もう間違えない! 尊敬語と謙譲語の使い分け

もう間違えない! 尊敬語と謙譲語の使い分け ビジネスマナー

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敬語にはいくつかの種類がある、と子供の頃に学校で勉強をしたと思います。授業で説明を受けて、ただテストのために勉強をして終わり、という方もたくさんいるはずです。

しかし、いざ社会人になり、文書の作成や、取引先にメールを打つとなると、果たして正しい敬語を使えているのか自分でもわからなかったり、周りから指摘を受けて初めて間違いに気づく、ということも多いです。

実際のビジネスの場でも、正しい敬語を使って話ができる人と、滅茶苦茶な敬語で話をしている人とでは受ける印象も変わってきますよね?今回は、社会人になっても迷うことの多い、正しい敬語の使い方、尊敬語と謙譲語の使い分けについて解説します。

そもそも敬語とは?

聞き手や話題にのぼっている人や事柄に対して、話し手の敬意を表す表現です。敬語にはいくつかの種類があり、話の聞き手、話題に対して話しての敬意を表す「尊敬語」、「謙譲語」、話の聞き手に対して話しての経緯を直接表す「丁寧語」が存在します。

丁寧語とは? - 丁寧な表現で相手に敬意を表す

丁寧語とは、相手に対する丁寧な気持ちを表すもので、上下関係や話し手と聞き手の立場にかかわらず使うことが出来ます。

丁寧語は誰にでも使うことができ、使用するだけで丁寧な印象を与えられますが、例えば親戚や友人などの間柄で使用すると、相手は少し距離感を感じてしまうかもしれません。丁寧語を使うことが悪いことにはなりませんが、使用する場面はやはり考えなければなりません。

相手のことを敬語で話すときは?

相手が目上の方の場合など、相手に対して敬意を表す場合は「尊敬語」を使います。

尊敬語とは、文字通り尊敬を表す敬意後なので、例えば会社の上司やお客様などに対して相手を立てたいときに使う表現です。

自分や身内について話すときは?

目上の方に対して、自分を下げることで相手を立てる「謙譲語」を使います。

こちらも会社の上司やお客様に対して使用しますが、自分の動作に対して使います。謙譲という単語は「へりくだる」や「謙遜する」という意味があります。

よく使う敬語の例

尊敬語 謙譲語 丁寧語
言う おっしゃる 申す、申し上げる 言います
行く いらっしゃる、おいでになる 伺う、参る 行きます
いる いらっしゃる おる います
見る ご覧になる 拝見する 見ます
聞く お聞きになる 拝聴する、伺う 聞きます
会う お会いになる、会われる お目にかかる 会います
わかる ご理解頂く かしこまる、承知する わかりました
食べる 召し上がる いただく、頂戴する 食べます

尊敬語と謙譲語って何が違うの?

尊敬語と謙譲語って何が違うの?

尊敬語と謙譲語の違いは難しく、慣れている人でも混乱することがあります。しかし、正しい敬語をマスターするためにはこの2つの違いを知ることは必須になりますので、面接の場や商談の際などいざ必要な場面で間違えないようにしっかりと覚えましょう。

上記の表で示したとおり、動作や物事の主体が相手か自分かで尊敬語と謙譲語にわかれ、表現方法が大きく異なります。尊敬語は、話の相手動作や事柄に対して尊敬の意を表し、その相手の人を高める使い方です。これに対して謙譲語は、自分のや身内の動作や事柄に対してへりくだって、低める言葉です。どちらも相手に対して敬意を示すという部分は変わりません。

こうしてみると、尊敬語よりも謙譲語の方が難しく聞こえますが、立場を考えて言葉を選ぶことで、覚えやすくなります。尊敬語は相手が主体、謙譲語は自分が主体と考えてください。誰が話の主役なのかを考えるとどちらを使うべきかが少しずつわかってくるはずです。

ビジネスでよく使われる敬語と間違いやすい例5選!

ビジネスの場では正しい敬語は必須となりますが、多くの方が間違えて使用しているわかりづらいものもあります。ここではその一例をご紹介します。

  1. お疲れ様です
    似た表現に「ご苦労さまです」が存在しますが、こちらは部下をねぎらう時に使う言葉なので、上司や先輩など目上の方に対しては「お疲れ様です」が正しい表現です。
  2. 承知しました・かしこまりました
    「了解しました」という表現もよく耳にしますが、こちらは相手が同等の立場のときに使用する言葉です。目上の方に対しては「承知しました」、または「かしこまりました」を使うようにしましょう。
  3. 勉強になりました
    「参考になりました」と書くと正しい表現のように見えますが、教えてもらったことは参考程度にしかならなかったという意味で失礼に当たる場合があります。目上の方にものを教えてもらったり、知恵を頂いた時には「大変勉強になりました」とお伝えしましょう。
  4. いかがいたしましょうか
    目上の方に意見を求める際に使用する言葉です。「どうしましょうか」と聞くのは尊敬語でも謙譲語でもないので、「いかがしましょうか」を使いましょう。
  5. ご覧になる
    「ご覧」の時点で「見る」の尊敬語になるので、「ご覧になる」が正しい使い方です。
    丁寧さを意識しすぎて「ご覧になられる」としてしまうと、あとで説明する二重敬語にあたり、正しい使い方ではなくなってしまいます。

尊敬語・謙譲語の使い分けで注意したい点

ここまで尊敬語と謙譲語の使い分けについて解説してきましたが、普段から正しい敬語を心がけて使用していても、実際のビジネスの場面など時折混乱してしまうこともあるかと思います。尊敬語と謙譲語の違いでも説明しましたが、混乱してしまったときは「主語は誰になるのか」を再確認しましょう。

主語が相手 → 尊敬語
主語が自分 → 謙譲語

「前に言った」という行為に対してそれぞれ例文を挙げます。

(自分が相手に)申し上げた。
(相手が自分に)おっしゃった。

主語がどちらか、という点を意識できると話をする中で迷うことも少なくなります。
また、丁寧さを意識しすぎて二重敬語とならないように気をつけましょう。

敬語に敬語を重ねる二重敬語に注意

「二重敬語」という言葉を聞いたことがないでしょうか?

二重敬語とは一つの単語について、同じ種類の敬語を重ねて使うことです。
正しく敬語を使うことは素晴らしいことですが、間違えた使い方をすると悪い印象を持たれてしまうこともあります。目上の方に対しては丁寧さを心がけるあまり、敬語を重ねて使いがちですが、敬意を表すどころか回りくどい印象を与えてしまいます。

二重敬語を使ったことで相手が不快になることはないと思いますが、社会人であれば正しい敬語を使えるようになりましょう。

二重敬語の例 正く敬語を使おう!

× 社長様 → ○社長

「社長」などの役職名はけいしょうになるので様をつけることは不要です。

× おっしゃられる → ○おっしゃる

「おっしゃる」の時点で尊敬語なので、「~られる」という敬語を重ねがちですが、「おっしゃる」のみで十分です。

元々単体で尊敬語として機能するものに尊敬を表す助詞である「れる・られる」をつけてしまうパターンが多いです。ここで挙げたものは一例ですが、仕組みさえわかれば簡単なのでしっかりと覚えましょう。

まとめ

正く敬語を使おう!

尊敬語と謙譲語の違い、使い分けについて紹介しました。学生時代の記憶から、「尊敬語」「謙譲語」という単語を聞いただけで難しく感じてしまう人も多いかもしれません。

しかし、社会人として仕事をするなか目上の方との会話や、取引先との商談の席など、正しい敬語は必ず出番があります。どれだけ仕事ができても言葉遣いが正しくないことで目上の方々からは良い見られ方はしないでしょう。苦手意識があった方はこの機会にしっかりと勉強をして、素晴らしい社会人も目指しましょう。

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