いまやメジャーな婚活や出会いの場の一つとして成長した街コン。婚活ブームを超えて、一般的な飲み会の形として定着しつつあります。
なかでも、スポーツや料理、映画に本など、自分の趣味と同じ趣味を持つ人と出会える「趣味コン」は特に人気があり、各地でたくさん開催されています。
「趣味コン」がなぜ人気なのか、その魅力をお伝えしたいと思います。
「趣味コン」とは？
みなさん街コンはご存知でしょうか？街コンは企業が企画・開催する大規模な合コンのことです。参加したい街コンを探して申し込みすれば誰でも参加することができます。
趣味コンは街コンのひとつで、趣味をテーマに開催されます。あらかじめ「〇〇が好きな人」という条件が設定されているので、自分がその条件に当てはまれば参加可能です。
趣味コンの魅力
趣味コンは自分の条件にあう街コンをネットで探して申し込みをすれば誰でも参加できます。かかる費用も明記されていますし企業が運営してくれるので、男性も女性も、自分たちでセッティングしなければならないデートや合コンよりも手軽に楽しめます。
また、街コンや婚活パーティの中でも趣味コンは最も気軽に参加できるイベントと言えます。婚活よりのものだと、かなり本気度が高い人達が集まります。パーティー形式だとスーツやドレスなどのドレスコードがあったりなど、それなりに準備が必要になるのでお手軽とは言えません。趣味コンだと普段着でも参加できますし、スポーツを行う趣味コンなどでも普段自分が使っているものを用意すれば十分です。
たとえば合コンに行きたいと思っても、周りに仲のいい友達がいないと、なかなか誘ってもらえないし参加しにくいものですよね。趣味コンは一人で参加している人もたくさんいますし、申し込み条件が一人での申し込みという場合もあります。もちろん、複数でも参加可能なものもたくさんあるので、一人が心細いという人は友達を誘って行ってみましょう。
趣味コンは、あらかじめ開催予定日時が設定されているので、予定を組むのが簡単です。人と予定を合わせるのが面倒という受け身体質の人でも参加しやすいですし、万が一キャンセルしなくてはいけなくなっても、友人やデート相手に断りの連絡をいれるよりずっと気楽にできます。そういったスケジュール調整のストレスがないのも大きな魅力の一つです。
平日や午前中から行われる趣味コンもあるので、休みが不定期の人も心配いりません。なかには、平日休みの人限定のイベントもあったりします。
大抵の街コンには、「年齢」をはじめ「身長」「職業」「年収」などさまざまな条件が設定されていますが、趣味コンでは「〇〇が好きな人」という条件が設定されます。それに加えて年齢が設定されていることが多いです。
自分の容姿やステータスに自信がない人や、それで判断されるのがプレッシャーに感じる人は大勢いると思います。趣味コンでは容姿や肩書は関係なく何かが好きな人同士が集まっているので、スペックを気にせず参加することができます。
趣味コンの最大の魅力は話が盛り上がりやすいというところです。初対面のひとと話すのが苦手という人でも、趣味が共通であることはわかっていますから、話のネタに困ることはないでしょう。話が盛り上がれば、連絡を取り合ったり、後日会う約束をして一緒に趣味を楽しんだりするハードルも下がります。
趣味コンには、趣味を一緒に楽しめる友人を作りたくて参加する人も多くいます。趣味コンで近くに座ったみんなで、後日遊んだりイベントに出かけたりなど、グループで仲良くなれることも。そこからさらに友達の輪が広がる可能性もありますし、恋人を探すだけでなく友達を作るのにも趣味コンはおすすめなんです。
趣味コン参加の流れ
趣味コンに参加するときの大まかな流れをご紹介します。
行きたい趣味コンを見つけよう
まずは自分の参加できる趣味コンを探しましょう。本格的に取り組んでいる趣味でなくても、興味があればOKということもあるので、気になるものはどんどん検索してみてください。
下記のようなサイトで探すことができます。
ワインが好きな人が集まるイベントを検索できます。年齢などの縛りがほぼなく、ワインに詳しくなくても気軽に参加可能です。
街コンの最大手サイトです。様々なカテゴリからイベント検索が可能です。年齢層は若めで気軽に参加できる街コン情報が多く掲載されています。
リクルート管理サイトなので運営がしっかりしています。どちらかといえば婚活寄りなので恋人を探したい人向けです。
「趣味」・「ライフスタイル」・「年齢」・「価値観」別にカテゴリ分けされています。設定されている年齢が比較的高めで、婚活寄りです。
特に東京、大阪やその他の大都市は毎日のように開催されていて、行きたいイベントも見つかりやすいです。地方都市でも大都市ほどではないですが、意外と開催されているので諦めずに上記のような検索サイトで探してみてください。
参加したい趣味コンを見つけたら、さっそく申し込みをしてみましょう。サイトの会員登録をし、詳細画面のフォームから申し込めばOKです。たいていの婚活イベントは前払いになっています。キャンセルする可能性がある場合は、返金対応してもらえるのかやキャンセル料が発生するかもきちんと確認しておきましょう。
当日の流れ
会場について受付を済ませたら、スタッフの誘導に従いましょう。着席型のイベントの場合は最初に席が決まっていることもあります。自己紹介カードが用意されていることもあるので待ち時間に書いておきましょう。
趣味コンですので、一緒に何かを作ったり、運動やゲームをするのがメインになることが多いです。運営のほうで席替えやグループ替えをしてくれるので、ほとんどの人と接することができますし、連絡先の交換も司会が促してくれるので自然に聞くことができます。
イベントの最後には気に入った人を紙に書いて提出し、お互いにマッチングが成立すれば発表されることも。発表形式がいやな人でも、そういった発表がないイベントもあるので安心してください。
そのあとは運営が二次会を開催する場合もありますし、そのまま解散になる場合もあります。解散になったときは仲良くなった人同士でやグループで二次会に行くこともよくあります。
イベント後も仲良くしたい人がいたら、交換した連絡先に連絡をしましょう。たくさんの人から連絡がきた場合は、気になった人にだけ返信するという人が多いようです。必ずしも全員に返信しなくてはいけないということはないので、自分のストレスにならない程度に連絡を取り合うとよいでしょう。
人気の趣味コン
各地で様々な趣味コンが開催されていますが、その中でもメジャーなものをご紹介します。
アウトドア派におすすめの趣味コン
まずは、休みの日に家になんてこもってられない！体を動かしたい！というアクティブな趣味をお持ちの方におすすめの趣味コンをご紹介します。
例えば「旅行」「ドライブ」「食べ歩き」「サイクリング」「キャンプ」などが好きな方におすすめの趣味コンです。
飲み会形式でゆっくりお話できるイベントもあれば、屋外でバーベキューが行われたりすることもあります。大きなくくりで外出が好きならOKというイベントも多いので、仲良くなった人からの影響で新たな趣味の開拓も期待できます。
デートっぽいシチュエーションを楽しむことができる趣味コンです。アウトドアとか言うほどアクティブじゃないけど、外に出ていろんな商業施設や、観光地に行くのが好き！という方におすすめです。
開催場所は動物園だったり、観光地だったりと、デートスポットが多くなっています。歩きながらお話できるので、対面より緊張せずに会話できます。ウォーキング後に食事会が開かれることもあります。
学生時代に運動部だったり、ジムやフットサルに通ってたり、とにかく体を動かすのが好きという方には、実際にスポーツを一緒にプレーする趣味コンに参加してみましょう。
スポーツを楽しみながら距離を縮めることができるし、特にチームプレーのスポーツでは結束感が生まれるので、自然に仲良くなれます。フットサルや卓球、ボルダリング、テニスなど様々な種目で開かれています。初心者歓迎のことが多いので、得意不得意は気にせずに気軽に参加してみてください。
インドア派におすすめの趣味コン
休みの日は家にいるのが幸せだし、体を動かすのはちょっと苦手…という方でも、楽しめる趣味コンはありますよ。インドア派の方は特に出会いが少ない傾向にあるので、是非積極的に参加してみてください。
たこ焼きやお好み焼きなどを作って食べる簡単なものから、キッチンを貸し切って本格的な料理を作るイベントまであります。本格的な料理を作る場合でも、料理教室のように先生がついてくれているので安心です。
誰かと一緒に料理をするには役割分担が必要ですし共同作業なので、自然と会話がうまれ距離も縮まります。料理に抵抗がない人だったら、あまり気負うことなく参加できるイベントです。
特に料理ができる人は、男性・女性ともに魅力的ですし、生活していく上での価値観を垣間見ることができます。今後の人生のパートナーも見つけやすいかもしれませんよ。
ザ・インドアという感じの趣味コンには読書やアニメ・漫画、ゲーム、映画鑑賞などがあります。ゲーム趣味コンではカードゲームやVR、人狼などで距離を縮めます。そのほかのインドア系の趣味コンの場合はカフェやレストラン、居酒屋でゆっくり座ってお話する着席型イベントがメインです。
インドアな趣味の人は特に出会いが少ないと思いますが、インドア系の趣味コンは開催される回数も多いので積極的に参加してみましょう。
また、インドアではないかもしれませんが、音楽好きコンというのもたくさんあります。クラシックが好きな人、邦楽が好きな人、ロックが好きな人など音楽の中でも様々なジャンルがあります。音楽フェスやライブが好きな人向けのイベントもあるので、フェスに行きたいけど一緒に行ける人がいないという人も仲間を作るきっかけになります。
趣味コンを楽しむために
せっかく行くからには、楽しい思い出を作って帰りたいですよね。楽しい趣味コンにするために、以下のことには気を付けておきましょう。
参加する趣味コンを決めるコツとしては男女比率が1：1となっているのがおすすめです。男女比率のバランスが悪いと、思うようにお話できない可能性もあります。
たいてい運営のほうでバランスを調整してくれているので、あまり心配することはないのですが、開催情報のところに現状の比率が記載されていることが多いので、一応チェックしておきましょう。
当日はできれば集合5分前くらいに会場到着できるようにしましょう。早く着きすぎると他の参加者もいて少し気まずい思いをするかもしれません。逆に、イベント開始時間ギリギリになりすぎると運営の人が大変になるので、5～10分前くらいに到着するのがベストです。
普通の婚活パーティーではスーツやキレイめのスカートが一般的ですが、趣味コンは参加するイベントによっては服装を考えたほうがよさそうです。
例えば、料理コンで長い爪にストーンのたくさんついたネイルをしていくのは不衛生ですよね。アウトドア系のBBQをするような趣味コンだと、ドレッシーなものよりカジュアルで動きやすい服のほうが無難です。スポーツをする場合は汗をかいてもいいよう準備も必要になります。
自分の参加する趣味コンでどんなことをするのか把握しておくことが大切です。場合によっては運営に問い合わせておくと良いでしょう。
趣味コンの落とし穴
趣味コンのおすすめポイントをご紹介してきましたが、デメリットもあります。参加するときはデメリットも理解したうえで申し込むようにしましょう。
同じ趣味とは言っても人それぞれ入れ込み具合は違うものです。趣味に対する相手と自分の熱量が全く違っていてがっかり…ということもあります。だからと言って大げさにがっかりしすぎたり、相手に失礼な言動をとってしまうことのないよう気を付けましょう。
ほとんどの婚活イベントに言えることですが、男性のほうが金額的な負担が大きいことが多いです。男性が9割負担ということも珍しくありません。女性は気軽に参加しやすいのですが、負担が大きい分真剣度高めの男性も多いので、イベント後の付き合い方にすれ違いが起きることもあります。
人数が集まらなかった場合、イベントの開催が中止されることがあります。その際、本来であれば中止のお知らせがきて返金対応が行われるのですが、ごくまれに中止の連絡が来なかったり、返金対応がスムーズにされないことがあります。
街コンは企業が運営しており、イベントごとに運営企業が異なります。口コミ等を確認して、運営企業が過去にトラブルを起こしていないかチェックしておくと安心です。
趣味コンはグループでの行動が多かったり、複数人でスポーツを行ったりすることが多くなります。そのため気になる人と話したい！と思っても二人きりになるのは難しいかもしれません。趣味コンではグループの何人かで仲良くなることも多いので、真剣にお付き合いを考えたい場合は、様子を見て二次会に誘ってみたり、後日デートを申し込むと良いでしょう。
婚活パーティーなどとは違い、趣味コンには恋人を作りたくて参加する人もいれば、単純に一緒に趣味を楽しめる友達が欲しくて参加する人も一定数います。自分は真剣に恋人を作りたくて連絡をしているのに、相手にはその気がないというすれ違いが起こることもあります。関係を急ぎすぎず、相手の温度感を探りながら徐々に距離を縮めていくのが無難です。
実際に趣味コンに参加した人の感想
ここまで趣味コンについていろいろと書いてきましたが、結局は実際に参加した感想が聞きたいですよね。筆者の周りで趣味コンに参加したことがある人に話を聞いてみました。
まず、みんな口をそろえて言うのが「1回で良い出会いがあると思うな」ということです。場の雰囲気で、何人かと連絡先を交換しても、結局その後も連絡が続いたり、後日会ったりというのは稀で、何度か参加して母数を増やすことで、好みのお相手や本当に気が合う人と出会うことができます。なので、1度参加して思うような出会いがなくても、諦めずに何度かチャレンジすることが大切です。
また、趣味コンではたくさんの人と連絡先を交換するので、誰がどの人だかかわからなくなりがちです。良いなと思う人に運良く巡り会えたら、積極的に連絡をしないとその他大勢に埋もれてしまうので注意です。
友達同士で来る人よりも、一人で参加する人のほうが多いみたいです。確かに新しい出会いを求めて来ているのだから、友達同士で固まっているよりいろんな人とおしゃべりできたほうが有益ですし、一人でいるほうが話しかけられやすい場合もあります。
最初は不安で友達と一緒に参加するほうが心強いとは思いますが、何度か参加して趣味コンの雰囲気に慣れてきたら一人でも行ってみましょう。もちろん初めから一人で参加するのも全然アリです。
彼氏彼女見つけなきゃ！と必死な感じではなく、初対面のぎこちなさはあるもののワイワイガヤガヤする感じで普通に楽しめたそうです。仕切りは運営の人がしてくれるし、カードに記入した情報を拾えばとりあえず会話は成立するし、色んな人と話ができるので無理に盛り上げなきゃ！と思って疲れてしまうということもなく。なのでそんなに身構えて緊張して行く必要はありません。
友人が行った趣味コンでは、「暇だったから今朝適当に申し込んで来ました～」みたいな人もいたそうです。フラ～っと顔をだす感覚で行けるくらい気軽に参加できます。
趣味コン以外にも
共通の趣味を持つ人との出会いの場は趣味コンだけではありません。社会人におすすめの方法をご紹介します。
運営企業が用意した会場で様々な業種の人が集まり、名刺交換をする交流会です。経営者が集まる会などある程度決まったステータスの人が集まるビジネスライクなものや、誰でも参加できてワイワイ楽しめる親睦会みたいなものもあります。
「健康を意識してる方向け」みたいな異業種交流会とうい名の趣味コンみたいなものもありますし、婚活パーティ寄りのものもあります。趣味コンよりはビジネス寄りなので、趣味コンがカジュアルすぎて抵抗がある…という人は異業種交流会に参加してみてはいかがでしょうか。
一度に大勢の人と話すのはちょっと苦手…という人はマッチングアプリを使ってみてください。検索で絞込できるので、同じ趣味を持つ人を探すことができます。まずはメッセージでやり取りするので、対面で話をするのが得意でない人にはおすすめです。
〈Pairs〉
コミュニティ数が多く、マニアックな趣味のコミュニティもあるので、趣味コンで取り上げられないような少数派の趣味を持つ人はぜひ登録してみてください。会員数も多く、マッチングアプリ初心者の人にはおすすめです。
〈With〉
アニメ・漫画、ゲーム、映画などインドア系のコミュニティが多くあり、コミュニティ内の人数も多いので共通の趣味を持つ人が見つかりやすいです。メンタリストのDaiGoによる心理テストで、相性のよい相手と出会えるのも大きな特徴です。
〈タップル誕生〉
「趣味でつながる」をコンセプトにしたマッチングアプリです。趣味が同じ人と出会いたいという人が多く、趣味について詳細に登録できるようになっているので、趣味を通じて仲良くなりたいと思っている人にピッタリです。
〈カップリンク〉
行きたい趣味コンを見つけようで紹介した街コンジャパンと提携しているアプリです。参加するイベントと連携できるので、登録者のなかに同じイベントに参加する人がいるかもしれません。
〈シンクル〉
こちらは、マッチングアプリではないですが、趣味を主体にしたSNSです。匿名で利用することができ、趣味について思いっきり語ることができます。出会いを求める人には向きませんが、純粋に趣味について話相手が欲しいという人におすすめしたいアプリです。
社会人が集まってスポーツや音楽など、共通の趣味を楽しむコミュニティです。一口に社会人サークルといっても、純粋に趣味に打ち込むためのものや、出会いや交友関係を広げるためのものなど様々です。
社会人サークルのメリットは趣味コンやマッチングアプリよりも自然な出会い方ができる点です。大学時代のようにサークルに入って趣味を楽しんでいれば、自然とメンバーの人たちと仲良くなっていけます。その中で、特に仲の良い友人ができて普段から遊ぶようになったり、恋愛関係に発展することもあるでしょう。
そもそも趣味がない人は
共通の趣味があれば話は盛り上がりやすいですが、そもそも人と話せるような趣味なんて持ってない・・・という人もいるのではないでしょうか。
そんな人は、まず趣味を見つけるところから始めましょう。以下のような記事を参考にしてみてください。
まとめ
社会人になって出会いの場が少なくなったと感じる人はたくさんいると思います。職場に同じ趣味をもつ人が偶然いた、ということは稀なのではないでしょうか。待っていても出会いはなかなか訪れるものではありません。自分から動くのが吉です。
今は街コンという文化が確立され、趣味コンを見つけるのも参加するのも簡単になっています。一緒に趣味を楽しめる友達や恋人がほしい人はぜひ趣味コンに参加してみてください。一度ではなかなかうまくマッチングできないことが多いと思います。ですが、あきらめずに何度か足を運んでみて、良い出会いをつかみ取りましょう。
コメント