梅雨も開けて一気に暑くなり、天気のいい日が続いています。お休みの日にいい天気の外を見ると、ついお出かけしたくなりますよね?大人になると中々時間が取れなかったりしますが、充実したお休みを過ごしたいという人はとても多いと思います。
バイクと聞くと通勤などで使用している方もいますし、ただの移動手段として捉えがちですが、バイクは立派な大人の趣味です。
一言でバイクと言っても色々な種類があり、乗るために必要な免許も異なりますが、バイクを楽しむための知識をご紹介します。
バイクの免許種類と取得費用
バイクに乗るためにはまず免許がなければ始まりません。バイクの免許には全部で7種類あり、乗りたいバイクの大きさ(排気量)や、オートマかマニュアルかによっても必要な免許が異なります。ここではそれぞれの免許について解説します。
原付免許(原付1種)
様々な種類のバイク免許の中でも比較的手軽に取得が可能です。
原付免許では50cc以下のバイクに乗ることができます。取得できる年齢は16歳からで、適性検査(視力検査や色彩検査)、学科試験で90%の正答率で3時間の実技講習を受けることができ、この講習を受けることで原付免許の交付となります。取得費用については、各都道府県によって異なる場合もありますが、約8,000円ほどになります。ちなみに、普通自動車免許を持っている方はそのまま乗ることができます。
小型二輪免許/AT限定小型二輪免許
原付二種と呼ばれ、125cc以下のバイクに乗ることができます。
免許の取得は16歳から可能で、教習所で学科教習、技能教習を受け、卒業検定に合格した後運転免許試験場で学科試験、適性検査を受けて免許の交付となります。取得費用は、教習所、試験場での交付にかかる費用を合算すると、約20万円前後になります。
普通二輪免許/AT限定普通二輪免許
複数あるバイクの免許の中でも最も多く取得されている種類の免許です。
取得可能な年齢は16歳からで、普通二輪免許では400ccまでのバイクに乗ることができます。こちらも教習所での学科、技能教習を受け、卒検に合格したら試験場で免許交付、という流れになります。取得費用は約25万円前後になります。
大型二輪免許/AT限定大型二輪免許
排気量の制限は無制限となり、全てのバイクを運転できる免許です。(AT限定は650ccまで)
こちらのみ取得年齢は18歳からで、やはり教習所での学科、技能教習後に試験場で交付するのが通常の流れです。取得費用は約30万円ほどかかります。
バイクの大きさ
バイクには大きさ別にいくつか種類が存在します。分け方によりますが、ここでは原付、原付二種、軽二輪、普通二輪、大型二輪についてそれぞれの特徴について解説します。
原付バイク
バイクに詳しくない方は「原付」と言われてもピンと来ないかもしれません。正式名称としては道路交通法上では「原動機付き自転車」、道路運輸車両法上は「第1種原動機付き自転車」となっています。簡単に言うと50cc未満の二輪車=原付となります。
原付二種
排気量が51ccから125ccまでのバイクです。原付と違って30km/h制限が無いので、運転が楽です。また、原付で定められていた2段階右折も不要、更に2人乗りも可能になります。
他の大型のバイクと比べると維持費が安い等メリットもたくさんありますが、デメリットとしては高速道路には乗れない、登り坂になるとパワー不足を感じる、中型・大型とのツーリングだとついていくのが大変など、小さい分走りは大型のバイクには勝てないところがあります。
軽二輪
排気量125cc以上、250cc以下のバイク(電動バイクの場合、定格出力1.00kW超)を指します。道路交通法では50cc超400cc以下のバイクを「普通自動二輪車」と呼ぶので先述の原付二種の存在もあってちょっとわかりづらいです。軽二輪から届出は各都道府県の軽自動車協会となり、ナンバープレートと「軽自動車届出済証」が交付されます。原付一種&二種と同様、車検は不要になりますが、新車届出時のみ自動車重量税を払う必要があります。(その後は車検時の軽自動車税のみ)
普通二輪
排気量が126ccから400ccのバイクです。このクラスになってくると、排気量の小さいバイクと比べて多種多様なバイクが販売されています。また売れ筋である排気量としては250ccと400ccの二つのカテゴリーに分けられるのが一般的です。どちらも様々な種類のバイクが存在しますが、この250cc以下とそれ以上とでは車検があるかないかの大きな違いがあります。バイクも車と同じように車検があります。しかし、バイクの車検は排気量251ccからとなっています。
この車検のあるなしによって維持費も変わってきますが、車検が無くても点検などの整備はしっかり行ったほうがいいです。やはり250ccと400ccとではパワーの差をかなり感じますので、より走りを楽しみたいのであれば排気量の高いバイクの購入をおすすめします。
大型二輪
排気量400ccを超える大型のバイクです。
近年では排気量1,000ccや1,200ccの、昔のバイクとは比べ物にならないようなパワーとスピードを持つバイクも存在します。長距離の運転や、高速道路での運転など、パワーがある分大変快適ですが、車体が大きいため重量もあり、乗りこなすには高い技量と体力が必要になります。
免許の取得も非常に難しく、全てのライダーの憧れです。
バイクのタイプ
一言に「バイクと言っても」様々な車種、タイプがあります。元々バイクに興味があり、このタイプのバイクに乗りたい!という方もいるかも知れませんが、バイク初心者の方にはそれぞれのタイプを知ってもらって、自分の乗りたいタイプのバイク選びの参考になればと思います。
レーサーレプリカ(スーパースポーツ)
レースで使われるタイプのバイクを市販向けに合わせたタイプで、前傾姿勢で体重移動もしやすいことから、カーブなどで進化を発揮します。車体が軽く、加速もしやすいので速さを求めている人や、峠を攻めたい人にはおすすめのバイクです。
アメリカン
その名の通りアメリカで作られたバイクで、外国では「クルーザー」と言われるバイクです。元々アメリカの広い土地を走るために設計されているので、長距離運転でも疲れにくいです。その反面、レプリカと比較するとカーブが曲がりづらい、価格が高価などのデメリットがあります。
オフロード
舗装されていない荒れた道や林道などを走ることができるタイプです。車体がとても軽く作られていて、初速が非常に速いです。走る場所も林道や川原など、舗装された道以外も問題なく走っていける唯一のバイクです。車体が軽いので高速走行になると少し安定感に欠けます。
スクーター
通常のバイクのようにまたがって乗るタイプではなく、足元のステップに足を乗せて乗るタイプのバイクです。座席下に収納があったり、ものを運ぶには便利です。スクーターは原付に多いタイプですが、50cc以上のバイクにも存在します。これらのバイクに乗るときはもちろん排気量に合わせた免許が必要になりますので気をつけましょう。
マイバイクを手に入れよう
乗りたいバイクが決まり、必要な免許が取得できたら実際にバイク選びを始めましょう!
新車のバイク
新車は中古車と比べて値段は割高になりますが、大きな故障や不具合が合った場合に対応してもらえるようメーカー保証がついています。バイクに慣れていない方は自分でメンテナンスなどは難しいので、故障時も安心して修理を任せられることは大きなメリットになります。新車を購入する最大の魅力は、やはり最新モデルの高性能なバイクに乗ることができる点です。性能が良いだけではなく、安全装備も最新できれいなバイクに乗れることが魅力です。
中古車のバイク
ものによりますが、やはり新車と比べて値段が安いのが最大のメリットです。保証についても購入店によりますが、半年間など短い期間ですが付く場合もあります。また、新車と違って店頭に展示してある場合もあるので、購入時の整備と書類関係の処理のみで、新車と比べて早く納車される点もメリットです。
それぞれのメリット・デメリット
新車、中古車のメリット、デメリットをまとめると・・・
新車
- 新車なのできれいなバイクが手に入る
- 故障の可能性が中古と比べて低い
- メーカー保証が付く
- 中古と比べて値段が高い
- 在庫がない場合など、納車までに時間がかかる
- 新品できれいな分ぶつけたりコケたりが心配
中古車
- 新車と比べて値段が安い
- 納車までが格段に早い
- 転倒時に傷つけた時の精神的ダメージが比較的少ない
- ほしいバイクの在庫があるとは限らない
- 中古なので傷や汚れがある
- 購入してすぐ故障するリスクが有る
主にこういった要因が挙げられます。
それぞれのメリット、デメリットを考えながら新車と中古車、どちらを購入するか選びましょう。
バイクの楽しみ方
マイバイクを手に入れると色々な楽しみ方ができます。苦労して手に入れた免許、マイバイクですから大人の趣味を思い切り楽しみましょう。
日常の足として
大人ですからお休みの日でも用事があったり何かと忙しく、バイクを楽しむ時間が中々取れない方もいるかも知れません。しかし、通勤、通学やお買い物の移動時間も立派なツーリングタイムです。足代わりに使いやすいスクーターや税金、保険料の安い原付二種など、お得に移動時間を楽しみましょう。
ツーリング
ツーリングとはバイクで遠出することで、観光地を訪れたり、単に走りを楽しむために峠や海岸を走ったりします。一人で出かけるソロツーリングももちろんですが、仲間と複数台で観光地までグループツーリングするなど色々な楽しみ方があります。
サーキットを走る
サーキットを走るのは公道を走ったり峠を攻めたりするのとはまた違った楽しみがあります。サーキットでは信号も障害物もなければ、対向車もいません。純粋に自分の走りを最大限に発揮することができます。タイムを縮めるためにどのように走るか考えたり、難しいコースを短時間で走れるように練習するなど、公道を走るときやツーリングの練習にもなります。サーキットによっては講習会を開催したりしているので、敷居が高いように感じますが、気軽に参加してみてください。
オフロード、林道を走る
オフロードバイクでは他のバイクでは味わうことのできない楽しみを得ることができます。
オフロードバイクは、未舗装の道や林道など、通常のバイクでの走破が難しい場所でも問題なく走破できるのが最大の魅力です。ツーリング時にあえて林道を含めたルートに決めて、その走破を目指すという楽しみ方もできるため、走行の楽しみの幅を広くすることができます。
林道を走る際には他の人が利用することもあるので周囲の安全を確保しながら走行をすること、未舗装の道路は、転倒した際に自分が怪我をする可能性もあるため、より安全を意識して走ることが大切です。
タンデムする
タンデムとはバイクに2人乗りすることです。多くの場合は男性が運転、女性が後ろに乗るパターンになります。恋人を乗せて走るわけですから2人だけのドライブと似た感覚があります。最近ではヘルメットにつけるマイク、小型無線もあるので走行中会話を楽しむこともできます。
昔乗っていたけど、自信がない
最近、バイクの教習所では50歳代の方が多く入校されているそうです。昔と比べてツールが充実していたり、バイクの性能も高くなっていたり、若い頃バイクに乗っていた方々がもう一度バイクに乗りたいと教習所に通う、「リターンライダー」と呼ばれる方が増えているそうです。ここではそんなリターンライダーの方向けにおすすめのスクールを紹介します。
おすすめスクール、教材など
https://www.kawasaki-motors.com/mc-safety/school/
・ホンダモーターサイクリストスクール(初級コース)
http://www.honda.co.jp/safetyinfo/HMS/mschool.html
ほかにも、自動車教習所やサーキットなど広いコースを所有する施設では年に数回、独自のライディングスクールを開催しているところがあります。スクールでは、初心者から上級者までレベル別の指導と、トレーニングの最後には、コースを目一杯使って高速スラロームやサーキット走行を楽しめる点が魅力です。
女性でも乗れる?
実は最近バイク女子が少しずつ増えてきています。
バイクそのものもそうですが、ツーリング先で撮った写真をSNSにアップしたりしているので、Instagramなどで「#バイク女子」と検索するとバイク女子が楽しんでいる写真がたくさん出てきます。女性がバイクを楽しむ場合は男性と比べて体格や力が無いことが多いので、軽めのバイクを選ぶのがおすすめです。
また、女性ライダー向けに情報の発信や講習会の開催などを行っているチームも存在します。
・チームマリ
http://www.t-mari.net/
アメリカ ルート66を走破したい。
ルート66とはアメリカのシカゴからロサンジェルスまで約4,000KMに渡り雨以下大陸を斜めに横断する道です。ハーレー乗りはもちろん、映画好き、アメリカンカルチャー好きな人もこのルートを制覇する事を夢見ます。
日程や予算は?
日程などによって予算は変わってきますが、食事、ガソリン代など雑費を除いて、8日間コースで約60万円、15日コースで約100万円位で実現可能です。これにはオートバイのレンタル代金も含まれます。
・8日間 https://www.biketour.jp/tour/00006-usa-wild-west-route66/
・15日間 https://www.biketour.jp/tour/00005-usa-mother-road-route66/
ルート66に合う名言
旅はどれだけ走ったかではなく、どれだけ記憶に想い出を刻み込むかだ。旅の計画を立て、その先に待ち受ける冒険に思いを馳せる時。いつもゾクゾクするような歓びで満ちあふれる。ときに、直感が忘れられない想い出へと誘ってくれる。常識にとらわれるな。未知の世界に飛び込め。エンジンの鼓動に耳を澄ませる。風を感じるままに。フリーダムを楽しみながら。それが、二輪車ならではの醍醐味だ。(引用:HARLEY DAVIDSON)
ライダーの国内聖地 北海道でライディングと食と出会いを満喫したい。
北海道は景色も温泉も食事も全てにおいて旅人を魅了するところです。そこをテントを積んで信号の少ない一本道をバイクで走る…最高に気持ちいいです。
おすすめの時期は?
仕事をしている人であれば会社で長期で休みを取れる時期に自動的になりますが、快適に走れる時期は6月下旬から9月中旬くらいまでです。
所要日数は?
まず考えなければいけないのは北海道までの移動時間です。住んでる場所によっては1日かかり、往復で2日消費してしまいます。選ぶルートによりますが、おすすめは現地で最低でも3日から4日、北海道一周なら7日間以上は必要となります。現地で4日過ごす場合、往復の日数を考えて6日必要となります。
必要な装備
- 防寒服…北海道は夏でも寒い日があります。Tシャツだけでは、寒くて耐えられません。その時の気候に合わせられるよう、長袖Tシャツ、フリースやジャージなど重ね着出来る服が便利です。
- レインウェア、長靴…雨対策も忘れずに
- 車載道具…緊急時の最低限の応急処置は出来るようにしておきましょう
- MAP…一度間違えると数十キロ進んでしまう事もあります。最近だとスマホで代用可です。
- 携帯充電器…ソーラータイプだと更に便利です。
- キャンプ用品…ライダーズハウスもいいですが、もしキャンプをするなら一式用意が必要になります。ツーリングの間の自身で入れたコーヒーは格別です。
ライダーハウスとは?
ツーリングライダーが集まり、安く泊まれる宿です。雑魚寝が苦手な人には厳しいですが、いろいろな情報を得る事ができ、旅がさらに豊かになります。
北海道おすすめ食材
北海道海は海に囲まれているので海の幸に恵まれています。季節ごとに新鮮な魚介類が採れ、カニ、ウニ、シャコ、イカ、ホタテ、ツブ貝、鮭、いくら、ブリなど、贅沢な寿司を堪能できます。他にもジンギスカンやラーメン、豚丼、ザンギなどグルメにはたまらない土地です。美味しい食材を求めて景色を堪能しながら走るのも北海道ツーリングの醍醐味と言えます。
注意事項
- 燃料切れに注意しましょう。次のサービスエリアやガソリンスタンドまで100キロ以上ということもあります。マメに給油して安心して楽しみましょう。
- JAFには加入しておきましょう。ガス欠、ランプが点かない、バッテリーあがり、長旅でトラブルはつきものです。普段日常的にバイクに乗っていいない方から尚更です。保険と思って加入して行きましょう。
まとめ
大人になると趣味の時間を持つことは難しくなってきますが、お休みの日に趣味を楽しんでいる人って仕事も楽しそうに見えますよね?趣味を見つけるとお金もかかりますし時間も使いますが、趣味が無いよりは絶対にあった方がいいです。仕事に打ち込んだらお休みは思いっきり遊んでまた仕事を頑張る。同じ趣味を持つ人達と会うことで視野を広げたり、お仕事に役立つ情報を聞けたりするかもしれません。バイクは特にお金のかかる趣味かもしれませんが、いい趣味の一つだと思います。今趣味をお持ちでない人の参考になれば幸いです。
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