今回は、人生で一回は行くことがあるであろう、「お見舞い」についてマナーを紹介していきます。お見舞いにまつわるマナーを知らないとこんな事が起きるかもしれません。
例えば、あなたの友人が病気で入院した時に 「菊の花」を持って行ったとしたら、どうでしょうか?菊はよくお葬式などで使用される花なので、縁起がとても悪いですね。
このように、気持ちが伴っていても贈る物次第では相手が気を落とすことになりかねません。もしあなたが、お見舞いは気持ちなのだからマナーなんて二の次なんて考えていたらその考えは改めましょう。
まずは確かめたいお見舞いに行くときの基本のマナー8つ
こここで紹介するのは、8つの基本的なマナーです。
もう知っているよ!と思う人がいるかも知れませんが、意外と漏れていたりするものです。
1つ1つ紹介していきます。
小さな子どもは一緒に連れて行かない
病院でのお見舞いで、小さな子どもを連れて行くのはやめましょう。ここでいう”小さな”は、病院という場所は静かにしなければいけない場所ということが認識できる年齢です。
病院に、一緒に連れて行く子供がうるさくしてしまう可能性があれば、他の患者さんにも迷惑になる可能性もあるので連れて行くのはやめておきましょう。
面会に行っていいか確認をする
まずは、入院している方や、家族の方に、お見舞いに行っても大丈夫か確認しましょう。人それぞれ入院する原因は違いますが、いきなり行ってしまうと相手に迷惑がかかる場合があります。
例えば、「手術の後で体調が悪いのにせっかく来てくれたから」ということで面会をしてしまったり、女性だったら化粧をしないにせよ身なりを整えたりしたいと思うはずです。
大勢で行くのは控える
大勢でお見舞いに行くのは避けたほうが良いです。個室の病室ならまだしも、病室には他の患者さんもいることがほとんどです。
大人数で行くと、うるさくなってほかの患者さんにも迷惑がかかってしまいます。どうしてもグループなどでお見舞いに行きたい場合は、談話室を利用するなどしてください。
面会時間や時期に気を付ける
入院後すぐや、手術後すぐも、面会に行くのは避けましょう。友人などに弱っている姿を見られたくないかも知れません。
またリハビリや診察はもちろん、昼食や夕食などの時間も避けるようにしましょう。リハビリ中や、診察中に気を使わせてしまうことや、お腹が空いているのを我慢させるのはかわいそうです。
面会は15分くらいで済ませる
どれだけ盛り上がっても、面会はさくっと15分位で済ませましょう。入院中は、みなさんが思っているより弱っている状態なので、相手への負担も考え面会時間はほどほどに、相手の体調を第一に考えましょう。
服装黒はやめる
服装にも気をつけたほうが良いでしょう。黒い服は、お葬式を連想させるため、入院している方の病気の症状によっては、縁起が悪いと捉えられてしまうかも知れません。
ちなみに、おすすめの色はなく黒い服以外はNGな色はありません。
もし寝ていたら帰るのがやさしさ
もし相手が寝ていたら、疲れて寝ているのかもしれません。また別日に、お見舞いに来てあげることもやさしさです。
しゃべる内容にも気をつける
お見舞い時には、会話の内容にも気を使いましょう。具体的には、以下の内容はできる限り控えたほうが無難です。
- ネガティブな内容
- かかってしまっている病気の話
- 相手の子供が寂しがっていた
- 相手の見た目の変化、
- お仕事の話
上記のような話題はできる限り避けるようにしたほうが良いでしょう。そのような話より下記のような明るい話題がおすすめです。
- 最近の身内話をする
- 自分の家族の話をする
- 趣味の話をする
- 未来の話をする
中でも未来の話をしましょう。退院した後「一緒にランチしよう」や「飲みに行こう」などと、約束をして「早く退院したい」と思わせるような会話ができるといいですね。
お見舞い品はどんなものがいい?
子供が子供のお見舞いに行くのであれば話は別ですが、立派な大人のマナーとしては、お見舞いに手ぶらで行くことはないですよね。
お見舞いの品として代表的な、お花や、お見舞い金について解説していきます。
花について
お見舞いでお花を持っていかれる方は多いですよね。冒頭でもお伝えした通り、お花にも渡してもOKなお花もあればNGなお花もあります。お見舞いに行く前に一度確認してみましょう。
渡すのにオススメな花
お見舞い時におすすめの花は、四季を感じる花です。なぜ四季を感じる花がオススメかと言うと、入院時は外に出れないことが多いので、四季を感じさせる花をあげるととても喜ばれます。
春を感じれる花
春の花といえば、ラベンダーやチューリップです。特に色鮮やかなムラサキ色と落ち着く香りがする、ラベンダーがおすすめです。
夏を感じれる花
夏の花といえば、ヒマワリやアサガオです。ヒマワリは好きな人が多く、色鮮やかな黄色が夏っぽくてオススメです。
秋を感じれる花
秋の花といえば、コスモスや金木犀です。金木犀の香りは「千里先まで届く」といわれており、秋を感じさせてくれるでしょう。
冬を感じれる花
冬の花といえば、シクラメンやアネモネですが、クリスマスローズがおすすめです。クリスマスローズは、色や模様、咲き方もさまざまで退屈な入院生活を目で楽しませてるでしょう。
渡すのがNGな花
お花屋さんは詳しいでしょうから、お花屋さんに確認すればまず間違いないでしょうが、マナーのある大人であれば、自分でも判断できるように覚えておきましょう。
① 菊・小菊
冒頭でも紹介した「菊・小菊」は、お葬式を連想させるので、とても縁起が悪いです。
② ニオイがキツイ花
金木犀(キンモクセイ)などのニオイがキツ花は、周りに迷惑かかる可能性があるため、辞めておきましょう。
③ シクラメン
ちょっとこじつけのような気がしますが、語呂が「死」と「苦」なので、縁起が悪いと言われています。
④ 椿
椿の花の散り方が首から落ちるように思えるので、縁起が悪いと言われています。
⑤ バラなどの赤い花
血を連想させる赤はNGです。これも縁起が悪いと言われています。
⑥ 鉢植えも持って行かないでください。
「根がつく」=「寝付く」と同じ発音のため、これもすごいこじつけですが縁起が悪いと言われています。
お見舞金について
お花やお菓子などではなく、お見舞いにお金や商品券を包んで持っていく方もいらっしゃいます。まずはお見舞いに行く方との間柄で金額の目安をお伝えします。
- 親族 5000~10000円
- 知人・友人 3000~5000円
- 同僚 3000~5000円
ただ注意が必要なのは、3000~10000円といっても「4=死、6=無、9=苦」を連想させるため、4、6,9の数字の金額は控えましょう。
目上の方へお見舞金を渡すのはNG
目上の方に現金を渡すのは失礼に当たります!
なぜかというと、「お見舞いをする側が、お見舞いをされる側に対してお金に困っているとみなす」または「本人に品物を選ぶ手間を押し付けてしまう」ことと言われています。
ただどうしてもお見舞いに現金を渡したい場合は「御伺(おうかがい)」と書くようにしましょう。
そのほかに上げると喜ばれるもの
お花や現金・金券、以外でも喜ばれる、お見舞いの品を紹介します。
雑誌や本
入院したことがある方はわかると思いますが、入院中ってかなり暇です。なので病院の売店など売ってないような、趣味系の雑誌や、小説などの本やマンガを持って行ってあげると喜ばれるでしょう。
フルーツ
定番ですが、少し高級なフルーツを持っていって上げると、特に女性は慶んでくれるでしょう。
一般的に高級なフルーツと言えば、「銀座千疋屋」が有名ですね。なかでも「銀座千疋屋」のイタリアマスカットが高級で美味しいと有名なので、おすすめです。
ドライシャンプー
骨折などでベッドから動けない場合は、浴槽に入れず、看護師さんにからだを吹いてもらう場合もあります。その様な場合、水がいらないドライシャンプーを持っていくと喜ばれるはずです。
まとめ
大人なら知っておきたい、お見舞いのマナーについて解説致しました。前述した、お見舞い時のマナーをすべて嗜むことが出来たら、スマートですね。
説明が一通り、済んだところで最後にもう一点だけ注意点があります。当記事で書いていることは一般的なマナーです。
お住まいの地域の「風習や慣例」によっては稀に異なる場合がございますので、お住まいの地域の慣習・風習を最後に確認するとなお良いでしょう。
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