概要 |
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月額費用/入居時費用 |
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入居条件 |
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グリーンポート恵比寿
施設概要 |
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月額費用/入居時費用 |
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入居条件 |
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パール代官山
施設概要 |
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月額費用/入居時費用 (※2019年3月現在) |
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入居条件 |
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美竹の丘・しぶや
施設概要 |
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月額費用/入居時費用 |
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入居条件 |
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渋谷区で介護施設の入居を決める前に。知っておくべきこと
介護が必要な時、それは突然やってきます。父親が病気になり、母親が寄り添うだけでは不十分…とは言え、自分自身は日中仕事で動くことが出来ない…といったように、親御さんに介護が必要なタイミングは、ある日心の準備が出来ない状態の私たちに、突然降りかかってきます。介護には最後の過ごし方を決めるまで「パニック期」「環境調整期」「安定期」「看取り期」の4つにステップがあります。
事前の知識を得ておいて「パニック期」を上手に乗り切るため、以下のことを知っておきましょう。
介護施設の利用に必要なお金の相場
介護施設の利用だけで、1人当たり毎月6万~30万程度見ておく必要があります。民間施設にあたるサービス付き高齢者向け住宅やグループホームを利用した場合で、10~30万円。公的施設のケアハウスを利用した場合で15~30万円。一番安く利用できる特別養護老人ホームで6~15万円掛かります。
自分たちの経済状況に合わせて、本人が快適に暮らせるよう、そして家計に無理のないように予算を考えましょう。
渋谷区内の地域包括支援センターは様々な相談に対応
地域包括支援センターは地域の高齢者を支えるために各自治体に設置された総合相談窓口で、高齢者やその支援に関わっている方が利用できます。さあ、明日から親の介護をしなくてはいけないという局面に向かい合った時、介護の素人である私たちには、わからないことだらけです。
自分の親をどのような施設に入れるのが最適なのか、在宅で手探りで介護をしているけど、本当にこれでいいのだろうか、など、高齢者を支援する上で疑問に感じたことを保健師や社会福祉士など、専門家が応えてくれます。気になっていることは些細な事でも相談しておいた方が、長く続く介護への不安を解消できます。
渋谷区には合計11施設もの地域包括支援センターがあり、これが渋谷区で介護施設を選ぶ上でのメリットとも言えます。自分たちが選んだ介護施設の近くの地域包括支援センターを選択で必要な情報収集を行いましょう。
介護施設に入居する前に、ケアプランの作成
誰かを介護した経験が無いと、親を介護するためには、ただ介護施設に入居させれば良いだけと捉えがちです。しかし、介護保険を使ってサービスを受けるためには、まずケアマネージャーとともに「ケアプラン」と呼ばれる、サービスを受けるための計画書を作成する必要があります。
これは自宅や介護施設で、どのようにサービスを受けるか、まだ介護を必要としない人が、介護が必要な状態にならないようにするための介護予防などを計画したもので、プランの作成は介護保険で支払われるため、自己負担なく作成することが可能です。
「備えあれば憂いなし」ということわざの通り、しっかりとしたケアプランを作成すること、これは入居後の生活をより豊かにするために、必要な作業です。ケアマネージャー・家族とともに、協力して取り組みましょう。
まとめ
東京都内、特に渋谷周辺の介護施設は上で挙げたようにバラエティに富んでいます。介護を受け始めても、その人の人生はその後も続いていきます。入所後も自分自身のライフスタイルを築けるように、本人の生き方に合った場所に出会うことが大切です。自分たちの目でしっかりと見極めて、施設を選択しましょう。
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