この仕事、明日までにアサインしといて!
…?
今回は窓側の席をアサインしてください
…???
入社1年目、異業種に転職した人たちは少なからずこのような経験があるのではないでしょうか?
今回はそんな人たちに向けて、「アサイン」とはどういう意味なのかを分かりやすく解説していきます!さっそく見ていきましょう!
「アサイン」とはどういう意味なのか?
アサインとは英語でassignと表記し「割り当てる」、「任命する」などの動作をあらわす言葉となります。
一般的にビジネスシーンで飛び交う「アサイン」という言葉は、「役職に任命する」「仕事を割り当てる」ことを意味します。
また、「アサイン」に関連して、「アサインメント」という単語をよく耳にするかと思いますが、「アサイン」を名詞形にしたものが「アサインメント(assignment)」です。
「アサインメント」の意味としては、「仕事の割り当て」という名詞のため、「アサインメントする」というような言い方はしません。
なお、最近では「ダブルアサインメント」という、1つの仕事に2人の人材を割り当て、休暇の取りやすさなどを実現する企業も増えてきました。
「アサイン」の類義語は?
「アサイン」の類義語は日本語にすると、先ほどもご紹介した通り、「割り当てる」、「任命する」という意味になりますが、それ以外にも類義語は多くあります。
例えば、「選任する」、「配属する」などといった用語です。
ですが、使う場面や状況によって意味が異なってくるため、「アサイン」という言葉で代用すると意思疎通に相違が出てくる場合もあります。
そのため、むやみやたらに「アサイン」という言葉で代用するのは避けましょう。
ですが類義語を知っておけば、「アサイン」が総じてどのような意味を持つかを把握できるので、知っておくと便利ですね。
「アサイン」の反対語
「アサイン」の反対語は「リリース」です。
リリースは英語で「release」と表記し、「離す」「解放する」「自由にする」などを意味します。
イメージしやすいのは、「キャッチアンドリリース」ではないのでしょうか?
釣りで釣った魚を生かしたまま、海や川などに返すとき時によく聞くかと思います!
ですが、ビジネスシーンでは、「解雇」や「(任命・配属の)取り下げ)」、または「異動」といった言葉が挙げられ、例えば「私は来週末にリリースします」と言えば、プロジェクトから離れること、またはクビになったことをぼかす表現として使われることもあります。この言葉は極力使いたくないですね…。
実際によく使う「アサイン」の例文
続いて、実際によく使う「アサイン」の例文についてご紹介していきます。
時と場合によって意味も使い方も異なってくるので、しっかり「アサイン」の使い分けを覚えていきましょう!
「アサイン」をビジネスシーンで
ビジネスシーンで「アサイン」という言葉が使われる場合の多くは、前述した通り「割り当て」という意味で使われます。
例文としては、
- 「この仕事を適当にメンバーをアサインしておいて」
- 「プロジェクトが成功したのは今回アサインしたメンバーのおかげだ」
などといった言い方をします。
続いて、ビジネスシーンでの「アサイン」の使い方としては、「配属する」という意味でも使われることが多いです。
例文としては、
- 「希望していた部署にアサインされた」
- 「現場の雰囲気を経験させるため新卒社員を建築現場へアサインする」
などといった言い方をします。
役職に任命する意味を持つ「アサイン」は、ビジネスの場面での特別感がある使い方です。
そのため、「割り当てる」や「配属する」の意味として使われている「アサイン」とは意味が異なってきます。
例文としては、
- 「来期より君を神奈川本部の部長にアサインする」
- 「新規プロジェクトにアサインされた」
などといった言い方をします。
「アサイン」をホテル業界で
実は、ホテルや航空会社等でも「アサイン」という言葉が使われます。
この場合のアサインは「(部屋や座席の)割り当て」という意味になるため、例文としては、
- 「301号室をアサインする」
- 「窓際の席をアサインする」
などといった言い方をします。
さらに、席のアサインは「シート・アサイン」、「シートアサインメント」という言い方をし、部屋のアサインは「ルーム・アサイン」、「ルーム・アサインメント」などというような言い方をします。
「アサイン」をIT業界で
IT業界の「アサイン」は、主にコンピューター用語で使われることが多いです。
PCの何かしらのキーを特定の処理に割り当てることを「アサイン」と呼び、例えば「Ctrl+C」でコピー機能が発動されるように、業務の効率化を図ります。
例文としては、
- 「メーカーを変えるとキーアサインも変わるから注意してね」
- 「F5キーには更新機能がアサインされている」
などといった言い方をします。
「アサイン」を商標登録業界で
商標登録業界でも「アサイン」を使った言葉が存在し、よく「アサインバック(アサインメントバック)」という言葉が使われます。
これは、一度商標を登録してもらったうえでその商標を譲り受け、商標の権利者になる方法を指す商標に関する言葉です。
限られたシーンでしか使われない表現ですが、ビジネス知識のひとつとして頭の隅においておくと役に立つこともあるかもしれません。
例文としては、
- 「アサインバックが成立しなかったときのことを検討しておく必要がある」
- 「先方にアサインバックできるかどうか確認しておいて」
などといった言い方をします。
「アサイン」まとめ
意外と知っているようで知らないビジネス用語。今回は「アサイン」についてご紹介しました。
一般的にはビジネスシーンでの使われ方が多く、優秀な人材かつ、そのプロジェクトに適任な人が「アサイン」される時に使われます。
ですが、業界別で使い方が異なってくるのでしっかり使い分けをして、「アサイン」を使いこなしてみてくださいね!
今回の記事がみなさんの疑問の解消になったなら幸いです。
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