街を歩けばどこででも目にするコンビニ。24時間営業している店舗がほとんどで、出勤前に利用したり、出先で必要になったものを買ったり、とても便利な存在です。
ついつい立ち寄ってしまいお菓子やおにぎりなど買うのがやめられない人も多いと思います。逆に無駄遣い防止ために、コンビニには行かない!と決めている人もいるかもしれません。
コンビニといえば商品が割高なイメージがありますが、特徴を知れば節約も可能です。上手な活用方法をご紹介していきます。
コンビニの陳列術を知る
コンビニでは消費者心理を利用した陳列が行われています。
例えば、入り口付近の外から見える場所に雑誌がおいてあることが多いのは、立ち読みをしている人を外から見えるようにしているのです。お客さんは中に人がいるという安心感から、店内に入りやすくなります。
また、一番お客さんが買う可能性の高い食品が一番奥にあるのは、消費者に店内をより多く歩いてもらい、その他の商品もつい手にとってもらうためです。
さらに、床から135cmの高さに並べてある商品が、最も目に付きやすくなっています。これは日本人の目線の平均が140cmだからです。レジ前には小さなお菓子やガムが置かれています。会計前にぱっと手を出しやすい位置に置くことで、ついで買いをしてもらおうという狙いがあります。
コンビニの陳列にはいろいろな商品を見てもらって、ついで買いや衝動買いをしてもらおうという意図が込められています。こういったコンビニ側の狙いを頭に入れて、誘導にのせられないよう注意してみましょう。
コンビニ商品は割高?
コンビニ商品は定価の物が多く、スーパーやドラッグストアに比べると割高なイメージを持っている人が多いと思います。コンビニ商品にはイメージ通り割高なものもありますし、実はお得に買えるものもあるんです。
買うのはNGな商品
ナショナルブランドの
- ドリンク
- お酒
- お菓子
- 日用品 等
ナショナルブランドとはメーカーが売り出している、よく名前の知られたブランドの商品です。こういった商品には、イメージ通り割高なものが多いです。スーパーやドラッグストアでは割引があるものも、コンビニでは定価で売られているためです。
飲み物やお菓子など、保存がきいて買いだめできるような商品は、スーパーやドラッグストアで買うのが無難です。
買ってもOKな商品
コーヒー
街を歩けばいたるところにコーヒーショップが立ち並んでいますが、最近はコンビニもコーヒー販売に力を入れており、コーヒーショップとそう変わらないレベルのコーヒーを楽しむことができます。
朝の出勤前やちょっとした休憩にコーヒーを買って飲む人は多いと思います。コーヒーショップだと一杯350円~500円するコーヒーが、コンビニだと100円~200円と半額程度で買うことができます。
冷凍食品
コンビニオリジナルの冷凍食品は安くて美味しいものがたくさんあり、ネット上でもしばしば話題にのぼります。ご飯ものからおかずやスイーツなど、種類も充実していて、ご飯を一から作るのは面倒だけど、外食は避けたい…というときにぴったりです。
- セブンイレブン 小籠包 199円(税込)
(出典:セブンイレブン)
- セブンイレブン ホットビスケット 300円(税込)
(出典:セブンイレブン)
- ファミリーマート もちっと食感の汁なし担々麺 248円(税込)
(出典:ファミリーマート)
- ファミリーマート 本格肉焼売 210円(税込)
(出典:ファミリーマート)
- ローソン 海老と野菜の塩焼きそば 205円(税込)
(出典:ローソンウェブサイト)
- ローソン ふっくらパラっと仕上げた炒飯 108円(税込)
(出典:ローソンウェブサイト)
PB商品
コンビニ商品で特に優秀なのはプライベートブランド商品です。それぞれのコンビニが企画段階から携わって商品開発を行っており、製造元から直接仕入れを行えるなど、様々なコストが抑えられています。そのため、低価格で販売することができ、更にオリジナル商品やメーカーに負けないクオリティの商品も生まれています。
- セブンイレブン → セブンプレミアム 他
- ファミリーマート → ファミリーマートコレクション 他
- ローソン → ローソンセレクト
PB商品は食品だけでなく、日用品の展開もあります。上記で、コンビニで買わないほうがいい商品を述べましたが、PB商品なら話は別です。コンビニでお得に買物をするなら、企業が販売しているナショナルブランド商品ではなく、プライベートブランド商品を買うようにしましょう。
コンビニでの買い物術
お昼ご飯
節約生活を送るなら、お昼ご飯は500円以下に収めたいところです。主要3コンビニでお得に買える商品を一覧にしてご紹介します。
セブンイレブン | ファミリーマート | ローソン | |
おにぎり | 塩おにぎり(100円)
焼きおにぎり(110円) 日高昆布(110円) |
塩むすび(100円)
ピリ辛高菜炒め(110円) 紀州南高梅(110円) |
塩にぎり(100円)
おかか(110円) |
パン | コッペパン(108円) | ロールパン(100円) | クリームパン(100円) |
弁当 | 炙り焼さば御飯(298円) | こだわりカレー(298円) | あじのほぐし飯(298円) |
中華まん | 肉まん(128円) | あんまん(120円) | カレーまん(120円) |
サラダ | コールスロー(108円) | コールスロー(108円) | ミックスサラダ(118円) |
おかず | 牛肉コロッケ(88円) | 牛肉コロッケ(50円) | おかずコロッケ(80円) |
おでん | さつまあげ(70円)
こんにゃく(75円) 大根(85円) |
こんにゃく(80円)
大根(80円) 味付たまご(90円) |
こんにゃく(80円)
大根(80円) カニカマと枝豆のこんにゃく包み(90円) |
ドーナツ | オールドファッション(100円) | ミルクチュロッキー(108円) | モッチリングシュガー(100円) |
※税込価格表示
- ごはんもの
おにぎりやパンは100円くらいで買えるものがあるので、2つほど組み合わせて購入すると良いでしょう。お弁当や中華まんを買うときは、おかずを控えてサラダと組み合わせると食事のバランスも取れます。
- サラダ
できれば野菜は毎食取るのが理想的ですが、パックで売られているサラダって意外と高いですよね。なので、サラダはプライベートブランド商品がおすすめです。袋に入ったミックスサラダやコールスローはボリュームもあり、なによりも安いのが魅力的です。
- おかず
コンビニの棚には美味しそうなおかずが沢山陳列されていますが、ひとつ買うだけであっと言う間に予算オーバしてしまう値段のものが多いです。節約を考えるなら、おかずはホットスナックかおでんがおすすめ。特にコロッケはどこのコンビニでも安く買えます。また、おでんも具材によっては高いですが、こんにゃくや大根などは100円以下で買うことができます。
- デザート
節約してるけど、食後にはデザートが食べたい!という人は、デザート棚に陳列されているスイーツではなく、ドーナツを買うようにしましょう。プライベートブランド商品のドーナツは種類も豊富ですし、経済的です。
さらなる節約を求める人は、白ご飯を自分で用意しましょう。炒め物や煮物などの料理は面倒くさいという人も、ご飯を炊くだけなら簡単にできますし、それだけでかなりの節約になります。
自炊する場合
自炊する人は経験があると思いますが、まとめ買いしたほうが安いからとたくさん買っても、結局使いきれずに賞味期限がきれて捨てるしかなくなると、結局節約にはなりません。使い切れる量を安く買えるのが一番上手な買い物の仕方ですよね。
そこで自炊をする人におすすめのコンビニは100円ローソンです。野菜や果物なども販売しており、基本的には全て100円で買うことができます。少量の商品をおいてあるので、一人暮らしの人にとっては、スーパーより使いやすいかもしれません。
また、その他のコンビニでも冷凍野菜はおすすめです。値段も安く、必要な量だけ買うことができます。
セールを利用する
コンビニ各社は定期的にセールやキャンペーンを行っています。おにぎりや揚げ物をお得に買えるチャンスなので、どんどん利用しましょう。おにぎりのセールなんかはお昼ご飯をコンビニで買う人にとっては強い味方ですね。
ただし、キャンペーンのために余計なものを買うのはNGです。買う必要のあるものがキャンペーン対象だったらラッキー!くらいの気持ちでいましょう。
超簡単!コンビニ食材の節約アレンジレシピ
料理が苦手だったり、忙しかったりで、毎日コンビニご飯で済ませてしまっている人は結構いるのではないでしょうか。確かにコンビニご飯は楽ですが、毎日だと飽きてしまったり、バランスがよくありません。
コンビニご飯をバランスよく、美味しく食べるには、ちょっとしたアレンジをするのがおすすめです。既に出来上がった料理のアレンジなのでとても簡単にできます。いくつかご紹介するので、是非試してみてください。
アレンジレシピ
- カット野菜(千切りキャベツ)
セブンイレブン |
ファミリーマート |
ローソン |
108円(税込) |
100円(税込) |
108円(税込) |
- 鶏唐揚げ
セブンイレブン |
ファミリーマート | ローソン |
123円(税込) |
240円(税込) |
200円(税込) |
- サラダチキン
セブンイレブン |
ファミリーマート | ローソン |
115g 213円(税込) |
110g 258円(税込) |
115g 238円(税込) |
(出典:セブンイレブン/ファミリーマート/ローソン)
その他レシピ集
[レシピ特集] 「コンビニ食材」活用レシピ特集☆|料理をするなら味の素パークの【レシピ大百科】
コンビニ食材レシピ本
コンビニで貯まるポイント
皆さん、コンビニで支払いをするときにポイントカードは提示していますか?面倒くさいからといって、ポイントを貯めずに支払いを済ませてしまうのは、節約的には絶対にNGです。塵も積もれば山となるといいますし、実際に毎日コンビニを利用してポイントをためていれば、結構大きな金額となって返ってきます。自分が1番よく使うコンビニだけでも良いので、必ずポイントカードは作っておきましょう。
ポイントを効率的に貯めて節約!
各コンビニで貯めることのできるポイントを表にまとめてみました。
セブンイレブン | ファミリーマート | ローソン | |
カード | nanacoカード | Tポイントカード |
Pontaカード/dポイントカード
|
還元率 | 100円で1ポイント(1%) | 200円で1ポイント(0.5%) |
100円で1ポイント(1%)
|
ポイント利用 | 1ポイント=1円 | 1ポイント=1円 | 1ポイント=1円 |
利用可能店 | イトーヨーカドー、デニーズ、ミスタードーナツ、マクドナルド、ビックカメラ、ロフト、ラウンドワン、カラオケ館 など | TSUTAYA、カメラのキタムラ、ガスト、ドトールコーヒー、洋服の青山、ENEOS、東京電力 など |
高島屋、セガ、JAL、ケンタッキーフライドチキン、ホットペッパー、日本郵便、東京電力 など
|
nanacoカード
セブンイレブンのnanacoカードはポイントカードではなく電子マネーになっています。いちいちお金のやり取りが発生せずnanacoカード1枚で支払いが完結できるメリットがあります。nanacoカードをお得に使うには、料金チャージをクレジットカードで行うことでポイントの二重取りが可能です。楽天カード(JCBのみ)でチャージするのが最もお得なようです。
Tポイントカード
還元率としては、Tポイントが低いように見えますが、前月の買い物額によって付与されるポイントが2~3倍になるので、使えば使うほどお得にポイントが貯められるようになっています。
- ブロンズ(~4,999円) → 1倍(還元率0.5%)
- シルバー(5,000~14,999円) → 2倍(還元率1%)
- ゴールド(15,000円~) → 3倍(還元率1.5%)
コンビニで月15,000円以上購入するのは節約的にも厳しいですが、お昼ご飯や朝ごはんを主にファミリーマートで買うという人ならはシルバー会員になるのはそれほど高いハードルではありません。
また、ソフトバンク利用者はいつでもポイントが3倍付与されます。
Pontaカード/dポイントカード
ローソンで買い物をするなら、Pontaカードかdポイントカードを提示した上で、dカード(クレジットカード)で決済するのが一番お得です。ローソンでdカードを使うと3%割引特典がつく上に、dカード自体にも1%のポイントがつきます。さらにPontaカード(dポイントカード)にも1%の還元があるので合計5%の還元率になり、かなりお得に買い物できます。
ポイントカードアプリ
お得に買い物をするなら、ポイントカードは作っておくにこしたことはありません。しかし、各コンビニのカードやクレジットカードを何枚も持ち歩くとなると、お財布がパンパンになってしまいます。カードを持ち歩くのが面倒だという人は、各ポイントカードのアプリをスマホにダウンロードしておきましょう。
電子マネー「nanaco」
株式会社セブン・カードサービスposted withアプリーチ
Tポイント
Culture Convenience Club Co.,Ltd.posted withアプリーチ
Pontaカード(公式) 『たまる・つかえる』ポイントアプリ
LOYALTY MARKETING, INC.posted withアプリーチ
いろんなコンビニでバラバラにポイントを貯めるよりは、いつも同じコンビニで買い物をするほうが、ポイントが貯まりやすくなります。特にTポイントは月5,000円以上買い物をしないと、他のカードよりも還元率が下がるので、できるだけ同じコンビニで買い物するよう意識してみましょう。
その他の節約術
フリーWi-Fiを活用
無料Wi-Fiを提供しているコンビニがどんどん増えています。通信制限がかかってしまったという月も、コンビニへ行けば、大容量のデータ通信が可能です。
セブンイレブン |
ファミリーマート |
ローソン |
|
利用時間/1日 |
最大60分×3回 |
最大60分×3回 |
最大60分×5回 |
どのコンビニも利用の際には買い物の義務はありません。ですが、何も買わないのに何時間もイートインに居座ったり、他の買い物客の邪魔になったりしないよう最低限のマナーを守って使用するようにしましょう。
コンビニATM
そんなコンビニATMの手数料を抑えるには、ネット銀行を利用するのがおすすめです。時間帯によっては手数料なしでお金を引き出すことも可能ですので、自分の使っている銀行の手数料はしっかり把握しておきましょう。
以下は主なネット銀行の手数料一覧です。
セブンイレブン | ファミリーマート | ローソン | |
イオン銀行 | - | 月5回まで無料 | |
ソニー銀行 | 無料 | 月4回~無料※ | |
楽天銀行 | 月7回まで無料※ | ||
新生銀行 | 何回でも無料 | ||
住信SBIネット銀行 | 月2~15回無料※ | ||
じぶん銀行 | 月2~11回無料※ | ||
セブン銀行 | 7時~19時まで無料 | - | - |
※契約により回数が異なる。
契約によって、無料で利用できる回数や時間によって金額が異なるので、自分が一番お得に利用できる方法を確認しておきましょう。
まとめ
節約の敵と思われがちなコンビニですが、使い方しだいでは便利でお得に利用することができます。特に一人暮らしの人はコンビニにお世話になる機会も多いと思います。
少しの工夫や努力を続けることが長い目でみると大きな節約になります。ぜひ一度コンビニの利用の仕方を見直してみて、ここで紹介した節約術を試してみて下さい。
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