みなさん、ふとした時「あ、今からでも楽器やりたいな」って思うことありますよね?時間確保さえできれば大人になってからでも始めやすいのが楽器の特徴です。そんな時大体の人が選ぶ楽器として、ギターやピアノがあげられます。しかし、ほんとうにオススメしたいのは、実は”ドラム”なのです。手も足もバラバラに動かしてなんだか難しそう…なんて思うでしょうが、実はそんなことはないのです。今回はドラムを選ぶべき理由と習得の方法を教えます。
ドラムの成り立ちについて
まず、簡単に説明すると、ドラムとは叩くと音がなる打楽器です。歴史としては、原始時代まで遡り、大地を踏み鳴らしたり身体を打ち鳴らし、感情表現や交信するところからはじまりました。音楽は自由だなんてよく耳にしますが、ドラムはまさに自由な発想からは始まっています。そして今回伝える内容も、大変自由なものとなっています。
なぜドラムなのか?
楽器を始めたい人がなぜ「ドラム」を選ぶべきか、4つのポイントにわけて説明いたします。
実は一番敷居が低い
ドラムというと、冒頭でも説明したように、手と足をバラバラに動かしたり、似たようなドラムやシンバルを素早く叩かなければならなくて大変だと思われがちですが、実は他の楽器に比べ格段に簡単です。なぜなら、叩けばいいのです。ふざけているわけではありません。叩くだけなのです。
ドラムは叩いたように音が出ます。かたや例えばギターは、コードを覚えそのとおりに指で弦を押さえ、やっとひけるかと思いきや思ったように音が出ない、そんなことがあたりまえにあります。そして1日ひたすらその音を練習したとしても簡単には出せないのです。しかしその点ドラムは1日練習すればそれなりに叩けます。手と足がバラバラで難しいといいますが、実はパターンが決まっており、覚えてしまえばなんてことはないのです。
初心者でもローコストで始められる
ドラム一式そろえるととんでもない金額になるんじゃないの…そんな高価な楽器は買えない…なんて思っている方がよくいますが、別に最初からすべてを揃える必要はありません。後ほど準備するものの部分で説明しますが、はじめに必要なもの、それはスティックです。選ばなければ1,000円かかりませんし、なんなら木の棒(0円)だっていいのです。それさえあれば簡単にドラマーになれちゃいます。
コピーがたのしい
「ああ、オレもあんなふうにギターひいてみてえなあ…」「ピアノ引ける人すごいなあ…」みなさんこういうところから楽器をはじめ、練習に練習を重ねようやく憧れの曲を聞くだけでコピーする(耳コピといいます)、なんてことができるようになったりするのですが、ギターやピアノではどれだけの歳月が必要か想像を絶します。もちろんドラムもとてつもなく難しい曲はいくつもありますが、他の楽器に比べると耳コピしやすいのです。
なぜなら、ドラムには「シンバル」「ハイハット」「ライド」「スネア」「ハイタム」「ロータム」「フロアタム」「バスドラム」の8択しかありません。
それに、シンバル系と太鼓系でわけると3択と5択になります。細かいテクニックなどはあるでしょうが、それでもギターやピアノのように何十通り、何百通りの音から探る必要がなく、なんとなく叩きながら音を見つけることができます。そのため他の楽器よりもコピーが容易でたのしいのです。
需要が高い
ドラムを選ぶ理由をつらつらと並べてきましたが、ドラムが叩ける人は他の楽器を扱う人に比べ求人率が高いから、というのが一番の理由です。ギターやベースは人気が高いため、かんたんにバンドを組んだりすることができません。しかしその点、ドラムはどこのバンドも人員不足、まさに引く手数多なのです。頑張って練習してそれなりに叩けるようになれば、必ずどこかのバンドで活動することができます。
準備するもの
ドラムを選ぶべき理由が分かったら、いよいよ準備をしましょう。しかし準備といっても、最初は4つのものを用意するだけでOKです。
スティックと雑誌、そしてメトロノームとリズム感
最初に用意するもの、それは「スティック」「雑誌」「メトロノーム」「リズム感」の4つです。肝心のドラムがないじゃない!なんて思った方もいると思いますが、大丈夫です。だってドラムは自由だから。それでは1つずつ簡単に説明します。
スティック
これがないとはじまりません。手で叩いたっていいのですが、やはり多少は格好もそれなりにしないと今後のモチベーションに影響します。安すぎるスティックはすぐに折れてしまいます。オススメとして、はじめはパールのドラムスティックを選ぶとよいでしょう。
雑誌
これは初心者でもすぐに上手になる!というようなドラムのノウハウ本のことではなく、なんでもないふつの雑誌です。できれば厚めの雑誌がGood。それをガームテープでぐるぐる巻きましょう。なんとこれでドラムが完成です!さあバシバシ叩きましょう。やってみれば意外と楽しいものです。ただし意外と音が出るので注意が必要です。音が気になる場合は少し叩きにくいですが座布団がよいです。
メトロノーム
はじめのうちはリズムが安定しないので、メトロノームは必須です。しかしこれは買わずともスマートフォンのアプリで無料のものがあるのでこちらを利用しましょう。iphoneとandroidでそれぞれオススメのアプリを紹介します。
Smart Metronome(Apple)
Smart Metronome
Tomohiro Ihara無料posted withアプリーチ
メトロノームのビート(Google Play)
メトロノームのビート
Stonekickposted withアプリーチ
リズム感
やはりドラムにとって一番重要なのがリズム感です。おそらくこれに自信がなくて始めない人も少なくないと思いますが、これは反復練習を重ね、体に染み込ませるしかないです。裏を返せば練習によって身につけることができるものとも言えます。前述の、スティックと雑誌とメトロノームを駆使して、安定したリズム感を身につけるところから始めましょう。
少し慣れたら
スティックと雑誌とメトロノーム、これらでリズム感もついてきたなあと感じたら、いよいよ購入しましょう!そう!練習パッドです!使ってみれば分かります、雑誌とは明らかに違った叩き心地、しっかりとした滑り止め、安心できるサイズ感など、基礎練習のモチベーションが格段に上がります。オススメはエヴァンスの練習パッドです。
その他練習に役立ちそうなもの
上記意外で練習の役に立つものをいくつかご紹介します。
リズム&ドラム・マガジン ドラム・パターン大事典326
これは、リズムのパターンを学ぶには最適の本です。何度も言いますが、ドラムはリズムです。この本にはよく見聞きするリズムがたくさんのっており、楽譜を読めない人でもDVDを見ながら学ぶことができます。
DrumKnee ドラムセット 3D(スマートフォンアプリ)
家で雑誌や練習パッドばかり叩いているのはさすがにモチベーションが…という人には、スマホで遊べるドラムアプリがオススメです。画面をタップすることでドラムの音を鳴らすことができるアプリはいくつかありますが、その中でもこのアプリは特にリアルです。ベースドラムを足で叩くという再現性。とてもドラム愛を感じられるアプリです。
DrumKnee ドラムセット 3D – リズム 楽器
Paulo Ribeiro無料posted withアプリーチ
Song Beats
気に入った曲を選んでドラムの練習ができます。どのタイミングでなにを叩くべきかなどナビゲートもしてくれます。単に練習アプリというだけでなくとても良い曲で演奏が可能です。
Song Beats
Yamaha Music Interactive, Inc.無料posted withアプリーチ
BeatMaster Free Edition
何度も言いますが、ドラムで大事なのはリズム感です。そのリズム感をこのアプリで鍛えることができます。デザインも素晴らしく、楽しく遊べます。
BeatMaster Free Edition
Yo Yasuda無料posted withアプリーチ
練習場所
スティックさえあれば公園でも川岸でもどこでも練習ができますが、周りへの影響を考えると室内が望ましいでしょう。
はじめは自宅
やはりまずは自宅で練習です。最初のうちは基礎練習を繰り返したり、リズムを覚えるところから始まるので、自宅にこもってひたすら雑誌や練習パッドをバシバシ叩きましょう。
音楽スタジオへGo
リズムも安定してきてある程度叩けるようになってきたら、いよいよ音楽スタジオへ突入です。音楽スタジオを選ぶ際、必ずレンタルのドラムセットを借りられる場所を選びましょう。くれぐれもスタジオで雑誌をバシバシ叩くことにならないように。料金の相場はだいたい4,000円前後のところが多いようです。
また、ドラムセットを使う場合チューニングが必須となりますので、チューニングキーを持って行きましょう。
Pearl パール チューニングキー K-080
レッスンを検討中の場合
ドラムを楽しんでいるうちに、さらに極めたいと思うこともあるでしょう。その時は誰かプロの先生にレッスンをつけてもらうという選択肢もあるでしょう。その際のポイントを説明します。
先生によって癖がある
教えてもらう先生にも得意・不得意のジャンルがある場合があります。そして教え方にもジャンルごとの癖があったり実績による教え方の違いなどがあります。レッスンを受ける前に、できるだけ先生の特徴を把握するようにしましょう。以下の方法で知ることができます。
- どういうジャンルを得意としているか
- レッスン先や先生の実績がどうか
- youtubeなどで動画を見る
- 体験レッスンや無料レッスンはないか
まずは自分でコツコツと
ドラムに限ったことではありませんが、どんなにいい先生に恵まれても、どんなにいい教材を手に入れても、大事なのは基礎練習です。レッスンを受け始めても、個人練習は怠らないようにしましょう。
もしスタジオを借りて練習したい場合にできるだけお金をかけずに効率的に行うための、検討ポイントを教えます。
- 家から近いスタジオはどんなところか
- 個人練習する場合の料金はいくらか
- 回数券があるか
- スタジオにあるドラムセットはどんなものか
※自分にあったものか、好みのものかも重要です
ドラムは家にあるもので代用できる
すべてそろえたり、レッスン受けたり、そんなお金かけられないよ!という人も安心してください。ドラムセットを買わずとも、スタジオに行かずとも、ドラムを楽しむことは可能です。途中少し真面目な話を並べましたが、冒頭で言ったとおり、ドラムは自由なのです!自由にドラムを楽しんでいる人たちが世の中にはたくさんいるので、そんな彼らのドラムを楽しむ動画をご紹介します。
どの家庭にもあるようなキッチン用具をドラムとして叩いている動画です!ドラムも歌もお上手です。
とてつもなくシュールですが、これぞまさに自由なドラムです!自分でもできそうな気がしてくるのが不思議!
ストリートらしいバケツのみをつかったドラムです!表現力がものすごい…。
まとめ
いかがだったでしょうか。上手になるには地味な基礎練習がとても大事ではありますが、それはどんなことでも同じです。まずはドラムの根源である自由に楽しむこと。これがなによりも大事です。他の楽器よりもとっつきやすいのも確かなので、まずは思い切ってはじめてみてください!
コメント