着払いを使う場合のマナーとメリット・デメリット、各社徹底比較!

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「着払いでって言われたけど、しないほうがいいかなぁ・・・」
「着払いで送りたいけど、マナー違反にならないだろうか・・・」
送るときも受け取るときも、着払いを使うべきかどうか迷う時があります。
ビジネス、会社宛てなのか、プライベートで使うのか、TPOに合わせて考えることも大事です。

着払いを使うときのマナーはもちろん、そもそも着払いとは、どういうものなのか、そのメリットやデメリットをまとめます!

着払いのメリットとデメリット

着払いのメリットとデメリット

「着払い」とは、その名前のとおり、到着する側=受け取る側が送料や運賃を払う仕組みです。送る側が、受け取る側の相手に送料を直接運送会社に払ってもらうことができます。

ですので、メリットとしては、送る側が送料を払わなくても、あるいは、送るのにいくらかかるのかさえ知らなくても、荷物や書類などを送ることができます。

デメリットは、受け取る側に手間がかかることです。料金と引き換えに荷物を渡してもらうことになるので、現金をもっていないと受け取れないこともあります。また、運送会社に直接払わなければならないため、マンションなどで普及が進んでいる「宅配ボックス」は利用できないことになります。

着払いマナー、コレだけは必ず!・・・着払いの事前連絡

ビジネス、プライベートにかかわらず、着払いのマナーとしておさえなければならないことは、ほとんど一つです。

「着払いで送ることを、相手に事前に連絡しておくこと」

相手側に支払いの準備や受け取りの手配をしていただかないと、荷物を受け取れず到着しないので、最悪の場合、相手に対応してもらえないことで、戻ってきた荷物に自分で送料を払うことにもなりかねません。

また、突然着払いで送られてきた場合、相手に突然の支払いをさせることになり、戸惑ったり、納得いかないまま支払いをして受け取るケースもあります。相手に不快な思いをさせように、送る前に連絡をしましょう。

そもそも・・・代引きと着払いの違いって?

そもそも・・・代引きと着払いの違いって?

受け取るときにお金を支払う仕組みとして、もう一つ「代引き」があります。「着払い」と同じような感じでお金を払うので、混乱することもあるようですが、「着払い」と「代引き」はまったく違うサービスです。

その違いを表にまとめました。

運送会社に送料を払うのは? 運送会社との契約手続き
着払い 受け取る側 不要
代引き 送る側 送る側が契約手続き必要

「代引き」とは、荷物を渡すときに同時にお金を取り立ててくれる、運送会社のサービスです。運送会社や宅配会社が、送る側の代わりに、受け取り側からお金を受け取って送ってくれます。受け取る側は、送料を支払うわけではなく、送る側が指定した代金を支払うことになります。

ですので、多くの運送会社で、受け取る側が「代引き」で払ったお金から、送料や代引き手数料を差し引いて料金を振り込んでくれるサービスを用意しており、「代引き」の場合でも送料を事前に支払うことなく荷物を送ることができます。

着払いを使ってもマナー違反にならないように、ケーススタディ!

着払いを使ってもマナー違反にならないように、ケーススタディ!

突然の支払いで相手をびっくりさせてしまうかもしれない「着払い」ですが、マナー違反にならないようにするには、どうしたらよいのでしょうか。よくあるパターンを分析してみましょう。

取りやめ、中止、消滅してしまった仕事の資料

仕事が取り止め・中止になってしまうことは、大企業でもフリーランスの個人事業でも、ビジネスシーンではよくあることです。打ち合わせを重ねている場合などは資料もまとまった量になっていることがあります。

たとえば、フリーランスの個人が、相手先の企業に冊子や写真などの資料を送り返すとき、悩ましい展開になります。

次の仕事があるかどうかまったくわからない時代ですので、ここで送料を負担してしまった場合、取り返すチャンスは二度とないかもしれません。やさしい担当者であれば「着払いで送ってくださいね。」などと言ってくれる場合もあります。

でも本当に「着払い」にしてしまっていいのでしょうか。

ある程度以上の規模であれば、総務部門など、荷物の受け取りをしてくれる人員がいますので、着払いを当然のように受けている会社もあるでしょう。しかし、元払いがほとんどであれば、着払いの荷物を受け取るときに一騒動起こるかも?しれません。

結論としては、自分のお財布の状況と、相手先との関係性をどのぐらい慎重に考えるか、とのバランスをとることになります。「着払いでお送りしても大丈夫でしょうか・・・」などとストレートに聞いて、快諾をいただいた上で着払いで送るのが理想です。

契約書の返送

契約書は、まったく同一のものを2つ作って双方で1通ずつ持つことが慣例となっています。ビジネスシーンだけでなく、マンション・アパートを借りる場合など、契約書を2通作ってやりとりをすることは意外と身近にあります。

不動産会社などでは、お客様に押印していただくために2通を送り、1通を返送してもらうようなケースが多いようです。お客様の立場であれば、突然の着払いは驚かれることもあるようですので、着払いで送ることを伝えた上で使いましょう。不動産会社の立場であれば、着払い用の伝票や返信用封筒を同封したりすることで、お客様の好感度をあげておきましょう。

家飲みパーティーの忘れ物

自宅でパーティーをやったら、忘れものをしていくヒトが出ることは、よくあります。こういう場合は忘れものをしていくほうが悪いのですから、当然着払いで送ってもよさそうです。しかし、Yahoo!知恵袋などのQ&Aサイトでは、意見は真っ二つに分かれていて、どちらにも強い主張があり、とてもおもしろいです。

その結論としては、「忘れものをした相手との関係性をどうしたいかを考えよう」ということでした。

相手との関係をより深くしたければ、元払いで送ったほうが受け取りやすいですし、送料を負担してあげて恩を着せる?ことにもなりますし、そのあとのメッセージのやりとりも増えることでしょう。

一方、どうでもよい相手、あまり関係を深くしたくない相手には、できる限りドライで少ないやりとりにすべく「着払い」を使うのはアリです。その場合も、送る前の連絡は必ずするのが、オトナのマナーというものでしょう。

元カレ元カノに借り物を返したい

さらに複雑な事例として、元カノ元カレが家に置いていったものや借りていたものをどうするか、というテーマがあり、これも意見が分かれて議論が沸騰しています。

結論としては、パーティーの忘れものと同じように、「相手との関係をこのあとどうしたいか」によって決めましょう。しかし、送料がそれほど高いと感じなければ、「着払い」ではなく、さらっと元払いで普通に受け取ってもらったほうが、あとくされなく済むでしょう。

ヤフオクやメルカリなどでのトラブル

ヤフオクやメルカリなどで着払いを指定されるケースは、相手のことをほとんど知らない状態でのやりとりとなるので、トラブルが多いようです。お金のやり取りはサイト上でできますので、送料を含めた価格を出したほうがスムーズになります。

メリカリでは「着払い」じゃないほうが圧倒的に速く売れる、という情報もあります。

大きなものや重いもので送料がまったくわからない場合には、「着払い」を使いたくなりますが、「着払い」には手数料がかかる場合もあり、受け取る側に予想外の出費と思われてしまうと、トラブルが増えます。

中身はタダだけど・・・無料であげるものを送る場合

フリマアプリなどで、無料で何かをあげるとき、「着払い」を使ってもよいのでしょうか。

まずは、最初にハッキリさせておくことが、トラブルを減らし無駄に迷う時間を消してくれます。送料はわからなくても、「着払い」か「元払い」かを明確に書いておけば、双方納得の上で送ることができます。

ヤフオクやメリカリなどと同じように、相手との連絡がうまくいくかどうかわかりませんので、よりスムーズな方法を選びましょう。

また、大きなモノや冷蔵庫など家電製品は、処分するのにもお金がかかります。「もらってくれるなら送料ぐらい払ってあげてもいい」と考えれば、「着払い」ではなく、元払いを使うほうがオススメです。

徹底比較!着払いの各社対応

着払いを使ってもマナー違反にならないように、ケーススタディ!

送る側が送料を気にしなくても発送できる、べんりな「着払い」ですが、どの会社から送るとおトクなのでしょうか。いろいろな会社の対応状況を比較してみます。

サービス・会社名 手数料 コメント
ゆうパック(日本郵便) 無料 着払詳細情報ページはこちら
ゆうメール(日本郵便) 1個あたり10円~21円(多くの場合21円) いわゆる郵便物(封筒、定形外郵便物など)は着払いができませんが、ゆうメールとすることで着払いを選ぶことができます。
クロネコヤマト(宅急便) 無料 宅急便以外のサービスでは、着払いが利用できないことがありますので、確認してください。
佐川急便(飛脚宅配便) 無料 支払いは現金のみです。

ごく普通にダンボール箱で荷物を送りたい、という場合には、どの会社を選んでも手数料は無料となるようです。どの会社も、「着払い」を選択できない場合がありますので、確認してください。

また、どの会社も「着払い」の伝票は、元払いとは違う着払い専用の伝票がありますので、気をつけてください。

まとめ

「着払い」とはどういうものか、「代引き」との違いをまとめました。

また、「着払い」を使うときには、どういうところに気を使うと、相手に失礼になったり悪い印象を与えたりすることなく、受け取ってもらえるのか、考えてみました。

お役に立てば幸いです。

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