節約しなきゃと思いつつも、ついつい余計なものを買ってしまったり、節約する目的自体を忘れてしまい途中で諦めてしまったり…一概に節約といっても続けるのって難しいですよね。また、実際に行っている節約方法が本当に有効か否かを顧みずに続けている方も多いのではないでしょうか？そこで今回は節約の本来の目的を振り返りつつ、本当に効果的な節約方法についてご紹介します。
節約とは？
まずは「節約」という言葉の意味について振り返りましょう。
節約って何？
皆さんは節約と聞いてどのようなことをイメージしますか？晩ごはんのおかずを一品減らることは節約でしょうか、また欲しい服を買うのを我慢したりするのは節約でしょうか。いざ節約の意味を考えると説明するのが難しいかと思います。
節約を端的に説明すると、ずばり「無駄遣いをやめて切りつめる」ということです。ここで注意するべき点は「無駄遣い」という言葉です。何が「無駄遣い」となるか否かは人それぞれによって異なります。
例えば先に例として挙げた「欲しい服を買う」という行為も、「真冬に着るコートがない」という人にとっては投資であり、「洋服が有り余って保管場所に困っている」という人にとっては無駄遣いになるかもしれません。すなわち節約をするためには、自分にとって何が投資であり、何が無駄遣いかを見極める必要があります。
節約と倹約の違い
次に節約と倹約の違いについて確認しましょう。節約は先にあげた通り「無駄遣いをやめて切りつめる」という意味でした。一方で倹約は「お金を切り詰めて出費を少なくする」という意味です。一見同じような意味に見えますが以下のような違いがあります。
- 節約はお金以外のもの全般、倹約はお金に対して使われる言葉である
倹約、倹素など、倹の字がつく言葉はお金に関わる言葉である一方で、節約が他の言葉と融合して、節水(水を節約すること)や節電(電気を節約すること)などというお金以外のものに関わる言葉がつくられていることからもイメージしやすいかと思います。 - 節約には精神面において「自分を律する」という意味が含まれている
「倹」と「約」は共に「つつましく質素な生活」を意味し、その一方で「節」には「節操、けじめ、信念」といった意味合いを含んでいます。つまり倹約はあくまで出費を抑える「方針」、節約は出費を抑える具体的な「方法」に重きが置かれた言葉であると言えます。また節約は出費を抑える具体的な方法が求められるため、より責任が伴う言葉であるとも言えるでしょう。
節約とケチの違い
では次に節約とケチの違いは何でしょうか。節約という言葉がプラスなイメージを持っている一方で、ケチはマイナスなイメージがあるのではないでしょうか。「節約上手な人」とは言われたいですが、「ケチな人」とは言われたくないですね。具体的な違いとして下記のような点が挙げられます。
- 必要なものを削っているか否か
必要な所まで削るのがケチで、不要な部分を削るのが節約と言えます。節約の「無駄遣いをやめて切りつめる」という根本の意味に関わる部分です。例えばトイレの水道代を削るために、毎回隣の家に来てトイレをするような人はケチな人と言えるでしょう。 - 周りから見て不快か否か
周りから見て不快なのはケチ、賢いのは節約と言えます。例えばスーパーの試食コーナーで何も買わずにお腹をいっぱいにしようとしている人がいたら、非常に不快ですしケチな人と言えるでしょう - 他人のためにお金を使えるか否か
他人のためにお金を使えない人はケチ、使える人は節約家と言えます。例えば結婚式に出席しているにも関わらず、ご祝儀を出さない人はケチな人と言われても仕方ありません。
あるべき節約とは？
さまざまな視点から節約について捉えていきましたが、ここであるべき節約についてまとめましょう。まずあるべき節約とは、「自分にとって無駄なものを購入したり、使ったりしない」ということが言えます。すなわち節約をするには、自分自身にとっての物差しが必要となります。その物差しを自分でしっかり把握できるように心掛けましょう。
次に節約によって、自分がこれまで築いてきた人間関係が崩れる、自分の幸せを制限するようなことがあってはなりません。あくまで節約は、より自分が幸福になるために行うべきものであり、不幸になるためではないという点をしっかり認識しましょう。
節約をするメリット
では次に節約をするメリットについて改めてチェックしましょう。
貯金できる
節約をして得られるメリットとしてまず挙げられるのは、貯金ができるという点でしょう。日々の無駄遣いをやめて貯金をすれば、万が一の備えになるのはもちろん、自分の趣味や旅行などに使うことが可能です。すなわち自分にとって本当に必要なもの、本当に欲しいものに対してお金を使うことができるようになります。
例えば毎日小腹を埋めるため何となく購入していた150円のお菓子を1ヵ月貯金に回すだけで4500円、年間ですと54,000円貯金することが可能です。54,000円貯金できる、自由に使えるお金が増えるとなると大変嬉しいですよね。
無駄のない丁寧な生き方を実現できる
節約するということは日々の無駄遣いをやめるということ、すなわち自分にとって本当に必要なもの、本当に欲しいものに対してのみお金を使うことを意味します。
その結果、日々の買い物の中で常に「自分にとってこの商品は本当に必要か、本当に欲しいのか」を顧みる癖がつきます。そうした癖ができると、自分にとって無駄のない、本当に求めているものだけに囲まれた丁寧な生き方を実現することができるようになります。
例えば洋服を買う際にも、年間10着購入している状態から年間1着しか購入しないと決心した場合、どのような心境の変化が起こるでしょうか？これまで何となくで洋服を購入していたチャンスが、10分の1に減ることになります。その結果、その1回の購入にかける思いは大変深くなるのではないでしょうか？こうした思いの変化が、丁寧な生き方の実現につながっていきます。
本当に価値を感じるものを手にでき、理想の自分像に近づける
「無駄のない丁寧な生き方を実現できる」でも触れましたが、買い物の度に「自分にとってこの商品は本当に必要か、本当に欲しいのか」を顧みる癖ができると、当然ながら自分にとって必要なものが明確になってきます。その結果、自分が本当に価値を感じるものがわかるようになり、深く自分を知ることができるようになります。すなわち無駄を省くことでより自分自身の理想像を把握し、実現していくことが可能になるのです。
例えば家族で海外旅行に行くためにお金を貯めようと決意した場合、これまで何となくで使ってきた外食代や交遊費などを削ることになるかもしれません。どうしても節約には日々の楽しみを一部諦めるという側面が伴います。それによって多少なりともストレスを感じることもあるでしょう。
しかしそのストレスに対して、「なぜ今辛いのか？」という点を踏まえ節約を続けることによって、より「家族で海外旅行に行く」という思いを強くすることができ、理想に近付いていくことができます。
節約をせずに今を楽しむことは、目的がないためある種の逃げと言えるでしょう。その場その場でストレスを発散したり、快楽を手にする手段にしかならないということです。よく考え戦略的にお金を使っていくことで、自分が本当に価値を感じるものを手にし、なりたい自分に近付いていくことができるのです。
オススメしない節約方法
成功する節約の取り組み方について考える前に、陥りがちな間違った節約方法について見ていきましょう。もし下記に当てはまる節約方法を行っている場合には中断し、「次章の成功する節約の取り組み方」を参考に、改めて節約に取り組むことをオススメします。
節約効果がイマイチ
節約効果があまりにないものはオススメしません。日々一生懸命取り組んでも、年間数十円、数百円の節約にしかならないものは、あまりに効率が悪いので辞めたほうが良いでしょう。例えば飲食店に行く度に余分に爪楊枝を貰ってきて、家で使用するといった節約方法が挙げられます。爪楊枝を集める前に、そもそも飲食店に行く回数を減らした方が節約効果としては大きいためオススメです。
時間を掛けすぎてしまう
時間は人生において一番重要なものであり、お金を出しても買えるものではありません。その大切な時間を節約に掛けすぎてしまうのは、とても勿体なく、効率的とは言えません。例えば数十円、数百円を節約するために、スーパーをはしごして何時間も潰してしまうといった節約方法が挙げられるでしょう。要した時間と節約効果を元に時給として算出した際に、1000円を切るようであれば効率が悪く、オススメしません。(例：2時間かけて800円を節約→時給400円(800円÷2時間))
人間関係を壊す
自分の節約によって、他人にを巻き込むことはよくありません。自分に対して使うお金を節約する分には問題ありませんが、人にかけるお金まで節約対象にすることは、節約ではなくケチになりかねません。例えば交際費を削りたいために友達や会社の付き合いを断り続ける、結婚式に出席した際にご祝儀袋に何も入れないなどが挙げられます。人間関係を壊してしまうような節約はしないように心掛けましょう。
ストレスがかかる
節約はダイエットに似ています。よって短期間で結果を出そうとしてもなかなかうまくいきません。細く長く続けていくことを意識せず、無理なルールにより頑張りすぎてしまうと急激なストレスがかかることになり、いつかリバウンドしてしまいます。その際に衝動買いが増えたり、お金遣いが荒くなったりしては意味がありません。
例えば毎食外食だった方が、毎食自炊に明日から切り替えるというのは、なかなか難しくストレスが溜まるのが現状でしょう。ストレスを溜めないためには、まずは週に何回か、次に平日の夜ご飯、その次に平日のお昼…というように徐々に外食から自炊に切り替え、その状況に慣れていく必要があります。無理はせず、自分のできる範囲で節約に取り組んでいきましょう。
健康に影響がでる
節約を行うために食材の購入を減らす、食事の回数を減らすということは絶対にオススメしません。節約は、今よりもより幸福になるためにするという点を忘れないようにしましょう。健康を害してしまうと何も取り組むことができず、幸福とは言えません。体は全ての資本であり、何よりも重要であるという点を忘れないようにしましょう。
成功する節約の取り組み方
ではどのように節約を行うべきでしょうか。成功する節約方法について確認していきましょう。
家計簿をつける
まず重要なことは、現時点の自分のお金の流れを明確にすることです。いくら収入があって、毎月何にいくら使っているのかを知ることで、どこに無駄があるのか、またどのくらいのお金を貯めることが可能なのかを明確にすることができます。そのお金の流れを知るために下記アプリがオススメです。
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- マネーフォワード
650万人に使われている自動家計簿アプリです。レシートをスマホで写真に撮ることで、すぐに家計簿を作成することができます。さらには銀行・クレジットカード・証券会社・FX・年金・ポイントの口座を自動でまとめ、家計簿に自動反映してくれます。わかりやすくグラフで懐事情を管理してくれるので、簡単に自分の支出傾向を把握することができます。
- マネーフォワード
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- ZAIM
日本最大級の750万人が利用しているオンライン家計簿です。レシートの自動読み取り機 能はもちろんのこと、1500もの銀行やクレジットカードの Web 明細に接続して自動的に入出金を記録して資産状況を管理してくれます。合わせて、よく行くお店の特売情報も自動的に配信されるので、お得に楽しみながら節約できます。
- ZAIM
節約をする期間と目標額を決める
次にいつまでにいくら節約によって貯めるか目標を定めましょう。また目標を立てる時のポイントは無理のない設定にすることです。例えば普段の生活で月給30万円で生活費に25万円使っている方が、月間50万円貯金するというのは非常に難しく、無理に無理を重ねなくてはならないでしょう。無理のない、できる範囲での節約をまずは成功させることを目指し、節約に対するモチベーションをキープするようにしましょう。
削減すべきは三大固定費
何の支出を節約するべきか悩んだ場合は、固定費削減を目指すのがオススメです。固定費とは、生活上一定額で定期的に発生する費用のことであり、住宅ローンや家賃、携帯電話やインターネットなどの通信費、駐車場代などが挙げられます。一方で変動費とは、選択により支出が変わる毎月一定でない費用のことであり、食費、交通費、交際費などが挙げられます。
節約を行う場合、よく変動費を抑えようとされる方が多くいますが、実は削減すべきは固定費です。もちろん変動費を削減することも大切ですが、変動費はあくまで一過性のものであり固定費は定期的に発生する費用であるため、固定費の方が節約に与える影響が大きいと言えます。
一度固定費を削減すると自動的かつ継続的に節約を行うことができ、苦なく効果的に節約を行うことができるのです。特に削減を目指すべき固定費として3つ挙げられます。それが住宅費、保険費、通信費の3つです。
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- 住宅費
借家の場合、家賃は更新時期に「下がらないなら引っ越しも検討している」と家賃の引き下げを交渉してみましょう。また家賃が下がらない場合は引っ越しもひとつの手ですが、引越し費用には注意すべきです。住宅ローンは金利の変動によって借り換えを検討するのがオススメです。その際、借換手数料などで損が出ないように注意しましょう。 - 保険費
医療保険、生命保険など様々な種類の保険がありますが、実際に必要か否かの見極めはとても重要です。保険勧誘員の勧めのまま、よく考えずに入ってしまった人は特に見直しをオススメします。保険は加入時のままにするのではなく、現在の自分と将来のライフプランを確認して、解約や他の保険に乗り換えるといったことも場合によっては必要です。 - 通信費
携帯やスマホは、現在の加入プランに無駄がないかをチェックし、不要なオプションは全て解約し、自分の利用目的に適したプランを選択するようにしましょう。また家族割などの各種割引プランも適用できないか確認することがオススメです。また、いま話題の格安SIMも要注目です。多くのキャリアが参入しており、データ通信だけならなんと月額0円〜などかなり通信料を抑えられる可能性があります。自分に合ったプランを選んで、上手に節約しましょう。
- 住宅費
自然と節約になっている！を目指す
また三大固定費以外についても、自然と節約につながる方法を積極的に取り込んでいくことはオススメです。例として、水道代、光熱費や食事など毎日の生活の中で発生する費用についての見直しが挙げられます。
水道代であれば、シャワーヘッドを変えるだけで節約できます。シャワーヘッド代が別途かかりますが、年間の水道代の節約で十分ペイできるのでおすすめです。
参考)
節約だけじゃない！おすすめ節水シャワーヘッドの選び方
また日々の料理の中で節約レシピを身につけておけば、食事を楽しみながら節約することも可能です。美味しい節約レシピは数多くあり、中には健康を意識したメニューもあります。詳細についてはこちらの記事が参考になるのでご確認ください。
参考)
わがまま女子必見！節約もダイエットも一緒に成功させる方法
少しでも安く買うではなく買わないという選択肢をもつ
節約というと、どうしても「少しでも安く買う」という方に目が向きがちですが、そもそも「買わない」という視点を持つことが重要です。1万円のものを500円引きで購入した際に貯めることができる金額は－9500円ですが、購入しない場合は1万円をそのまま貯めることができます。もちろん必要なものであれば購入する必要がありますが、無駄なものについては「買わない」という選択をするようにしましょう。
参考図書紹介
ここで節約の参考になる、オススメ図書を紹介します。より具体的な節約方法を下記図書を通して学びましょう！
- ズボラでもお金がみるみる貯まる37の方法 著：飯村久美
なかなか貯金しても続けられない、節約してもリバウンドして無駄使いが止まらないタイプの方に特にオススメの一冊です。「そうだ、そうだ」と楽しみながら読み進めていくことができます！
- 年収100万円の豊かな節約生活術 著：山崎 寿人
例え低収入であっても、豊かな食生活を送りながら無理せず節約をし、お金を貯めるコツについて書かれています。この本を読めば、あなたも1日500円に食費を抑えつつ、無理なく貯金を行えます！
- 賢い人のシンプル節約術 著：リチャード・テンプラー
40カ国以上で読まれている世界的ベストセラー著者による節約本です。節約にあたって最も必要となる「心の持ち方」について学べます。「お金を使うこと」を「我慢」だと考えず、お金のかからない暮らしを心から楽しむコツをこの本は教えてくれます
その他貯金を増やす方法
節約について見てきましたが「お金を増やす」という目的であれば、「支出」を減らすだけではなく「収入」を増やすということも有効です。最後に「収入」を増やすという点でオススメな方法について紹介します。
フリマアプリ・サイトでいらないものを販売する
最も簡単にはじめることができる方法でオススメなのが、フリマアプリ・サイトを利用することです。不用品を販売してお金を増やしましょう！
- ラクマ
言わずと知れた日本最大級のフリマアプリです。スマホで写メを撮り、すぐに出品できます！ファッションから雑貨、家電、本や漫画に至るまで、幅広いジャンルの商品を販売できます。商品が売れた際に掛かる出品手数料が3.5%と安い点、過去6ヶ月までの落札相場を無料で検索できる点など、フリマ初心者でも販売しやすい体制が整っています。 - ブランディア
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エンジニア経験のある方ならクラウドテックがオススメです。最短3日からプロジェクトに参画可能、プロジェクトの25％がリモートワーク案件など働きはじめやすい体制が整っています。希望をすれば、キャリアサポーターによるお仕事探しのサポートもお願いできるので、安心して仕事をは選ぶことができます。
株式投資をする
「自分が働くことなく、お金を増やしたい！」という方にオススメな方法が株式投資です。少額からはじめて、まずは株式投資に慣れましょう。
- ＳＢＩ証券
開設数・人気ともNo.1のネット証券です。国内4取引所の上場銘柄はもちろん信用取引・貸株サービス・NISAに外国株とどんな方でも満足できる商品ラインナップが魅力です。また証券業界随一のマーケット情報を有しており、リアルタイム株価,、チャート、株主優待検索、四季報情報など豊富な投資情報が無料で簡単にチェックできます。 - 楽天証券
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まとめ
節約についてみていきましたが、如何だったでしょうか？あくまで節約は、より自分が幸福になるために行うべきものであり不幸になるためではないという点、そして自分のできる範囲で無理をせず、マイペースに行っていくべきであるという点に注意しましょう。また「支出」を減らすことも有効ですが、「収入」を増やすという点に着目しても良いかもしれません。自分の人生にとって意味のあるお金の使い方、そして貯め方を目指し取り組んでいきましょう！
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