社会人になると環境がガラリと変わり、仕事に追われる日々を送ることで学生時代に付き合っていた友人達と疎遠になる事もあるでしょう。比較的毎日職場の人間と顔を合わせるとしても、「仕事」という同じ共同体なわけであり、決して気の合う人間同士の集合体という事ではありません。その結果、気づいたら周りに友達がいなくなっていたなんて社会人も少なくありません。(それは決して悪いことではありません。)
ここでは特にそういった傾向に向きやすいタイプと、そんな社会人でも気の合う友達を作れるおすすめの方法をご紹介していきます。
友達がいない社会人の特徴
多くの人と接点をもつ社会人ですが「友達がいない状態」になる人にはいくつかの傾向と特徴があります。貴方にはいくつ当てはまるでしょうか。
日々の仕事に追われている人
平日の仕事が忙しすぎて週末の休日はゆっくり家で寝ていたいといった社会人は、行動範囲が自宅と職場のみと限定されているケースがあります。仕事に没頭できるのはもちろん素晴らしいことではありますが、職種によっては仕事の現場で顔を合わせる人(取引先・上司・同僚)が常に同じ場合、新たな出会いの場がほとんど無いなんてこともあるでしょう。
また常に同じコミュニティにいるという事は、無意識に同じ価値観や年代(同世代)を持つ人と共に行動するため、自分とは違う価値観・趣味・教養を持つ刺激的な出会い(後に友達となり得る存在)とも出会いにくくなっていきます。そういった環境にいる社会人は、新たな友達を作る機会を自ら制限してしまっていると言えます。
ひとりの時間が好きな人
誰しもが大勢の集団の中で(「他人」と同じ空間で)時間や体験の共有・コミュニケーションをとることが好きなわけではありません。ひとりで過ごすことこそ至福の時間という人もいますし、現代におけるソーシャルネットワークの進化により、わざわざ直接顔を付き合わせてのコミュニケーションは必ずしも必要では無くなりました。
そのような時代の背景も重なり、より個人で楽しめるものが増えたことで、それに比例して「個人の時間」を大切にする人が増えた結果、『無理に友達は必要ない。ひとりの時間が大切で好きだ』という人=友達がいない(必要ない)と人となります。
お金にシビアな人
友達と遊ぶとなるとお金が掛かるケースが多くなります。もちろんお金が掛からない交際方法もありますが、食事に行ったり旅行をするとなれば、どうしても出費はかさみます。日々、景気に関する暗いニュースや年金問題による将来への不安等で、20・30代の若い社会人でさえも非常にお金に関してはシビアに考える傾向が強まっています。「友達付き合い=無駄使い」とまでの極端な思考は持っていないにしろ、貯金のために遊びの誘いを断っていた結果、友達がいない状態となったケースもあります。
人間関係によるストレスで疲れている人
社会人であれば仕事上において多くの人間と関係性を持ちます。社内であれば同僚・先輩・上司、社外であれば顧客、パートナー企業など。もちろんその中には相性も良く、良好な関係を構築できている人もいるでしょう。
しかし中には自分とは性格的に合わない人も存在するものですが、「仕事だから良好な関係で付き合っていかなくてはいけない」と自分自身にも負荷を掛け続け、その結果人間関係に悩み疲れ切ってしまう人も多くいます。その場合、人と付き合うことそのものが嫌になり、結果的に友達がいなくなってしまう社会人も多くいます。
他人に興味が無い人
他人に興味が無い人は友達がいない傾向にあります。自分がやりたいこと、興味があることを常に優先し人生を楽しむ。そういう人はコミュニティーに属することで、逆に自分の思う通りに行動が出来ない為、あえて友達を作らない場合もあります。自分の人生なわけなので、そういうポリシーの元で謳歌するのは全く問題ないです。
しかし人間は、年齢や環境等の変化と共に価値観が変化してくるものです。ふとした瞬間に「一人でいることが寂しい」と思った時に、友達がいないのも辛いものです。そういった点は注意が必要ともいえます。
男女によっての傾向や特徴
男女によっても傾向があります。男性で特に多い理由は【暗い】タイプです。回りの人達から見て「暗い人だな」と思われてしまうと、積極的に相手からこちらに来てくれるケースが極端に少なくなってしまい、その結果友達がいない状態になってしまうことが男性に多いパターンとなります。
反対に女性で多いケースは、フットワークの重い人・出不精な人になります。女子グループからのせっかくのお誘いに対して、特に予定が無いにもかかわらず断わり続け、そのうち誘ってもらえない状態になってしまうパターンが女性には多いと言えます。また、「彼氏最優先」にする女性も結果的に女子グループと疎遠になってしまい、友達がいない状態となる場合も少なくないです。
友達が多いことはそんなに良い事なのか?
友達がいない社会人の傾向の話をしましたが、なにも友達がいないのが悪いことというわけでは全くありません。しかし友達がいることで得られるモノもあります。
自分には持っていないモノを得ることができる
友達は自分とは違う「個人(存在)」であり、全ての価値観・趣味・性格が同じということはありません。自分本位のみの思考であれば、問題・課題に対しての解決策が基本的には限定される所が、他者の思考がそこに加わることで、別軸の、個人の価値観に縛られない新しい意見を知ることができるでしょう。それは結果的に難題を解決するためのきっかけのみならず、あなた自身にかつての自身には存在しなかった新たな知識・価値観を与えてくれることなります。
より自分を理解してくれ、悩みを聞いてくれる
人間誰しも悩みはあるものです。悩みを誰かに打ち明けて話を聞いてもらいたかったり、相談したかったりした場合、友達だからこそ自分を理解してくれ、今の悩んでいる自分に合わせた意見や行動をしてくれるでしょう。それは「知人」では無く「友達」にしか出来ない行為といえます。
たった一人で全ての悩み・問題を解決できるのであれば、それはそれで良いことです。しかし、人間はそこまで強い存在ではありません。「自分が困っている時に助けてくれる存在=友達」と思えるような存在に出会えたら、それは何にも代えられないモノとなるでしょう。一人でも多くの友達がいることで、あなたがもしピンチとなった場合にはきっと誰かが助けてくれるに違いありません。
友達のいない社会人の休日の過ごし方
友達がいない人が、友達が多くいる人と比較して最も得られるもの、それは「時間」です。友達と遊びに行ったり、無理に付き合わされる時間も無いわけなので、その分得られた(余った)時間は最大限有効に使いましょう。ゆっくりと自宅で読書、趣味や習い事に没頭する、副業でお金を稼ぐ…。主に友達のいない社会人の休日は「自分がやりたいことに没頭する」時間に費やしていきましょう。
必見!気の合う友達を増やす方法
友達のいない社会人でも、今から気の合う友達を見つける方法は多数存在します。その中でも特におすすめの方法をいくつかご紹介していきます。貴方の人生においてかけがえのない友達が、それによって出会えることを願っています。
友達作りコミュニティーアプリ
現在数多くの「友達作り用」スマホ用アプリが存在します。社会人の為、仕事が忙しくなかなか時間が取れない人も多いのでアプリを使って隙間時間に友達作りに励むのも良いでしょう。また、「いきなり対面は、、」という場合でも、アプリで出会った友達候補に、まずはメール交換からの交流からスタートし、気が合いそうと感じた時点で対面してみるのもいいでしょう。
【エキサイトフレンズ】のように大手企業が運営しているアプリもあるので、安心して利用できる点も魅力的です。まずは気になったら登録してみましょう。
アニメ・マンガ・ゲーム好き専門婚活応援アプリ
異性の友達を作り、将来的には結婚したいといった人も中にはいるでしょう。実際に結婚したカップルで、もともと共通の趣味がきっかけで友達になり、その後結婚に至るケースは多くあります。よりターゲットに専門性を持たせて、且つ婚活も同時進行でできるアプリを使えば、従来の結婚相談所よりも、高確率で相性の良い友達(後の人生の伴侶)に出会えるかもしれません。
【ヲタ婚】は「アニメ・ゲーム・マンガ」を趣味に持つ男女が集まる婚活用アプリ。その他、貴方が好きの趣味に特化したアプリがあるかもしれないのでぜひ探してみてください。
シェアハウス
ある意味、強制的に出会いの場が生まれ、友達が作れる可能性があるのが【オークハウス】
などが運営しているシェアハウスです。同じ屋根の下、1日の大半を共同スペースで生活をするということは「助け合い」が必要となります。助け合う、心を通わせる経験をすることで、より相手を理解することができるようになり、もしかしたら友達以上(家族に近い)の存在になる可能性もあるでしょう。相性が合わない・苦手なタイプの人間と共同生活する可能性も否定できないためデメリットもありますが、多数の人と交流機会は確実に増えます。
熱中できるなにかを見つける
今現在、無趣味の人は何か没頭できそうな趣味を。すでに趣味がある人であれば、とことんそれを熱中して突き詰めること。それを続けていることで「周りにシェア・アウトプットしたい」「他人の意見を聞きたい」「その道の頂点・プロの実力を知りたい」などといった気持ちが芽生え、個人的な世界観からスタートした趣味が、結果的に多くの他者を巻き込んだコミュニティとなることがあります。そういった形で生まれた同じコミュニティに属する他者は、気の合う友達となり得る存在に近いといえます。
オンラインゲーム
なにも直接対面して交流しなくては友達と言えないなんてことは全くありません。現代ではSNS上だけの、一度も会ったことの無い(声を聞いたこともない)友達と呼べる存在がいる社会人も数多くいます。オンラインゲームでのコミュニティーもそのひとつです。ゲーム内の世界でパーティーを組み、「敵を倒す」「ミッションをクリアする」という共通の目的の元に、それぞれがどういった役割を果たすか?これはリアルな世界で、社会人であれば仕事の後に友達とするフットサルと全く同じことです。
もちろんゲーム上での交流がきっかけで、実際に会うケースもあるわけなので、出会いのスタートがオンラインかオフラインかはさほど重要ではありません。仮にヴァーチャルな存在であっても貴方が心を許せる友達と思えれば、それは友達なのです。
まとめ
友達は必ず必要なものではありません。しかし友達がいることで良い事は沢山あります。社会人になって気づいたら友達がいなくなっていたという貴方、ご紹介した方法を積極的に実践し、まだ見ぬ生涯の友達を見つけていきましょう。
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