学生の頃、デザインに興味があったけど、普通に就職をしたあなた。今後のキャリアを考えていた中でデザイナーに興味を持ったあなた。
「絵を書くのが好き。未経験者だけどデザイナーになってみたい」
今はそんなことを考えながらこちらをご覧になっているかもしれませんね。デザイナーってどんな仕事なのでしょうか?今からでも転職出来るものなのでしょうか?未経験でも転職出来るデザイナー職の種類や今からでも勉強出来る最低限必要なスキルを紹介します。
デザイナーってどんな仕事?年収は?
デザイナーとは、一言で言うと『デザインをする人』ですが、あなたが思い浮かべているデザイナーってどんなイメージですか?絵を書く人ですか?まだ、思い浮かばない人は、仕事内容から知っておきましょう。
デザイナーの仕事内容
デザイナーとは「視覚領域において意匠計画や図案、設計を手掛ける人のこと(Wikipediaから引用)」と定義されています。簡単に言うと、形や色、仕組みなどを考えて様々な物のデザインを行う人です。
デザイナーの年収
一般的なデザインの年収は、400万円ほどと言われていますが、こちらは職種やスキルによっても大きく異なります。また、未経験者の場合だと経験者よりもスキルが限られるので、年収はもっと少なくなることが多いです。
転職サイトでも募集されているデザイナー職5選
デザイナーの世界では何をデザインするのかによってかなり細かく職種が分けられています。こちらでは、リクナビNEXTやエン転職などの大手転職サイト内の「職種」として掲載されていたデザイナー職を挙げていきます。
Webデザイナー
主にWebサイトのデザイン。サイトの構成やレイアウトなどの設計から行い、コーディングまでを行います。平均年収の目安は、300万円~400万円ほどです。サイトのデザインによって、見た目や使いやすさが変わります。企業のサイトであれば、その企業ブランドをしっかりと伝える必要がありますし、商品サイトであれば、多くのお客様に購入してもらえるようなデザインや設計にする必要があります。
グラフィックデザイナー
雑誌の広告やポスター、チラシや新聞などの印刷物のデザインを行います。平均年収の目安は、300万円~400万円(2017年データ:332万円)ほどです。広告代理店や広告制作会社での仕事以外でも、企業の広告宣伝部に所属し、商品のテーマやコンセプトから立案するなどデザイン以外の業務を担当することもある職種です。
ゲームデザイナー
主にゲーム内のキャラクターや背景などのデサインを行いますが、ゲームのコンセプトやストーリーからの立案なども行います。平均年収の目安は、400万円~500万円です。近年では、スマホゲームの普及によってゲーム業界の中でも人気の職種です。最初はデッサンのみの仕事からということで中には未経験での求人もあるが、CGソフトを用いる能力なども求められるので、一定の経験が求められます。
ファッションデザイナー
洋服やバッグなどのデザインを行います。平均年収の目安は、300万円~400万円です。多くの人気職業ランキングで上位にランクインするのがファッションデザイナーです。デザイナーではない芸能人とかでも自身がデザインやプロデュースした洋服などを販売してますよね。時代のトレンドを先取り、いかに売れる商品を作れるのかが重要な職種です。
イラストレーター
雑誌などの紙媒体やWeb上で使用されるイラストを書く仕事です。平均年収の目安は、300万円~400万円(2017年データ:332万円)です。元々絵を書くのが好きな人は向いているかもしれません。しかし、それを仕事に活かせるかは別問題です。手書きではなくデジタルな環境でPCを使ったイラストが書けるスキルが必要です。
さて、あなたがなりたいデザイナー像を描くことは出来ましたでしょうか?
どうやったら未経験者からデザイナーになれるの?
デザイナー職は沢山の種類がありますが、未経験からでも目指せるものはごく僅かです。その中でも、まだ目指すことが出来そうな職に絞ってご紹介します。
グラフィックデザイナー
グラフィックデザイナーになる人の多くは、美大や専門学校で学んだ後にデザイン制作会社などに就職をし実務経験を積んでいます。転職市場では、このように学校で勉強し、社会人となって経験を積んでいる人が大半と考えてください。そして、未経験応募可能な求人情報も少ないのでかなり狭き門と言えます。
現実的には、まずデザインスクールなどに通ったり、独学で勉強したりしてから転職に臨んだ方が良いです。そこで努力をし、かなりのスキルを身につけることが出来れば可能性がありますが、未経験でグラフィックデザイナーになるのは難しいと考えておいた方が良いでしょう。
イラストレーター
グラフィックデザイナー同様で未経験からイラストレーターになるのは難しいです。しかし、イラストレーターになりたい人であれば、今までに多くのイラストを書いてきた経験はあるのではないでしょうか?自分がイラストしたものを作品集としてまとめるところから始めてみましょう。
作品集を見て良い作品があればそれが評価、仕事に繋がる可能性もあります。また、現在の実力を知りたいという人は、TwitterやInstagramなどのSNSで作品を公開してみるのもおすすめします。
WEBデザイナー
こちらもグラフィックデザイナーやイラストレーターと同様で未経験からWEBデザイナーになることは難しいです。他の職種と同様にデザインスクールでの勉強や独学での勉強が必要です。しかし、転職を検討する上では良い職種かもしれません。
他の職種よりも未経験者求人が多いWEBデザイナー
デザイナーには多くの職種がありますが、転職するときに最もおすすめなのがWEBデザイナーです。理由は他のデザイナー職種よりも未経験者向けの求人が多く公開されているからです。
WEBデザイナーの仕事内容
おおまかには、制作するWebサイトのレイアウトを決めた上で、グラフィックソフトを使ってデザインをしていき、その後にサイトのコーディングを行う流れです。依頼側のクライアントと打ち合わせを重ねながら希望する形に仕上げていくことが大切です。
なぜ未経験者求人が多いのか
まず前提ですが、WEBデザイナーだけに限定すると未経験者向け求人はかなり少ないです。ただ、他のデザイナー職種と比較すると、未経験者でも応募可能な求人が多いということです。
実は増加中のWEBデザイナーの求人
後にも紹介しますが、IT業界の求人が多い『ワークポート』、WEBに特化した転職サイトの『マイナビクリエイター』などを見ていると、最近よく未経験可や未経験歓迎の文字を見かけることが多くなりました。私がなぜ転職サイトを見ているのか?という点は置いておいて、以前よりも増えた印象があります。
未経験者向けの求人での年収は最低レンジとなりそうですし、求人情報の詳細を見ていくと、やる気と根気が必要とか書いてある求人もあります。実際就職出来ても相当量の勉強と覚悟は必要そうです。しかし、まず転職を実現してそこで勉強しながら実務を経験していきたい人はすぐにでも転職活動をスタートさせてみても良いでしょう。その結果、自分に何が足りないのか、何があれば就職できるのかというのも発見出来るかもしれません。
使えるようになりたい!WEBデザイナーに必要な2つのソフト
WEBデザイナーでは使えることが必須なソフトがあります。
Adobe illustrator(イラストレーター)
Adobe社が提供しているツールで「イラレ」と略して呼ばれています。ロゴやレイアウトを作成するのに最適なソフトです。
「イラレ」で出来ること
- ロゴの作成
- イラストの作成
- ポスターのデザイン
- 地図やグラフの作成
「イラレ」の基本機能・特徴
- 自由度の高いレイアウト
- 作成したものをWebページのデザインで使用可能
- イラストをアニメーション化することが可能
公式サイト引用:https://www.adobe.com/jp/products/illustrator.html
Adobe Photoshop CC(フォトショップ)
こちらもAdobe社が提供しているツールで「フォトショ」と略して呼ばれています。写真の加工や合成などの編集やイラストの作成に最適なソフトです。
「フォトショ」で出来ること
- 写真の編集
- デザインの作成
- イラストの作成
- 写真の公開
「フォトショ」の基本機能・特徴
- カラーと色調の調整
- 合成写真の作成
- 写真に様々な効果をつける
- 多彩な文字レイアウト
- 失敗写真の修正
- 写真内の不要なものの消去
公式サイト引用:https://www.adobe.com/jp/products/photoshop/beginner.html
本格的に勉強しておきたい!初心者から学べるWEBデザインスクール
本気でこの道に進みたい人・・・未経験でも転職が可能だとしてもいずれフォトショやイラレは完璧に使えるようにならないと仕事が出来ないですし、ある程度のスキルは身につけておきたいものです。というか、必要最低限の勉強をしスキルを身につけることが出来ていないと、希望する転職は不可能です。ここでは今からでも初心者からでも学べるおすすめスクールを紹介します。
WebCamp woman
インフラトップでは女性やママのための『WebCamp woman』というデザインスクールを運営しています。家族や自分の時間も大切にしながら新たなことにチャレンジをしたいという女性を応援しています。受講生の90%が未経験から学習を始めて1ヶ月でWebサイトを作れるようになって卒業するそうです。こちらも卒業後のキャリアサポートを行っています。
CodeCamp
オンラインでマンツーマンでのプログラミングスクールを運営しているのが『CodeCamp』です。未経験からWebデザインを学び、手に職をつけたい人向けには「デザインマスターコース」が良いでしょう。フォトショやイラレ以外にもHTMLやCSSなどの言語を学ぶことも出来ます。転職をするための仕事スキルを身につけることをゴールとしており、習得後でも無償でキャリア支援を行っていることが特徴です。
INTERNET ACADEMY
『INTERNET ACADEMY』は、WEBサイトの制作も行っているインターネット・ビジネス・ジャパンという企業が運営するスクールです。初心者からWebデザイナーを目指す人には「Webデザイナー入門コース」が良いでしょう。フォトショとイラレの技術が身につきます。
デザイナー転職チャレンジしてみる?未経験でも可の求人サイト
さて、転職に向けてフォトショやイラレも少しづつ使えるようになってきたり、Webサイトも作れるようになってきました。しかし、仕事としては未経験なのですぐに転職が出来るか不安ですよね。そんな方向けの未経験でも応募可能な求人サイトをご紹介します。
マイナビクリエイター
『マイナビクリエイター』は、Webやゲーム関連職専門の人気転職支援サービスです。
エンジニアキャリアネット
『エンジニアキャリアネット』は、WebやIT業界の転職サイトランキングサイトです。
Find Job
『Find Job』は、WebやIT業界に特化した求人情報サイトです。
まとめ:未経験でも本当にデザイナーになれるのか?
前提として、未経験からデザイナーなどのクリエイティブ職への転職は難度は非常に高いです。その中で、職種によっては、未経験者でも募集している求人がありましたので、未経験からデザイナーになれる可能性はあるでしょう。しかし、募集=採用では無いですし、採用側も経験者を採用したくなるでしょう。可能性はありますが、かなり狭き門というのは今一度理解しておいてくださいね!
そして、「絵を書いたり、デザインをしたりするのが好きだから」という理由でデザイナーになりたいと考えている人は一旦よく考え直した方がよいかもしれません。一人で黙々とデザインを行うという印象を持っている人もいるかも知れませんが、デザイナーの仕事は、ただ好きな絵を書いたり、自分が好きなイメージのものにしたりするのではいけません。
クライアントなどの要望する側の意図やオーダーに合うようにデザインをする必要があるので、一緒に仕事をする人達とコミニュケーションをとって、意図を汲み取りながら仕事をするのが重要です。
これは、デザインのスキルとは関係なく、今までの社会人経験で培われた力が活かせることでしょう。その力に加えて、「デザイナーになりたいという意欲」と「スキルを身につけるための勉強」が出来れば、未経験からデザイナーになるのは夢ではありません。
最後に、今から、未経験者からでもデザイナーになりたい人は、くどいようですがかなりの勉強や自己投資が必要です。「覚悟」と「根気」と「決心」は必須です。その上で臨んでみてください!
がんばりましょう!!!
私は短期集中で最短距離での実現を目指していますが、全くの素人、ゼロの知識からでももう少しのところまで来ました。まず最初にやったことは2つです。
『WEBCAMP ONLINE』のWEBデザインコースに登録をし、オンラインで1ヶ月間みっちりと勉強しました。未経験者向けのカリキュラムだったので学習しやすかったのと、そのカリキュラムは卒業後でも利用できるので、今も使っています。
そして、同時に『マイナビクリエイター』に登録し、実際にどんな未経験者向けの求人があるのかの動向を探っていました。また、未経験者向けの求人はほぼ無いですが、コア転職人材向けのレバテックキャリアにも登録し、内定率が上がる方法や職務経歴書の書き方などの勉強もしていました。
「学習」と「転職活動」と「求人動向調査」の3軸を並行して行ったことが良い結果になったと思います。
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