夜のバイトのイメージといえば、高時給!でも夜のバイトってどんなバイトがあるの?仕事内容は大変?など不安なことも多く、なかなか踏み込めない人も多いのではないでしょうか。そんな方へ始める前に知っておきたい夜のバイト事情をお伝えします。
夜のバイトってどんなものがある?
意外と知られていないけれど、種類もたくさんあります。気軽にだれでもはじめられるものから、どんなバイトがあるのかご紹介します。
気軽にはじめられるもの
- 飲食店
居酒屋・バーなどの営業時間が夜からスタートする飲食店が挙げられます。お酒を飲む場所なので注文回数が多く、メニューも多いので覚える仕事も多いですが、気軽に同世代のスタッフやお客さんと話すことができるので人と絡むことが好きな人にはおすすめです。
- コンビニ・ファミレス
24時間営業しているコンビニやファミレスは夜のバイトの代表格でしょう。昼間に比べると圧倒的に客数は減りますが、補充などの接客以外の作業が発生することが考えられます。
- 工場作業員(製造・生産管理)
ケーキやパンなどの食品を作ったり、車などの機械を作る製造作業や、商品が欠品してしまったり逆に作りすぎないために計画を出し管理する役割の生産管理職もあります。人とコミュニケーションをとるのが少し苦手な方やひとり黙々と単純作業をするのが好きな方に向いています。
- 清掃
ホテルやオフィス、商業施設などの夜間清掃です。幅広い年代の方でもできる職業で、気軽にできるバイトのひとつです。勤務中は作業になるので、人と話すのが苦手な方や掃除をするのが苦ではない方におすすめです。
ちょっと勇気がいるもの
- 警備
警備員はオフィスビルや施設の夜間警備を行うバイトです。館内の巡回や監視カメラのモニターチェックなどの業務ですが、基本的には万が一なにかが起きた際の警備のため、なにも起きなければ仕事量も少なく、比較的自由度が高いことが特徴です。しかし、逆を言うとなにか起こってしまったときの責任は大きく、特に女性は手のだしづらい仕事かもしれません。
- コールセンター
お客様の電話対応をするバイトです。クレジットカードやロードサービスなど事件・事故が時間に関わらず発生しやすい業種が多いです。また、ホテルなどの常にお客様との接点がある業種も24時間でお客様サポートをしていることもあります。電話対応のみでお客様と対面することはありませんので、服装や髪型は自由なのがメリットとして挙げられますが、なかにはクレーム対処もありますので、精神面が強い方が向いているといえるでしょう。
- 上記以外のその他接客業
その他、スナック・キャバクラ・ホストなどいわゆるお酒を飲んでお客さんを楽しませる水商売も夜のバイトのひとつです。店によっては未経験でも始められるところもありますが、他の接客業のバイトより求められる接客の質も違ううえ、時間外労働や必要な準備もある場合もあります。始める際はしっかり事前に調査をして行うようにしましょう。
資格が必要なもの
- ドライバー
人や荷物を載せて目的地まで移動したり、荷物を配達する仕事です。トラックドライバーの場合は大型免許が必要に、タクシーやバスの運転手は2種免許が必要になります。夜間の中、長距離移動になることが多いので、車の運転が得意な方はもちろん、性格が運転に出にくいタイプが向いているといえます。
- 介護職
老人や障害者の生活をお手伝いする仕事です。無資格でも食事の提供や清掃など介護職員の補助的な仕事は行えますが、バイトとはいえ介護職員初任者研修や実務経験(3年以上)を積んで介護福祉士をとるほうが行える仕事内容も多くなり、給料などより好条件で働くことが可能です。身体的にも精神的にも負担のかかる仕事のため、お年寄りと関わることを楽しめる方が良いでしょう。
- 看護職
病気や怪我の治療をサポートする仕事です。介護と同様、看護師補助として無資格で行える仕事もありますが、看護師の時給の約半分程度と給与面でかなりの差がでます。看護職は正看護師(国家資格)と准看護師(都道府県知事が発行する)の2つに分かれます。看護師の夜勤バイトのメリットはなんといっても時給の高さにあります。時給2500円程度の8時間で一日2万円は稼ぐことができます。
夜のバイトのメリット
せっかくバイトをするならメリットが大きくあるほうがいいです。想像しているよりも意外とメリットがあるかもしれません。
時給が高い
夜のバイトは夜勤手当や深夜手当とよばれる手当がつくため、昼間と同じ仕事をするにしても、給料が高くなります。
アルバイトが夜勤手当を受け取ることができるのは夜の22時~朝の5時まで(企業やお店によっては深夜手当が6時までのところや5時~8時までは早朝手当がつく場合もあります)で、通常の賃金の25%増しで支払うことが義務付けられています。例えば、昼間時給1000円のバイトであれば、22時以降は1250円以上となります。
また、深夜時間帯で残業(時間外労働)が発生する場合はさらに25%の割増賃金が発生します。つまり通常の賃金の50%割増した金額になるため、残業の有無で給与は大きく変わるでしょう。
例えば、昼間の時給が1000円のバイトの場合、8時間労働で8000円となりますが、仮に20時~朝4時までのシフトのときは、
時給1000円×1.25(深夜割増)×6時間(22時~4時)=7500円
ここでさらに1時間残業するとなると、
時給1000円×1.5(深夜残業割増)×1時間(4時~5時)=1500円
計2000円+7500円+1500円=11000円
と、同じ時間分働いても昼間よりも1.4倍近く多く給与がもらえる計算になります。
この給与の違いが夜のバイトを選ぶ一番のメリットともいえるでしょう。貯金をしたくて夜のバイトを選ぶ方も多いのではないでしょうか。そんな方はお金のため方についても一緒にみておきましょう。
通勤ラッシュを避けられる
自宅近くであれば問題ないですが電車通勤をする場合、朝だと通勤ラッシュで満員電車に乗る必要があります。満員電車は知らず知らずのうちにストレスを増やしてしまうことになり、それだけで憂鬱な気分になってしまいますが、夜であればそういったストレスをかかえることなく通勤ができます。
仕事内容が楽な場合も?
これは仕事によってですが、夜のほうが人の出入りが少ないような24時間営業の仕事や、警備員の立哨(りっしょう)と呼ばれる決められた場所から動かず警備にあたる業務等は昼間働くよりも肉体的に楽な場合があります。お客さんの数に左右されずマイペースに仕事したい人や多くのお客さんを相手にするのが苦手な人はこういった夜の仕事には向いているかもしれません。
昼間の時間を有効に使える
病院や商業施設など、夜なかなか空いているところがないことも多く、必要なときに行けないことや混雑が懸念されますが、夜のバイト勤務であれば昼の時間は有効に使うことが可能です。
例えば、平日の昼間限定価格のビュッフェや、女性限定の平日昼の無料フットサルなどもあるので、日中勤務で土日休みの会社員よりももしかしたらお金をかけずに、楽しみを作ることもできます。なにも思いつかない人は是非、休みの時間を有効に使うために趣味探しをしてみてください。
夜のバイトのデメリット
デメリットがメリットを上回ってしまっては意味がありません。夜のバイトを始める前にリスクも考慮しておきましょう。
睡眠時間が足りない
夜になると睡眠に必要なメラトニンというホルモンが分泌されます。眠る前に光を浴びてしまうと、このホルモンの分泌が抑制されてしまい、十分な睡眠がとれなくなってしまいます。そして、人間の体温は朝から昼にかけて上がり、就寝前に下がり始めたあと朝に向かってまたゆっくりとあがっていきます。
夜のバイトの場合、終わるのは朝ですから、体温が高い状態で就寝することになるため、寝つきが悪く、睡眠も浅くなってしまいます。夜働くことを考えている人は少しでも睡眠の質をよくするために、睡眠についてまとめた記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。
『社会人の睡眠時間はどれぐらいがベスト?理想の睡眠時間や平均睡眠時間についてまとめてみました』を読む
食生活が乱れる
夜のバイトをしていると食生活が出勤前の夜、休憩中の深夜と、不規則な時間帯に食事をとることになります。また、食事も深夜や朝方にもやっているコンビニや24時間チェーンのような外食などになってしまったり、バイト先が飲食店の場合はまかないを自由に食べられたりと、夜中に栄養バランスの偏った食事をしていることで、肌荒れや乾燥肌の原因になったり、肥満や糖尿病、高血圧、がんなどの病気のリスクが高まる危険性があります。
時間帯だけでなく、太りやすい傾向にある職種や、そういった病気の予防などについてまとめた記事は是非チェックしておきましょう。
『ダイエットしても痩せないのは理由があった!?社会人が太る原因とは?』を読む
家族や友人との時間が合わない
一般的には会社勤めで昼間働く人が多いので、家族や友人とは逆転の生活をすることになります。なかなか時間が合わなくコミュニケーションをとったり、遊んだりすることができなくなってしまいます。
家族や友達との娯楽に使うお金を貯めるために夜の仕事をはじめたのに・・・なんてこともありますので、シフトの融通がきくのか等、事前にしっかりバイト先に確認しておいたり、家族には理解を得ることが重要といえるでしょう。
夜のバイトで気を付けたいこと
夜のバイトをはじめると、思わぬ事態が発生することもあります。
辞められない!?
最低賃金の引き上げや、運送賃金が値上がりになっている等、昼間でも人手不足が騒がれている中、夜間は前に書いたようなデメリットが懸念され、さらに人手不足問題が深刻です。そのため、一度夜のバイトを始めても、人が足りないので勤務先を辞められないという悩みを抱える人が少なくないようです。
仮に辞められない状況下におかれても無断欠勤などは避け、しっかり雇用先と話し合って退職するようにしましょう。法律上では、雇用期間のないアルバイトの場合は退職の意思を伝えた2週間後であれば辞められるように定められています。口頭でもなかなか受け入れてもらえない場合は、退職届を郵送して、実際に書類に残すと良いでしょう。
どうしていいかわからいときは無理をせず、厚生労働省に相談しましょう。電話だと労働条件相談ほっとラインや全国380か所に総合労働相談コーナーもありますので安心してください。
危ない目にあう可能性も。
もちろんすべての仕事がとは言い切れませんが、繁華街の場合は酔っ払いに絡まれトラブルに巻き込まれたり、人目がつかない夜や早朝で誰かから後をつけられたりなど、危ない目にあう危険性もあります。
勤務地は家にできるだけ近い場所にしたり、近くに頼れる人がいる場所を選ぶなど、少し用心して決めると良いでしょう。
アルバイトだけではなく、夜勤派遣もある
派遣は勤務先に直接雇用されるわけではなく、派遣会社に登録することで、自分のライフスタイルに合わせて仕事を選ぶことができます。その中で「夜だけ」に限定した派遣もあります。職種としては検品作業や軽作業など工場勤務の仕事が多いです。
普通の夜間のアルバイトと違い、1日からの単発の仕事や、日払いや週払いなど条件にあわせることが仕事できるのがメリットといえるでしょう。また、場合によっては紹介予定派遣といい、派遣先の企業で一定期間働いた後に条件があれば正社員・契約社員のような正規雇用に切り替えることができることもあります。将来的に正社員を希望されている方はこのような制度を活用されてはいかがでしょうか。
こんな人にもおすすめ!夜の時間を活用したバイト探しの方法
働くことに条件がある人も効率的にバイトを探す方法があります。
副業・Wワーク
本業があり副業として夜の時間でバイトしたい人はできるだけ肉体的にも精神的にも負担が少ないものがおすすめです。ここではちょっと面白いお金の稼ぎ方をお教えします。
- 治験
治験とよばれる、まだ市場に出回っていない薬を国から薬として承認を得るために行われる試験です。正確に言うとバイトではなく、法律上ボランティアとして定義されており、協力費という形で支払いがあります。採血以外は自由時間となりご飯もついているので、負担も少ないです。例)入院2日×2回試験で8万円前後
治験を募集している専用サイトがありますので、チェックしてみましょう。
どちらも会員登録は無料ですので安心して使えます。1泊2日からの入院もありますので、平日会社勤めの方も土日を利用して行えるバイトです。
- デリバリー
次世代のデリバリーバイトとして、Uber Eats というフードデリバリーサービスがあります。ひとつの店舗に雇用されるのではなく、アプリに登録されている複数店舗のうち、自分の好きな時間、好きな場所から料理を届けます。
届ける方法も車、自転車、バイクなど自分の好きな方法で使えるのも嬉しいです。働く時間帯については、注文できる時間帯は夜の12時までなので、実際に配達が終了するのは大体夜の12時半頃になります。夜バイトしたいけど本業に支障が出る心配のない時間なので副業にはぴったりのバイトです。
- 旅行モニター
指定された旅先に行って、宿のレポートを作成したり、写真を撮影する代わりに旅行が無料で行けたり、旅行券がついてくるというものです。
旅行が好きだけれど、お金がかかるのでなかなかいけない・・・という方にはぴったりな方法です。各種サイトで色々なモニターが募集されていますので、それぞれチェックしてみましょう。
ストレス発散もしつつお得にできるモニターで特におすすめです。
その他、社会人向けのバイト(副業)はこちらの記事でも詳しく書かれていますので、あわせてチェックしてみましょう。
『サラリーマンが実際に稼げる副業を紹介!上手に副業をするための方法も!』を読む
『社会人向け、バイトのおすすめ12選!!』を読む
主婦(主夫)
主婦は夜の間といっても時間が限られているため、短時間で行えるもの、シフト融通が利く仕事がおすすめです。
- 在宅で行う場合
手軽に行える「ライター」がおすすめです。パソコンやスマホひとつで自宅で簡単なアンケート作成や記事を作成します。内容は未経験でも大丈夫。初めは単価の低い簡単なものからスタートして、文字をかくスキルが身についたら、テストを受け、高報酬がもらえる専用サイト(サグーワークス)もあります。
- 外で行う場合
ひとつのお店ではなく、複数店舗が登録されていて空いている時間に好きなところで働く場所を探せるアプリ(spotgig)です。スキルに合わせたオファーもあるので、簡単に見つけることが可能です。派遣会社では登録会が面倒なこともよくありますが、すべてオンラインで済ませることができるのも、時間がない主婦にとっては嬉しいです。
夜ではなくても、お金を稼ぐ方法もありますので、高時給に惹かれて夜のバイトを検討している主婦はこちらの記事もみてリサーチしてはいかがでしょうか。
まとめ
夜のバイトは思っている以上にたくさんのジャンルのバイトがあります。夜にバイトしたいと思っている人はそれぞれのメリット・デメリットを考慮して、自分に合ったバイトを選ぶようにしましょう。
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