みなさん「コーヒー」は飲みますか?ランチの後や職場、往訪先など普段様々なシーンで飲むことがあると思いますが、マナーを意識したことはありますか?音を立てない、口いっぱいに含まないなど一般的なマナーとは別に、いただき方、ひいては出し方にもマナーがあります。せっかくなら完璧なマナー、魅力的な振る舞いでいただけるようになりたくはありませんか?
今回は、そんなコーヒーに関するマナーについて学びましょう。
正しいコーヒーのいただき方
まずは、コーヒーをいただく際のマナーについて学びましょう。
コーヒーの持ち方
カップの持ち方には正しいマナーが存在します。
- 自分から見てコーヒーの取っ手が左、スプーンがカップの前に持ち手が右の状態で出された場合
砂糖やミルクを入れる場合、左手でカップの取っ手を抑え、右手でスプーンを持ちゆっくり混ぜます。飲む時にはスプーンをカップの向こう側へ置き、カップの取っ手が手前を通るように回し、取っ手を左から右にして右手で持ちます。 - 自分から見てコーヒーの取っ手が右、スプーンがカップの前に持ち手が右の状態で出された場合
この場合は左手で添える必要はなく、右手でスプーンを持ってかき混ぜます。飲む時はスプーンをカップの向こう側へ置きます。
スプーンをカップの中に入れたままにしたり、テーブルに直接を置いたりするのはさけましょう。
砂糖、ミルクの入れ方
砂糖やミルクの入れ方にもマナーがあります。
砂糖を入れる場合、スプーンがカップにふれないようにゆっくりかき混ぜます。円を描くようにかき混ぜるのが一般的ですが、前後させるだけでも問題はありません。
角砂糖の場合は、スプーンの上にのせてコーヒーに沈ませるようにいれます。それ以外の砂糖の場合は溢れないようにカップに近づけて、こぼれないように入れましょう。ミルクは砂糖をかき混ぜた時にできる水流に流し込めばきれいにいれることができます。ミルクがピッチャーで出てきた場合は、ミルクを入れた後に垂れることがないように、ペーパーナプキンで拭き取るようにしましょう。
ソーサーの扱い方
ソーサーとはカップの下にあるお皿のことです。コーヒーの場合、基本ソーサーを持ちません。紅茶の場合は持っても問題ないです。これは、コーヒーの場合は基本コース料理の後など、テーブルで食事をしている状況ででることが多いですが、紅茶の場合はテーブルのないガーデン・パーティなどで飲むことが多かった為、持ってもいいとされています。
コーヒーの飲み方ひとつで印象は変わる
最も重要なマナーは飲み方です。飲み姿は人の印象に一番残ります。そこでこれさえ抑えておけば印象が変わるポイントをご紹介します。
印象よく飲むためのポイント
- 音を立てないこと
砂糖やミルクを入れる時、混ぜる際にスプーンとカップやソーサーが触れる時、こういった些細な音も極力立てないように気をつけましょう。ゆっくりと行えば音も立ちにくいです。もちろん飲む時も音を立ててはいけません。 - 水気がはねないようにする
水気がはねることのないようにゆっくりと扱いましょう。少しでもカップから外に水気がはねてしまうと見た目が悪いです。 - あごを上げずに飲む
コーヒーに限らずですが、飲み物をあごを上げて飲むのは美しくありません。あごを上げずにカップを傾けましょう。カップの取っ手には指を入れずつまむようにして飲むと美しいですが、持ちにくい場合は指を通しても問題ないです。
正しいコーヒーの出し方
コーヒーの出し方にもマナーがあります。正しいコーヒーの出し方を学びましょう。
コーヒーの温度
コーヒーの温度には注意してください。ホットコーヒーは温かい状態で、アイスコーヒーは冷たい状態で出しましょう。ただし、ホットコーヒーの場合は火傷をしないようにアツアツより少し冷めた状態くらいがベストです。
なみなみのコーヒーは美しくない
コーヒーをカップに入れる際、なみなみと入れるのは美しくありません。7部目くらいがベストです。実は、コーヒーをカップいっぱいに入れるのはお客様に対して「帰れ」と言っているのと同義になります。
コーヒーを出す順番
コーヒーは、先にお客様に出し後から自社の社員に出しましょう。また、上座のお客様から出すのが正しい順番になります。自社の社員には役職が上の人から順番に出しましょう。
置き方にも注意
お客様から見て、右側に取っ手がくるように出しましょう。コーヒーの数が多い場合は、部屋に入った後一度サイドテーブルや下座側のテーブルの端を利用して、そこでカップをソーサーにセットして順番に出します。
置き場所に困った時
打ち合わせや商談の状況によっては、コーヒーを置くスペースが限られていることがあります。この場合は、「失礼します」とお声がけをして近くに自分がいることを伝えつつ、空きスペースに置くようにします。
コーヒーをこぼしてしまった!そんな時の対処法
どんなに細心の注意を払っていたとしても、こぼしてしまうことはあるものです。そういったことが起こりうることも想定して、対処方法を覚えておきましょう。
お客様にかかった場合
万が一お客様にかけてしまった場合、下記2つを行いましょう。
- 丁寧に謝り早急に拭く
まずは丁寧に謝りましょう。そして早急にかけてしまったところをふきましょう。丁寧な謝罪とは、深く陳謝することではなく誠意を持って、という意味合いが強いです。急いでふいて、その後改めて深く謝罪するようにしましょう。状況によってはその場を離れるように指示されることもあると思いますが、その際は上司に従い必要であれば打ち合わせや商談後に改めて謝罪するようにします。 - 必要であればクリーニング費や治療費を
クリーニング代を支払うべきか、そしてそれをその場で伝えるかどうか、これは会社に判断を仰ぐのが基本です。前もって会社の対応方法を調べておいてもいいかもしれません。その場ではやけどなど怪我をしていないかを伺い、その後の対応は上司に確認しましょう。どのようなお客様かによって対応が変わる可能性も考えられます。相手によってはクリーニング代や治療費に多くかかるとして高額請求してくる人もいるかもしれません。金銭についての話をする際は第三者に目撃者として立ち会ってもらうのが懸命です。会社の管理責任を追求してくる場合もありえますので、絶対に上司など責任者の立場の人への報告は必ず入れてください。後日領収書をもらいお支払する、という方法もあります。
かからなかったけどこぼした場合
次にこぼしてしまったが誰にも被害がなかった場合の対処方法になります。
- 打ち合わせの邪魔をせずに片付ける
その場の打ち合わせや商談の邪魔にならないよう、静かに片付け作業をしましょう。それでも大抵の人は、優しさや早く話を進めたいために手伝ってくれるものです。その際まずは謝罪と感謝をして、早く片付くようにがんばりましょう。 - 自分やその場が汚れたり怪我をした場合自力で対処する
相手には被害はなかったものの、もしその場のなにかが汚れたり自分が怪我をしてしまった場合はまずは片付けを行い、あとで自力で対処しましょう。大怪我などちょっと大事になりそうだなという時はそちらの対処を優先してください。
その他のコーヒーに関するマナー
上記以外に、よく悩む方が多い項目をご紹介します。
出されたコーヒーは残していいの?
出されたコーヒーは基本的には飲み干したほうがいいです。一気に飲むのではなく会話の最中に少しずつ飲むといいですが、相手が話している最中はNGです。もし飲もうとしたタイミングで話し始めたら一度手を下げましょう。
状況によってはなかなく飲めず打ち合わせが終了してしまう場合もあります。しかし必ずしも飲み干す必要はありません。少量でもいただき、出していただいたことに感謝して「ごちそうさま」と伝えましょう。
コーヒーとお茶、出す順番は?
特に決まっていませんが、一般的には最初に出す飲み物はお茶です。もしお茶以外のものを出す場合、「〇〇でよろしいですか?」と尋ねるようにしましょう。来客の場合、お茶を出した後60~120分ほど経過した時にお茶→コーヒーなど別の飲み物を出します。それ以上経ってからとなると失礼にあたります。空いた湯呑やカップは次の飲み物を出す際に下げましょう。
アイスコーヒーにも出し方がある?
提供する順番はホットコーヒーと変わりません。テーブルに置く順番は、コースター → アイス コーヒー → ストロー → ミルク・ガムシロップとなります。
来客用にも使えるおすすめのコーヒーカップ
最近は紙コップで出す企業も増えていますが、おしゃれなコーヒーカップで出てくるととてもスマートな会社に見えます。ここでは会社で使うのにおすすめのコーヒーカップをご紹介します。
NARUMI ペレーネブルー コーヒーカップ&ソーサー 5客セット
NARUMIは日本の高級洋食器ブランドです。一般的なのものよりも薄い作りながら強度が高いことがポイントです。シンプルなデザインの為どのような状況であっても使いやすく、値段も手頃なため人気のコーヒーカップです。
NORITAKE レースウッドゴールド ティー・コーヒーカップ&ソーサー5客セット
NORITAKEは世界的に有名なブランドです。デザインが清楚で上品なのに加え、飲み物が映える「白」にこだわりを持っているのが特徴です。値段は少々高めではありますが、高級感のあるデザインは間違いなくいい印象を与えるでしょう。
iittala タイカ コーヒーカップ&ソーサー
iittalaは北欧のブランドで、少し個性的ではありますが品のあるデザインで人気です。上品ながらもあまり硬くなりすぎず遊び心も求めるならば、オススメのコーヒーカップと言えるでしょう。数を揃えるとなるとどうしても高くついてしまいますが、複数揃える価値はあります。
会社で導入したいコーヒーメーカー
美味しいコーヒーを職場で飲める環境って魅力的ですよね。最近ではコンビニで本格的なコーヒーを求めやすくなったりしてはいますが、仕事中に何度もというわけにはいきません。しかし会社にコーヒーメーカーを導入すれば美味しいコーヒーを何度も楽しめます。
そんなこと言ったって導入なんてできるわけない…。そんなふうに思っていませんか?でも周りを見渡してください。意外とコーヒーを飲んでいる人を見かけませんか?データで立証できないので筆者の主観が入りますが、仕事中にコーヒーを飲む人は意外と多いのです。そんなコーヒーを飲む方々にも協力してもらい、従業員の総意としてコーヒーメーカーの導入を依頼しましょう。もし説得するのであれば、まずはコーヒーメーカーについての知識をつけましょう。
まずは導入するにあたってのメリットとデメリットを把握しよう
まずはコーヒーメーカー導入のメリットとデメリットを把握しましょう。こちらでは導入後によく耳にする声を紹介します。
メリット
- 仕事中の気分転換や休憩に利用しやすく、リフレッシュ効果が期待できる
- コーヒーの香りは集中力を高める効果があり、業務が捗る
- コーヒータイムは円滑なコミュニケーションや普段話さないような人と話せるいい機会になる
- 外に買に行く手間が省ける
- 本格的なコーヒーを仕事中に手軽に楽しめる
- デザインがオシャレな物が増えているため、インテリアとしてもグッド
- 無料メンテナンスしてくれるサービスも多いので手間いらず
デメリット
- コーヒーメーカーによっては味の種類に限りがある
- 人によって飲む時間がバラバラで煮詰まる可能性がある
- 飲みきらずに無駄にする可能性もある
- 導入するコーヒーメーカーによっては毎月費用がかかる
コーヒーメーカーには大きく3つのタイプがある
コーヒーは、豆から挽く、ドリップする、粉を溶かすなど、いろいろと飲み方があります。その中でもオフィスで手軽に飲める種類のコーヒーメーカーを3つご紹介します。
- 一杯抽出タイプ
1杯ずつコーヒーを抽出するタイプです。コーヒーを飲みたい時にコーヒーメーカー専用のカプセルやコーヒー袋をセットしドリップするものです。都度ドリップするため本格的なコーヒーが楽しめます。味の種類もいろいろと楽しめるものが多いのも特徴で、味や香りにこだわりたい方におすすめです。 - ブリュワータイプ
数杯分を一度に抽出するタイプです。来客の際や、打ち合わせやセミナーなどコーヒーを一度に多く出す場合に活躍します。作りおきできるので飲みたい時にすぐ楽しめる一方で、味の種類が少ないことがネックです。 - 自動販売機タイプ
その名の通り、自動販売機を設置するタイプです。スペースをとるのがネックですが、誰でも手軽に飲むことができます。
特におすすめのコーヒーメーカー
ここではレンタルで月額費用がかかるようなものではなく、単体のニーズ別におすすめのコーヒーメーカーを3種類ご紹介します。
オフィスの景観を損ねないオシャレなやつ
ブリュワータイプハリオ(HARIO) V60 レンジサーバー800ml XGS-80TB
とにかくオシャレなデザインでインテリアとして申し分ないのですが、そのうえ機能性も抜群。耐熱ガラスのため、コーヒーを電子レンジで温めることができます。またしっかりと密閉できるシリコンパッキンも付いていてこぼしにくいようになっています。オシャレで機能性もよく、価格も手頃なため自宅用にも向いています。
味が命!手軽に飲みたいけど妥協したくない
一杯抽出タイプデロンギ 全自動エスプレッソマシン マグニフィカ ESAM03110S
このデロンギの全自動エスプレッソマシンは、ボタン一つで本格的なエスプレッソを堪能できるコーヒーメーカーです。スチームノズルを使って本格的なフォームミルクも作れるので、カプチーノも簡単にできます。コーヒーの量や濃さも簡単に設定でき、2杯分コーヒーを抽出できます。
とにかく導入したい!万能型こそ万人にうける
ブリュワータイプパナソニック 沸騰浄水コーヒーメーカー 全自動タイプ ブラック NC-A56-K
ほぼすべてのことが全自動の便利なコーヒーメーカーです。豆の挽きから、抽出やドリップ、保温、ミル洗浄がすべて自動となっています。使い方もシンプル。コーヒー豆を投入口に入れ、フィルターをセットし、タンクに水をいれるだけ。これだけで簡単に本格的なコーヒーを楽しめます。コーヒーを淹れてから、温度も自動調節してくれる優れもの。長年人気のコーヒーメーカーです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。コーヒーのいただき方のマナーが細かくて筆者は面食らいました。些細なことにも気を遣うという姿勢が、ビジネスシーンではとても重要なことを筆者は知っています。簡単なことなので、みなさんもぜひ意識してみてください。また、ぜひ素晴らしいコーヒーライフの為にコーヒーメーカーの導入も頑張ってみてください!
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