学生のころから留学がしたかった。いつかは海外に住みたい。海外で仕事がしたい。キャリアアップとして語学を習得したい。など理由は様々ですが、海外留学を考えたことがある人は年々多くなってきています。
ただ、現在勤めている仕事のことや、費用面、そして留学後の心配など先行きの不安のために、留学を断念してしまう人も少なくありません。
しかし、留学を経験した人たちは口をそろえて「留学して本当によかった」と言うように、留学は人生において何かのきっかけを与えてくれる。そんな何かを期待してしまいますよね。
留学を実現するために、そしてせっかくなら有意義な留学をするために、以下では目的や期間など参考になる情報を紹介したいと思います。
社会人留学における主な目的
「留学して良かった」と体験を話す人に共通して言えるのが、何かしらの目的をもって留学したということ。その目的が「異文化に触れて楽しむ」であれば、それはそれで良しです。
ただし、なんとなく留学してみただと、後で「もっと楽しめばよかった」や「もっとこうすれば意味のある留学に出来た」など有意義な時間を過ごせなかったということも少なくありません。だからこそ、まずは自分にとっての留学の意義を考えてみましょう。
キャリアアップの準備
学生のころから海外を舞台に働きたいと思って、外資系企業や商社を中心に就職活動をしていた人は、社会人になってまだその夢を叶えられていない場合、まだ見ぬその夢をいつかは実現させたいと思っていることでしょう。
また、社会人になって仕事を通した具体的な経験を得たからこそ、さらなるキャリアアップを目指して海外を視野に入れる人も少なくないと思います。
そんな次の転職先を決める前に語学習得をしておきたいという目的を持っている人には語学留学や、語学を学びながらビジネスにおける知識も蓄えられるような海外の専門学校、MBA習得などを目的とした大学院への入学などといった選択肢もあるので、自身の希望に応じた選択をするといいでしょう。
海外での就労・移住
海外を舞台に働くというよりは、海外を生活圏にしたいという人もいると思います。
その場合、永住権や就労ビザを取得させてくれる企業への転職などが必要になってくるため、それぞれ求められる条件などがハードルとして降りかかってくるため、早めから相応の準備を進めることをお勧めします。
異文化体験
まだ仕事や生活として海外という環境を選びたいという意志まで固まってはいないものの、海外に魅力を感じているという人に多い目的の一つです。
海外旅行のなんとも言えない魅惑的な経験を忘れることが出来ず、その理由を知りたく、異文化を改めて経験する。そして、その先に何か見えるかもしれない。そんな目的であっても素敵だと思います。
一歩を踏み出さないことにはその先は見えてきません。是非、一歩を踏み出すためにも自分の気持ちに素直になり、新たな地で新たな体験をしてみてください。
インターンシップ・ボランティア
インターンシップは学生の時だけの特権と思いがちかもしれませんが、海外では、「語学留学+インターンシップ」や「エクステンション(大学での公開講座)+インターンシップ」など様々なインターンシッププログラムが用意されています。
そういったインターンシップはある程度の語学力は求められますが、現地での深い体験をすることが出来るため、本格的な現地での体験を希望している場合はお勧めです。
また、ボランティアは最短で1日のプログラムなどもあるため、多忙な社会人が現地で自身の語学力を試したいという場合にもお勧めです。
語学留学
人それぞれ海外への夢や想いはそれぞれですが、それらを実現させるためにまず多くの人が考えるのが語学留学です。
社会人が休暇などを利用して短期で参加できるものから、ビジネスコースなどのプログラム用意され、数か月~1年以上のスパンで参加できるものもあります。
エクステンション
エクステンションとは「拡張」といった意味を持っていて、大学における拡張講座を指します。
大学生でなくても受講することが出来て数週間から1年以内で修了できます。内容もビジネスに役立つようなものが多く、社会人や就職活動の準備として大学生などに人気のプログラムです。
大学、大学院留学
大学は2年制と4年制があります。
また、大学院は1年~2年のものが多く、高度な専門知識やプレゼンテーション能力、人脈作りなど、グローバル社会で生き抜いていくために必要なものを得ることが出来ます。
ワーキングホリデー
海外で働きながら語学学校に行ったりして語学を磨くことが出来ます。
また、滞在期間中は比較的自由なプランを設計することが出来るため、その他の楽しみ方も重ねて実現することが出来ます。
滞在期間は、各国のビザの規定によりますが基本的には1年以内であることが多いです。
以下のようなワーキングホリデーをサポートしてくれるようなサービスがあるので一度相談してみると良いでしょう。留学・社会人留学ならグローバルダイブがおすすめです。
社会人留学体験談
迷っているときに一番知りたいのが他の人の体験談。「留学PERSON」では、社会人の体験談が多く載っているため、一読してみてください!それぞれの目的や留学で得たものなどを知ることができます。
また、英語を独学で習得したいという人に向けて書いた記事「英会話が上達する一番の方法は『外国人の恋人を作ること』」などもあります。他にも、「【大人の実践的趣味活】流行りのホビングリッシュで英会話をマスターしよう」では、国内で取り組めたり参加できる方法も紹介しているので、様々な成功体験談を知ったうえで、自分に一番合う方法を選んでみるのもいいでしょう!
語学習得を目的にする場合、留学期間の目安は!?
様々な目的はあるものの、やはり留学の目的の中で最も多いのは語学留学です。そして、語学の習得を目的としている人が一番気になるのは習得に必要な期間のはずです。下記ではその問いに答えていきます。
1週間~1か月の短期留学は意味があるのか?
語学習得を目的とするならば、NOです。
英語漬けの日々を大前提として、語学習得の実感がわいてくるのに必要な期間は一般的に4か月~半年くらいと言われています。
また、それ以上の期間であれば、成長実感が自信へと繋がり、一つの武器として習得したうえで帰国することも可能でしょう。
ただし、3か月未満で検討する場合、上記留学の目的として紹介している中でも語学習得以外を目的とした方が現実的です。
目的別留学期間の目安
短期留学と一口に言っても人によっては思い描く期間が異なりますので、参考程度に語学の習得度に対する適した期間をまとめておきます。
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<1か月未満>・・・語学力の向上は期待できません。外国語で話すことに抵抗が無くなる程度と認識しておくのが無難です。
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<1か月~3か月>・・・耳が慣れてきて、語学習得に対する自身の課題が明確になってきます。
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<4か月~半年>・・・課題が明確になり、どんどん現地の言葉に慣れてきて、自身の発音も上達する一番の伸び盛りの時期です。
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<半年以上>・・・日常の生活で困らないほどの語学習得が期待できるようになります。また、それに伴い、自身も付くため、将来のビジョンも明確になってきます。
社会人にとっての留学のリスクとおすすめのプラン
社会人になると、現職や、思い切って退職して留学した際も転職ということに対する見えない不安があると思います。
実際、思うように英語が伸びたとしても語学だけで転職が上手くいくわけはなく、語学に『+αの強み』が必要になってきます。そういう意味では、そのブランクの期間がマイナスの方向に進んでしまうリスクもあります。
そこで、社会人の方が留学を安心して検討できるように、そういったリスクを回避しやすい留学のプランをご紹介したいと思います。
リーズナブルで近場のため、短期留学をリピートできるフィリピン留学
フィリピンは数時間で行ける近場にあり、会社を辞めずに有給休暇や長期休暇などを利用して短期留学を繰り返すことで、継続的な成長を見込めます。
また、フィリピンはskype英会話などで有名なサービスの拠点にもなっているように、日本人に対する英語教育の環境が他国よりも整っていて、現地でもマンツーマンで学べるような語学留学のプランが多く用意されています。
リスクを取ることなく、集中的に語学習得を目指す人にとって利用しやすく、近年では人気急上昇の留学プランになっています。
その他、短期かつリーズナブルな語学留学でおすすめの国に関して、以下のサイトでも紹介されているので是非参考にしてみてください。
また、多くの人が大好きなハワイでも語学留学のプログラムはあります。
お勧めのハワイ留学プラン【Hawaii Palms English School】
本格的なMBA留学
会社を辞めるからには、ブランクにせずに、帰国後しっかりとした強みに必ずするという覚悟がある方の多くは、MBA取得を目指します。
特にハーバード、スタンフォード、コロンビアなどといった有名大学におけるMBA取得がおすすめです。
しかし、一定の語学力を入学時から求められたりとハードルも高めなので、こちらは現状の個人の力量差に依存します。
ビジネスにおける専門知識も得ることが出来、学校卒業証明書も取得できるエクステンション留学
MBA留学はハードルが高いけど、集中的に仕事につながる成果を出したいと思っている人には、ちょうど前述の2つの中間的な感覚で選択できる、近年注目されてきているエクステンション留学がおすすめです。
ある程度の語学力は要求されるものの、MBAほどではないですし、さらには語学だけでなく、ビジネスを専門とした知識の習得を証明できる学校卒業証明書も取得できます。
その他、現地のインターンシップと連携していることも多く、実際に実務経験を積むこともできます。帰国後に語学を強みとした就職を希望している人にとっては実務経験は大きな武器となります。
一定の期間、語学留学に注力したいが、離職中のブランクが気になるという方には最もおすすめのプランです。
語学習得のポイントは語学+〇〇の目的を作ること!
ここまでは、語学習得を目的とした留学を検討している人が非常に多いことから語学習得のためのプラン紹介をしてきましたが、短期留学も含めて語学習得の成長を促すためのポイントをお伝えできればと思います。
一言で言うと、留学をする前に、自身の中で「語学+〇〇」の〇〇の内容を明確化しておくことです。
これにより、目的が明確でないまま留学を終えて、得たものがハッキリしないままで留学が終わってしまうというようなことを避けることが出来ます。
「異文化を体験し、とことん楽しむ」のであれば、「語学+観光」や「語学+アクティビティ」でも良いと思います。
また、思い切って真剣に長期の留学に切り替えるのであれば、「語学+MBA取得」や「語学+エクステンション」などといった資格取得などを目的にするのも素敵だと思います。
そうすると、すぐには成長の実感がつかみにくい語学習得とは別に目的が出来るため、自身に対する過度なプレッシャーを避けることが出来、さらには充実した濃い留学ライフを送ることが出来ます。
事前準備の一環として、留学を決断する際の基準として考えてみてください。
語学習得後のキャリアチェンジ
留学経験を武器にした就職活動をする場合、まず重要なのは企業側が留学経験において何を求めているのかを正しく把握することです。
- TOEICやTOEFLなど数値根拠のある語学能力
- 語学力がある前提での海外の人に対する思考の理解、交渉力
- MBAなど語学以外の専門的な知識
- 実務経験(海外のインターンシップを含む)
上記のように、語学はあくまでも就職においては『+αの武器』であり、メインはその他ビジネスにおけるスキルだということを念頭にキャリアチェンジを検討しましょう。
キャリアチェンジ例
まず頭に浮かぶのが外資系企業。外資と言っても様々な業界があるため、自身の強みが生かせる業界を選ぶと良いと思います。
また、日系企業でも多くの企業が海外に進出しているため、海外で活躍できる人材を求めています。そのような会社を探してみるのも良いでしょう。
日系企業においては、その企業の売上高における海外での割合などを見ると、会社としてどれくらい海外に注力しているのかという現状を知ることが出来ます。
また、それだけに限らず、今後の展開を考えているような企業もあるので、様々な観点で調べてみると良いと思います。
グローバル企業の転職先を斡旋しているキャリアカウンセラーや国際企業に特化した展示会なども多く存在するため、一度は足を運んで相談してみるようにしましょう。
一般的な年収アップモデル
英語が出来る人の年収は700万以上、出来ない人の年収は500万前後というようなデータが多く出ていたりします。諸説では1.5倍ほどの価値があるとも言われています。
この約200万ほど、もしくはそれ以上の差は近年では市場を海外も見据えている企業が増えてきていることに起因しています。そのため、大企業であれば、マネージャー(課長職)以上くらいから英語の力が必要とされることも多く、管理職以上のステップアップの隔たりが年収にも関係してきていると言っても過言では無いです。
単純に年収がアップするという思考だけではなく、こういった状況まで紐解いていくと、おのずと年収アップを考慮したキャリアプランを立てていくことが出来るのではないでしょうか。
まとめ
意外と短期留学と言えども、社会人の方が留学を再検討するという状況を深堀していくと、真剣に将来のキャリアを見据えている方が多いです。
だからこそ、キャリアを見据えた語学留学、そして+αの強みを得るための留学を実現してもらえるようなそんなきっかけを掴んで、留学の経験を確実に輝かしい未来につなげてもらえることを願っています。
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