「今月は極力お金を使わないようにしてお金を貯めよう。」と思っても、趣味や買い物、飲み会等で気付いたら今月も貯金があんまり出来なかったという経験はありませんか?社会人になれば仕事の付き合いも増えてくるので、なかなかお金が貯められないという人は実は多いです。
「お金を貯めたいけど貯められない。」そんな人のために簡単に実践できるお金の貯め方をご紹介します。
自分の支出を細分化する
お金を貯めるという目標において最初にすべきことは自分の支出をきちんと理解することです。「自分の収入は理解しているけど、1ヶ月の中で何にどれぐらいお金を使ったかまでは把握していない。」という人は参考にしてみてください。
固定費について
固定費とは家賃、奨学金、通信費、自分のお小遣い等、毎月一定額の支出を指します。ほとんどがいきなり削ろうと思っても削れない支払いとなりますが、固定費が支出の中でどれだけあるかは理解しておきましょう。
ここで大事なのは自分のお小遣いを固定費として数えることです。お金を貯められない人の大半は自分のお小遣いを後に紹介する変動費としてカウントしています。自分が1ヶ月間で自由に使えるお金を設定し、それ以上使ってしまえば赤字になる(貯金が出来ない)という意識を持つことがお金を貯める道の第一歩と言えます。自分のお小遣いを固定費として数えていない人は来月から意識を変えてみてください。
変動費について
変動費とは光熱費、通信費、食費、生活費等毎月支出が変動するものを指します。これらは固定費と異なり、状況によって支出を簡単に削減することが可能です。余計な出費を防ぐために、無駄にお金がかかってしまうありがちな行動の例を見てみましょう。
- 電気代が無駄にかかる古い家電を使い続けている
- あまり物が入っていなくても冷蔵庫の温度設定をずっと強にしている
- 水道費を気にせずトイレの「大」と「小」のレバーを使い分けていない
- 癖でテレビをつけ、そのままテレビをつけっぱなしにしている
- 頭や体を洗っているときにもシャワーをこまめに止めない
紹介したのはほんの一部ですが、生活の細かいところを見直すと年間で何千円、何万円も無駄な支出を防ぐ節約になります。季節的な要因も出てきてしまいますが、基本的には翌月の変動費が今月の変動費を上回らないよう細かい節約に気を配りましょう。
予想している変動費-実際にかかった変動費=貯金という方程式を毎月繰り返し意識することがとても大切です。
特別費について
常に節約を意識していても世の中にはどうしても出費がかさむイベントがあります。旅行や友人への誕生日プレゼントや結婚式等は他のイベントと比較しても大きな出費となると言えます。予め出費が予想されるイベントの前には費用の準備期間を半年間から1年間設けるのがコツです。
友人への誕生日プレゼントが15,000円かかるとします。単月で見ると15,000円という非常に大きな出費となりますが、6ヶ月前から出費を意識し準備をしておけば、1ヶ月たったの2,500円貯めておけば良いという計算になります。外食1~2回我慢をすれば簡単に貯まる金額です。特別費はイベントが決まった時から月々のコストを抑え、事前準備を怠らないようにすれば当月に慌てる必要が無くなります。お金を貯めるために余裕を持った行動を出来る様にしましょう。
お金を貯められる人が実践していること
仕事帰りの付き合いが多かったり、休日はいつも遊んでいたりしていてもお金を貯めるコツを実践しているか実践していないかでその人の貯金額は異なってきます。実際にお金が貯められている人が実践しているお金を貯めるコツについてまとめてみました。
小さな目標と大きな目標の設定
お金を貯められない人の傾向として多いのが、結婚願望がある〇歳までに〇〇〇万円貯めたいというざっくりとした目標しか持っていないというものです。これではお金が余っているときにいっぱい貯金しよう等という甘い考えが浮かび、明確な貯金プランが立てられません。
まずは大きな目標の前に小さな目標を設定するのがコツです。設定の仕方はいたって簡単で、まず短期間(半年から1年程)で貯めるお金の目標額を設定します。(ちなみにですが、お金を貯められない人がまず目指す額として1年間100万円がよく挙げられます。)目標額に達するために月々いくらお金を貯められれば良いか、ボーナスがある月でどのぐらい余裕を持たせられるか、普段からしている贅沢を減らすだけで月々いくら浮かせられるかが具体的な数字となって見えてくるはずです。これからお金を貯めようと思っている人は早速計算してみてください。
家計簿アプリを利用する
現在は家計簿アプリでも多種多様のものがあるため、どれを選んで良いかわからないという人に実際に使って良かったと思ったアプリを紹介します。
このアプリではレシートを撮影することで品目や金額を自動で読み取ってくれる機能や、金融機関や通販サイトに紐付けて支出と収入を自動で分類してくれる機能が備わっています。アカウントを他の人と共有することも可能なので夫婦でお互いに収支を把握出来たり、家族の中で誰が何にどれぐらいお金を使ったかを把握できたりします。身近な人と旅行や車購入のためにお金を貯めたいという人は是非使ってみてください。
他にも様々な家計簿アプリが存在しますので、サービスを比較し自分に合った家計簿アプリを見つけてください。
家計簿アプリのまとめはこちら
お金管理が苦手なあなたに!簡単に始められるオススメ家計簿アプリとは
習慣を見直す
お金を貯められない人は習慣で無駄な出費をしてしまっていることがあります。例えばスーパーに買い物に行った際に、今度食べようと思って無駄なお菓子やインスタント食品を買いこんでいたり、コンビニに立ち寄った際に急に読みたくなった週刊誌を買ってしまったりする「ついで買い」と呼ばれる行動を無意識のうちに行ってしまっています。お金を本当に貯めようとしている人は事前に購入しようと思っている物以外買いません。
「期間限定」や「〇〇〇〇円以上購入で特典がつく」という言葉は非常に魅力的ですが、無駄な出費を防ぐためについで買いをしない意志を強く持つことが大切です。
銀行に立ち寄るのは原則1ヶ月に1回まで
お金の管理を出来ていない典型的なタイプは、1ヶ月の間に数回銀行やATMに立ち寄る人です。自分の1ヶ月の固定費と変動費を理解しておけば給与が振り込まれた後に1回まとめてお金を引き落とすだけで銀行に立ち寄るのは充分です。また、お金が足りなくなる度にATMに寄っていては手数料もかかってしまいます。急な誘いについてもお金を本気で貯めたいのであれば、よっぽどの事情が無い限り断るか、改めて予定を立てるのがベストです。
財布を用途によって使い分ける
財布は用途によって使い分けられると良いです。会社での昼食代や交際費を入れる財布、プライベートで持ち歩く財布、食費や光熱費用の財布等、用途によって財布を分けておけば無駄遣いを避けられるうえに、各出費項目に応じて現在の自分の経済状況を把握しやすいです。また1ヶ月で出費を抑えられた財布の用途によって各項目で次月はささやかな贅沢が出来るので、ストレスを溜めずに効率化を図れるのが便利です。
おつり投資アプリについて
おつり投資アプリというものをご存知でしょうか?おつり投資アプリとはクレジットカードで支払いをした際に、設定したおつり額をコツコツと貯めて投資に回すアプリを指します。例として300円の買い物をした場合おつり設定額が500円と1,000円の時とでわけて紹介します。
500円-300円=200円が投資に回ります。
おつり設定額1,000円の場合
1,000円-300円=700円が投資に回ります。
上記の様に少ない金額から投資をはじめられるので、お金を貯めている人が実践していたり、節約中の人も楽しんで投資を行ったりすることが出来るサービスです。早速おすすめのアプリを紹介します。
マメタス おつりでコツコツ資産運用 by WealthNavi
本格的におつり投資をはじめたい人に向いているアプリです。始めるにあたり、投資用のWealthNaviの口座が必要になります。口座開設に費用はかかりませんが、サービス利用開始時に30万円程の初期費用が必要となるため注意が必要です。実際の投資はウェルスナビというAIが行ってくれますが、運用手数料が1%かかるということも予め認識しておいてください。マネーツリーという家計簿アプリと連携させることが可能なので、経済状況を把握しながら楽しめます。月額費用はかからないため、初期費用を払えばあとはおつり以外ノーコストで投資するが可能です。
ある程度お金が貯まり、投資を行ってみたいという方はチャレンジしてみてください。
テスト的におつり投資をはじめたい人に向いているアプリです。初期費用はかかりませんが、毎月300円の費用がかかります。投資の運用はファンドマネージャーと呼ばれるプロが行ってくれます。なお、運用手数料は0.3%となっています。資産の引き落としもほとんどの銀行に対応している点や家計簿アプリで紹介したzaimとも連携しているのでトラノコの方が個人的にはおすすめです。(マネーツリーやマネーフォワードというアプリとも連携しています。)月額300円しか費用がかからない点や初期費用がない点も、試しにおつり投資をはじめてみたいという方に向いていると思います。
少ないリスクでテスト的に投資を行ってみたいという方におすすめです。
お金をかけなくても楽しめる趣味を作るのが1番の節約
どうしても趣味でお金を使ってしまうという人は新しい趣味にチャレンジしてみてください。おすすめは映画鑑賞です。現在は月額1,000円前後で国内外のドラマや映画が見放題のサービスを取り扱っている会社も多いため、自分が好きなジャンルの動画を鑑賞すればお金をかけなくても有意義な時間を過ごせること間違いなしです。
趣味はお金がかかるというイメージが強いですが、コスパに優れた趣味もたくさんあります。その他にも安価で始められる趣味を探したいという人は下記ご参照ください。
自分ルールを作る
支出を管理したり、節約したりするのは自分の性格に合わず続かなそうと思っている人は、自分ルールを作ってみてはいかがでしょうか。知らないうちにお金が貯まっていたり、支出を抑えたりすることが出来るかもしれません。
500円玉貯金
「昔500円玉貯金をしたことがある。」という人は案外多いです。その500円玉貯金を利用して自分ルールを作ってみてください。「外食をしたら500円」や「二度寝をしたら500円」のルールを作って1年間過ごせば人によって差は生じるものの、意外にお金が貯まっていることが多いです。お金を早く貯めたい人や貯金箱を開けたときに嬉しい思いをしたい人はルールをどんどん追加するとお金が貯まりやすかったりします。
また「お酒を飲んだら500円」や「1日野菜を取らなかったら500円」等をルールにしておけば手持ちのお金を貯金することになるか、健康になるかのどっちかしかないので良いルールと言えます。是非チャレンジしてみてください。
何かあった時に自分へのご褒美
普段から惜しみないお金の使い方をしていると、いつの間にか金銭感覚が麻痺し、日常の当たり前レベルが上がってしまいます。何かあった時に自分へのご褒美をあげるためには日常の当たり前レベルを上げすぎないことが前提です。普段は贅沢しすぎず、特別なときに自分へあげるご褒美を考えておきましょう。
- 自分が応援しているチームが快勝したときはいつもより高いお酒を飲む
- 1週間外食を我慢したから次の外食はデザートも頼む
- 給料日の後だから飲み会の帰りにバスではなくタクシーを使う
普段の生活レベルを下げておけばお金を貯めることが出来ますし、小さなご褒美でも特別感を出すことが出来ます。これを機に自分の生活レベルを見直してみてください。
番外編 世代別!お金を貯めるテクニック
最後に番外編として社会人ではない人が、お金を貯めるテクニックを紹介します。紹介する方法には明日から実践できることもあるので、是非試してみてください。
中学生
お金を貯めることにおいての中学生の最大の特徴は、大半の人に「収入」が無いことです。では、中学生がお金を貯めるにはどうすれば良いのか、確認してみましょう。
お小遣いを上げてもらう
中学生になれば、放課後に友達と飲食店やゲームセンターに行く機会も増えてきます。そうなれば、月々決まったお小遣いを受け取っている人も多いのではないでしょうか?お金を貯めたいときは、お小遣いアップの交渉が一番手っ取り早いです。交渉材料として、「勉強を頑張るから」「家事をもっと手伝うから」など、お小遣いアップの理由を持っておくと、尚良いです。
また、「友達と遊ぶときに」「部活動の練習試合で遠くへ行くときに」の様に、必要な時だけお金をもらうルールがある家庭の場合は、月額制に変えてもらうように交渉しましょう。月額制でなければ自分で収支のやり繰りが出来ないため、お金は貯まりにくいです。
お年玉
お年玉は貯金の大きなチャンスです。人によってもらえる金額は様々ですが、すぐに全額使ってしまってはお金が貯まりません。予め正月前に欲しいものを決めといて、本当に欲しいものだけを購入するようにしましょう。
不用品を売却する
読まなくなった漫画や着なくなった洋服を放置していませんか?いらなくなった不用品を販売すれば中学生でも利益を得ることが出来ます。また、部屋の不用品の片付けにもなるので、おすすめの方法です。
新聞配達のアルバイト
中学生でも新聞配達のアルバイトは可能です。学校によってはアルバイト申請の手続きがあるので、校則を確認してから応募するようにしてください。ただし、原則中学生のアルバイトは認められてなく、学校や親の承諾が必要です。働く明確な理由がある場合のみアルバイトを検討しましょう。
高校生
高校生のお金の貯め方については、ほとんど中学生と一緒と言っても良いでしょう。ただし中学生と異なり、高校生になるとアルバイトが出来るようになります。アルバイトを行い自分で収入を得られるようになれば、よりお金が貯まりやすい環境が整います。
定期的な収入が得られるようになったら、支出の管理を徹底しましょう。「何に」「どれぐらい」お金を使っているか把握している高校生は少ないです。支出管理を徹底すれば、「コスメ代」「交際費」「食費」などの何にお金を使いすぎているか見えてくるはずです。年間で具体的な目標貯金額を決めておき、目標を達成できるように心がけましょう。
主婦
主婦の場合、家庭全体の収支を把握しなければいけません。パートや内職で収入を増やす方法も手ですが、まずは支出を見直してみましょう。節約術100を使いこなし、現在の支出と、節約後での支出を比較してみましょう。自分が出来そうなことから始めれば、生活レベルを無理に変えることなく、貯金できる額が確認できます。
まとめ
お金を貯められている人と貯められていない人の違いは日常でのほんの少しの意識の差と、設定した目標までやり遂げる継続力です。お金を貯めるという事は、ただ今の生活レベルを落とすという事ではなく将来の自分の生活への向けての投資です。
今までお金を貯めようとしたけど途中で挫折してしまった経験のある人は、将来の自分のために是非貯金にもう1度トライしてみてください!
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