電車を使ったときに気になるマナー違反行為。特に罰則があるわけではないですが、電車内は公共の場ですので、周りの人に迷惑をかけずにマナーを守るべきです。しかし、マナー違反の自覚や、そもそもマナーを知らなければ、知らずに迷惑をかけてしまっているかもしれません。曖昧なマナーもあります。
そんな今更聞けない電車のマナーと、困った人を助けられたりスマートな対応ができるマナーを紹介します。
駅・電車内の迷惑行為ランキング
実際にどのような行為が迷惑だと思われているのか、という指標の一つに、日本民営鉄道協会が行った「駅と電車内のマナーに関するアンケート」が参考になります。そのアンケート結果の上位について見ていき、どのような行為が人に迷惑だと思われているのかを見ていきます。
《参考》2018年度 駅と電車内の迷惑行為ランキング(一般社団法人日本民営鉄道協会 2018年10月1日~11月30日のアンケート結果)
1位,荷物に関するマナー
1位は2018年で急上昇した「荷物に関するマナー」でした。昨年までは9年連続で「会話やはしゃぎ等の過ごし方に関するマナー」が第1位で、「荷物に関するマナー」は3位でした。2018年のランキングでは、僅差で「荷物に関するマナー」が1位となりました。
荷物の持ち方や置き方に関するマナーはいろいろな問題があります。例えば
- リュックを体の前側で抱えずに乗る
- 混雑しているのに足元に荷物を置く
- 荷物を座席に置く
- キャリーバッグ等の大きな荷物が扉付近に置かれている
- 濡れた傘が当たる、先端を向けられる
といったことが挙げられます。ランキングが急上昇した理由として、近年ではビジネスでもリュックを使う人が増えたことが考えられます。実際にランキングでも、「荷物に関するマナー」が最も迷惑と感じる行為に挙げた人の内、約66%の人が「背中や方のリュックやショルダーバッグ等」と回答しています。男女別の迷惑行為ランキングの女性目線では「荷物に関するマナー」が1位となっていることから、男性が通勤でビジネスリュックを使うようになった時代的背景が見えてきます。仕方のない時もありますが、荷物や傘等が周りに迷惑をかけていないか、最低限の確認をすることはマナーです。
2位,会話やはしゃぎ等の過ごし方に関するマナー
電車内でおしゃべりは禁止されていませんが、大きな声でのおしゃべりは周りの人の迷惑になるようです。確かに電車内で大きな声を出したり、はしゃいでいる人には目が行きがちです。特にはしゃいでいるつもりがなくても、静かに過ごしたい他の乗客の中には、楽しく会話しているだけでも、はしゃいでいるように見られてしまうことがあります。電車内では声のボリュームに気をつけましょう。
この「会話やはしゃぎ等の過ごし方に関するマナー」は、西日本のランキングでは第1位、男女別の男性目線のランキングでも第1位となっています。少し前に「ベイビーハラスメント」という言葉が話題になりました。男性に限った話ではありませんが、赤ちゃんの泣き声や子供のはしゃぎ声にイライラしてしまう男性が多く、そういった背景もランキングに反映されているかもしれません。
3位,座り方に関するマナー
満員電車の中で足を広げていたり、足を組んだりしている人がいます。具体的には下記のような座り方が迷惑だと思われています。
- 席を詰めて座らない
- 足を広げて座る
- 眠っている人が寄りかかってくる
特に、「席を詰めて座らない」は、「座り方に関するマナー」が最も迷惑と感じる行為に挙げた人の内の約62%の人が回答しています。少し詰めたり配慮すれば座れる、ということを目に見えることがイライラしてしまう原因になっていると言えます。混雑して狭い車両の中で、人のことを考えずに座る行為はマナー違反です。他の座る人や、立っている人のことを考えましょう。
4位,乗降時のマナー
乗降時のマナーは電車を使い慣れていない人だと、なかなかマナーとして意識することは難しいかもしれません。具体的にどのようなことが迷惑になっているのかというと、以下の行動が挙げられます。
- 降りる人を待たずに乗る
- 列から割り込んで乗る
- 扉付近で立ち止まる
乗降時は「降りる人が優先」がマナーです。降りる人を待ってから、電車に乗りましょう。また、並んでいる人を無視して乗ったり、左右に並んだ間から割り込みをするようなことも、周りにいる人を不快にさせる行為ですので、絶対にやめましょう。
自分が降りる側の時は、前の人に合わせてスムーズに降りましょう。自分が降りる駅ではない時も、扉付近にいるときは前の人に続いて電車を降り、降りる人が降りきってから乗るようにすると、スムーズな乗降ができます。立ち止まってしまうと、後ろにいる人が押し合ったりして、トラブルに発展する可能性があります。
あなたが降りたい駅で前の人が立ち止まってしまったときは、なかなか前の人が降りない状況であっても、前の人を押すことは避け、声をかけたりして降りる意思表示をするとスマートです。
5位,ヘッドフォン・イヤフォンの音漏れに関するマナー
昨年は6位でしたが、2018年はベスト5に入賞しました。ニュースサイト「しらべぇ」の調査によると、音漏れは約6割の人が迷惑・不快だと思っています。また、50~60代の人ほど不快に思っているという調査結果も出ています。最も驚くべきこととして、20~30代男性の約2割の人は、自分が音漏れをしていることを自覚しているという結果です。
迷惑行為ランキングのベスト5に入るほど、周りの人は不快に思っているので、自覚のある方は他人に迷惑のかからぬよう配慮をしましょう。そして、約8割の人は無自覚です。自覚が無くても周りには関係ありません。知らずに迷惑をかけているかもしれません。電車内の音は大きく、好みの音楽が聴きにくいかもしれませんが、自分だけの環境ではありません。音漏れしていないか、最低限の確認や配慮を怠らないよう気を付けましょう。
その他の迷惑行為
先ほど紹介した迷惑行為のほかにも、下記のような場面も他人を不快にさせています。
- 電車内の通話や電子音
- 歩きスマホ
- ゴミ等の放置
- 喫煙
- 酔っ払い
- 電車内での化粧
これらはいずれも、他人を思いやる気持ちがあれば行わない行為になります。電車に乗るマナーとして、常に他人と隣り合わせだという意識を持ちましょう。自分の行動が他人に迷惑をかけていないかを考えましょう。
特に歩きスマホは日本では当たり前のようになっています。電車や駅だけでなく、どんな場所でも歩きスマホは見かけます。このような異様な光景から、海外の人が日本人の歩きスマホをする姿を見て「Smartphone zombie」と呼んでいるのです。歩きスマホを禁止するポスターやアナウンスはどこに行ってもあります。電車利用時の歩きスマホは、自分だけでなく、周りの人にも迷惑ですし、線路への落下などがあった場合は命にも関わる危険な行為ですので、絶対にやめましょう。
その他にも、意外と些細なことで迷惑をかけてしまう事例があります。気になる方はこちらの書籍を読むと具体的な事例が記載されています。実は迷惑をかけているけれども、自分では気づけないようなことがどういうものなのかを知るきっかけになっておすすめです。
また、客観的に迷惑だと思われる行為を調べる方法として、Twitterのハッシュタグ検索で「#電車マナー」で検索をする方法があります。様々な方が迷惑だと思っていることを、このハッシュタグをつけて投稿をしているので、自身の行動が迷惑をかけていないか、Twitter検索で客観的に見直してみてはいかがでしょうか。
曖昧な電車のマナー
ランキングで紹介した迷惑行為については、ポスターでの注意喚起等があるためわかりやすいですが、「これはマナー違反なの?」と悩むようなこともあります。この曖昧な電車のマナーについて見ていきましょう。
電車内の飲食
JR線のグリーン車等、飲食がオープンにできる環境もありますが、一般的な電車の車両での飲食は禁止されているのでしょうか?電車に乗っていると、お酒を片手に飲みながら乗車する方もいれば、お菓子を食べながら乗車している人も見かけます。
JRの回答では、「電車内での飲食は特に禁止するようなルール等は設けていない」そうです。特に禁止されているわけでもないので、電車内の飲食は曖昧なマナーと言えます。特に規制があるわけではありませんが、電車内の飲食は、乗客の思いやりがマナーなのだと言えます。いずれにしても、電車内で周りの人の迷惑になることは禁止されているので、下記のような飲食は控えるようにしましょう。
- 蓋のない飲み物
- こぼれやすい食べ物
- においの強いもの
- アルコール類
- 容器や袋に入っていないむき出しの食べ物
声のトーン
9年連続1位の迷惑行為にも上がりました「大声」について、で声のトーンはどこまでがセーフでどこからがアウトなのか、非常にアバウトな問題です。では、なぜ迷惑だと思われるのかを考えてみましょう。日本の場合、電車内で寝ている人もいたり、静かに過ごしたい人が多いです。そのため音に関することに敏感であり、乗客の声について迷惑に思ってしまいます。つまり「どこからどこまでがセーフなのか」ではなく、周りの乗客次第なので、周りの状況を見て適切な声のトーンで電車内を過ごす配慮が必要です。
マナーモードと優先席
「優先席付近では携帯電話の電源をお切りください」というステッカーは、電車に乗る人であれば誰もが見たことがあると思います。それでも、優先席の前でも携帯電話を使用したり、優先席に座って携帯電話を使用する人はどこでも見かけます。
実は、関西では2014年、関東では2015年にマナーが変更されています。現在は「優先席付近では、混雑時には携帯電話の電源をお切りください。」となっています。通勤・帰宅ラッシュのような混雑の状況でなければ、優先席でも携帯電話を使用することは問題ないということです。元々電源オフを呼びかける動きになったのは、総務省の「距離指針」がきっかけです。携帯電話を、ペースメーカーから22センチ以上離すことを推奨したことで、優先席付近の電源オフが呼びかけられていました。現在では、ペースメーカーが改良されたり、携帯電話も(2G)でのサービスが終了したことで、総務省の指針も「15センチ以上」と緩和しています。
とはいえ、そもそも「混雑時」という定義自体も曖昧です。「混雑時」というのは「お客様との体が触れ合う程度」としているが、人によってとらえ方が違います。現状は非常に曖昧のままと言えます。医療機器の誤作動やトラブル回避を考えたら、通勤ラッシュ時は優先席付近での携帯電話の電源は切ることが望ましいです。
女性専用車両
最近は通勤や帰宅の時間帯に合わせて、女性専用車両が増えてきました。実はこの女性専用車に男性が乗車することは認められていることを知っていますか?
意外と知らない人が多いのですが、女性専用車は、男性の自発的な協力をもとに成り立っている車両であり、男性の乗車を禁止するような車両というわけではありません。特に通勤ラッシュ時に、階段付近に女性専用車があった場合、男性も気づかずにうっかり乗ってしまうことがあります。女性専用車両に男性が乗車することは、法的に何の違法性もありません。この誤認識が、時にトラブルにつながっています。
女性は、男性が気づき自発的に動くまで視線を送ったり、降りるよう促すことはやめましょう。それこそ違法になります。あくまで女性専用車両は男性の乗車を禁止するものではありませんし、男性が皆痴漢ではありません。女性の男性に対する配慮も必要です。
男性は、女性専用車両であっても乗車することは問題ありませんが、社会全体の誤認識がある以上、女性専用車に乗車することはトラブルになる可能性があります。
日本における女性専用車両は現在でも賛否両論であり、それゆえに曖昧になってしまっています。男性は女性に配慮をし、女性も男性に配慮する姿勢が必要と言えます。
マナー違反者の隠し撮りと画像の投稿
電車内でマナー違反している人を、こっそり隠し撮りし、TwitterやFacebook等のSNSにマナー違反者の動画や画像を投稿する人がいます。もちろんマナー違反も問題ですが、違反している証拠を押さえようと隠し撮りをすることもマナー違反なのでは?と思うことがあります。
この隠し撮り行為については、法的に警察が動くことは難しいのです。衣服で覆われている部分の撮影であれば、盗撮としてみなされないからです。また、撮影だけでは肖像権の侵害にもあたらないのです。(嫌がっている相手を撮影することは迷惑行為として告訴される可能性があります。)問題なのは、SNSやWeb上に投稿することです。撮影したものをネット上で投稿したり、第3者に見せるような行為は肖像権の侵害にあたります。(モザイク等で個人の特定が難しいようであれば肖像権の侵害にはあたりません。)
マナーはあくまで迷惑をかけないようにする任意の行為ですので、法やルールではありません。もちろんマナーを守ることは大切ですが、隠し撮りや画像の投稿といった行為はマナーよりも法に抵触する可能性がありますので、絶対にやめましょう。
子供によるマナー違反
電車に乗っていて、電車内の子供にイラっとしてしまうことはありますか?実は約7割の人がイラっとした経験があるそうです。しかし、大人と違って子供は理性的に動きませんし、大人や親ですら予測がつかないものです。そんな子供に対してどのように注意すればよいのでしょうか。
子供への注意の仕方
子供のマナー違反としてよくある行動別に注意の仕方を見ていきましょう。
この場合、注意しても構ってほしかったり、困った顔を見ようとしてしまいます。あえて注意はせず、小声で話しかけて真似をさせることが無難な方法です。
車内で走り回ってしまう場合は、動かないことを楽しませる工夫が必要です。例えば、「だるまさんが転んだ」のように、動かないことがルールになるゲームを設定することで、子供も進んでじっとします。
まずは靴を脱がせましょう。子供は外の景色を見たくて座席に立つことがありますので、可能であれば靴を脱がせて周りの人の迷惑にならないようにしましょう。それが難しい場合は、席が汚れてしまうことを伝え、「ここに座る人がどのような気持ちになるのか」「汚れた席に座らせられたらどんな気持ちになるのか」等、他人の気持ちを想像させてあげると「自分が悪いことをしている」と自覚します。それができたらきちんと褒めてあげましょう。
地域によるマナーの違い
今まで記載してきたマナーというのは、いずれも日本の中でのマナーです。日本では、エスカレーターの立ち位置が東日本や西日本で違う、というのは有名な話です。電車のマナーにおいては、日本で特に大きな違いはありません。では海外の電車事情はどうなっているのか見ていきましょう。
海外の電車事情
「日本では当たり前」も一歩外に出れば顰蹙を買うこともあります。日本ではNGでも海外ではOKというものもあれば、その逆もあります。それぞれどのようなことがあるのかを紹介します。
- 携帯電話での通話
- 飲食
- ヘッドフォンやイヤフォン等の音漏れ
特に音に関しては海外は寛容です。静かな車内よりも、海外では多少ざわついた方が普通のようです。※飲食は国によっても違います。台湾では日本より厳しく、罰金になるので気を付けましょう。
- 乗り越し清算
- 鼻をすする
乗り越し清算は、海外では犯罪になります。知っていないと知らずに罰金が課せられてしまいますので、特に欧米ではしっかりと確認の上乗車しましょう。鼻をすすることも、海外ではNGです。日本では鼻をかむ方がマナー違反だと思ってすすってしまいますが、海外ではすするくらいなら鼻をかみ切りましょう。
その他、日本以外には「女性専用車両」はほとんどありません。優先席の文化も日本ほど定着していませんが、欧米では「レディファースト」が当たり前なので、お年寄りや女性に席を譲ることは当然と思われています。日本と海外では大きく異なりますので、旅行に出かけたりするときは、国ごとのマナーについて勉強しておくと、旅行先で顰蹙を買わずに過ごせます。
国内の地域別マナー意識
迷惑行為ランキング2位の「会話やはしゃぎ等の過ごし方に関するマナー」でも少し触れましたが、西日本と東日本では異なる結果となっています。それぞれのランキングベスト5を紹介します。
- 荷物に関するマナー
- 乗降時のマナー
- 会話やはしゃぎ等の過ごし方に関するマナー
- 座り方に関するマナー
- スマートフォンや携帯電話の使用に関するマナー
- 会話やはしゃぎ等の過ごし方に関するマナー
- 荷物に関するマナー
- 座り方に関するマナー
- 乗降時のマナー
- ヘッドフォンやイヤフォンの音漏れに関するマナー
ランキングした項目は4つ重複していますが、地域によって順位の違いが見られます。西日本ほど音に厳しく、東日本では過ごし方に厳しいという意識の違いが見えます。
あなたは知ってる?気遣いのマーク
「お年寄りや体の不自由な方には席を譲る」ことは、周りに目を向けていればできますが、見た目で判断が難しく、本当は助けを求めているものの、意思表示の難しい方もいます。誰が見てもわかるように、気遣いのマークがあるのをご存知ですか?
マタニティーマーク
このマークはマタニティマークといい、妊婦さんへの気遣いを示しやすくするように、2006年3月に発表されました。しかし、2014年の厚生労働省のデータでは、全体の認知度は約46%という結果。20代女性の認知度は90%近いのに対し、中高年男性の認知度は低く、50代の男性は約44%と状況にあります。また、52%の母親が使用していないデータもあります。
《参考》厚生労働省のマタニティ ファクトブック
妊娠初期は、母親の健康維持や赤ちゃんの成長にとても大切な時期ですが、外見からはなかなか見分けがつきません。このマタニティマークを見かけたら、電車では席を譲る等の配慮をしましょう。また、あなたの周りに妊娠中の方がいらっしゃったら、マタニティマークのついたプレゼントをすることで守ることもできます。
ヘルプマーク
気遣いのマークはマタニティマークだけではありません。上のマークをご存知でしょうか?このマークは「ヘルプマーク」といい、マタニティマークと同様に、外見からではわからなくても、気遣いや配慮を必要としている方が、周囲に知らせることで支援を受けられるように作られたマークです。例えば、義足や人工関節を使用している方や、内臓の障がいのある方、妊娠初期の方等が該当します。こちらのヘルプマークはもともと東京都が2012年10月に作成したという経緯もあり、認知度は都内で約55%であるのに対し、全国的には約38%という結果です。
《参考》 ヘルプマークの認知度・利用状況に関する調査(障がい者総合研究所)
ヘルプマークを使ったことのある人も、22%の人しか使っていないようで、その理由の58%が「入手方法がわからない」と回答しています。マタニティマークもそうですが、このようなマークを知ることで、助けを必要としている人達を助けられ、また、助けを必要としている人が意思表示をしやすくしていく必要があります。
あなたの周りにも、外見ではわからないけれども配慮を必要としている人がいたら、ヘルプマークについて教えましょう。そして、その友人やご家族にも伝えて、支援のつながりを是非作ってください。
まとめ
マナーを意識することは、電車だけでなく何事にも周りへの気遣いの中で必要なことです。電車の中は自分の世界ではなく、周りの人との共有スペースになります。知らず知らずのうちに迷惑をかけることの無いよう、最低限のマナーは押さえておきましょう。また、配慮を必要とする人がいます。気づいたときに助けられるよう、電車の中では周りを見れるスマートな大人を目指しましょう。
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