みなさん、自分の爪しっかりと手入れしていますか?髪型や化粧などは気にしても、ついつい爪を切るのを怠って伸びきっていたりと、爪の長さを気にしない人は多いのではないでしょうか。
ですが、実は爪は相手に与える印象にも、あなたの体にも悪影響を与えてしまう、知らないと絶対に損する身だしなみマナーのひとつなんです。女性だけではなく男性にも気を付けてほしい、あまり知られていない爪の長さのマナーを紹介しますので、是非チェックしてください。
爪が長いとおこるリスクとは??
爪が長いとおこるリスクはいくつもあります。どんなリスクがあるのかまず理解しましょう。
相手へ印象を悪くしてしまう
日常生活で料理をしたり、食事するとき、ビジネスでは仕事でパソコンを使うとき、名刺交換をするときなど、なにかをするとき私たちは手・指を使います。誰かと一緒にいるときには意外と爪はみられているものです。爪が長いと男性女性関係なく、相手に対して「不潔」という印象を与えてしまいます。理由としては爪が長いと垢がたまりやすかったり、汚れが目立ってしまうからです。
また、「不潔」だけでなく、「不快感」を与えるきっかけになってしまいます。例えば料理をしているときにそのまま長い爪でお肉を捏ねたり、物をとりづらそうにしていたり、キーボードをたたく音がうるさかったり、と爪が長いと普段から相手に与える印象が悪くなってしまいます。
爪がはがれしまう
家事、育児など何気ない日常生活も長い爪で生活していると爪先に負担がかかってしまいそのせいで爪がはがれてしまいます。どこかにぶつけてしまったときなど衝撃があったときに長い爪だとはがれたり、割れて傷ついてしまったなんてこともあるのではないでしょうか。爪がはがれてしまうと痛みを伴うだけでなくしっかり生え変わるまでには2か月ほど要すため、その間は日常生活がしにくくもなるでしょう。
バイ菌が入ってしまう
爪が長いと細菌がどんどん爪の中に入ってしまいます。たった1ミリちがうだけでも10倍以上細菌が増えると言われています。細菌が入ると赤く腫れたりでこぼこになったり病気の原因になります。また、食品をその病気の指で触ると細菌を食品に付ける可能性もあり、食中毒につながってしまう危険もあります。
皮膚を傷つけてしまう
髪を洗っているときや普段何気なく手を使うときも爪が長いことで皮膚を傷つけてしまいます。また、自分だけでなく誰かと接するときに気づかないうちに爪でひっかいてしまう危険性もあります。皮膚を傷つけてしまうと跡が残ったり、出血につながることもあるので注意が必要です。
正しい爪の長さとは?
爪が長いと様々な面でリスクがあることはお分かりいただけたと思いますが、いったいどのぐらいが適切な爪の長さなのでしょうか。
短すぎてもダメ!
だからといって短いと良いというものでもありません。深爪をしてしまうと逆に普段爪で守られている部分がなくなってしまうことで、細菌に感染してしまいやすいといわれています。
ちょうどいい長さは
理想的な爪の長さは大体2~3ミリといわれています。目安としては裏側からみて指先から爪が見えるか見えないくらいの長さです。これよりも短い1ミリ程度だと深爪、5ミリにもなってしまうと長すぎて日常生活に支障をきたすようになってしまうので、常にこの長さを意識しましょう。
正しい爪の手入れ
適切な爪の長さが分かったので、次は、どのように爪を切るのを意識すればよいのか道具や切り方を紹介します。
道具
100円ショップでも気軽に手に入り、さくさく切れて便利な爪切りですが、実は爪には負担がかかっており、切った瞬間にヒビが入ったりと、爪に優しくはありません。
爪切りを使うときは自分の指の大きさに合うものを選ぶこと、または今はこのようにネットで様々な爪に合わせた専門の爪切りも多く販売されているので、自分に合う爪切りを選びましょう。
ですが、一番おすすめなのは爪切りではなく、爪やすりです。爪やすりであれば、衝撃が少なく爪にも優しいです。爪やすりといっても色々種類があります
1)素材
- 金属製―丈夫で長持ち
- ガラス製―使いやすく水洗いできるので衛生的
- 紙製―爪に優しく安価
- 電動―楽でネイルをする方におすすめ
2)形
- ストレート型―長方形で初心者にもおすすめ
- ダイヤ型―指の曲線に合わせてけずれる
- カーブ型―両端が細くなっているので使い分けできる
ネットでも色々な種類の爪やすりが取り揃えられています。
ガラス製/カーブ型
電動/ダイヤ型
タイミング
夜に爪を切ると親の死に目に会えないなんて言い伝えもありますが、いったいいつ切るのが正しいのでしょうか。正解はお風呂のあと。理由はお風呂に入ったことによって、爪がやわらかくなり負担をかけずに切ることができるからです。
逆に乾燥しているときに爪を切ってしまうと、割れたりはがれたりしてしまうリスクが高くなりますし、力を入れないといけないのでうまく切ることができません。時間がなくお風呂後が難しい人もぬるま湯などに指を3分ほどつけてあげるとふやけるので近い効果が期待できます。
頻度
爪が伸びるのは1日に約0.1ミリ程度といわれいます。理想的な爪の長さが2~3ミリなので大体2週間~3週間前後のスパンで切っていくのがいいでしょう。
切り方
まずひとつ基準となる爪を選び、指先から爪が見えない長さを意識しながら爪の中心を切ります。次に左右対称に少し切ります。左右を切ったらその後は側面を切って整えていきます。中指を基準とするのが一番やりやすいでしょう。基準となる爪ができたら、それととなり合わせの他の指も切っていき、親指は最後にすると切りやすいです。
長さだけじゃない!他にも気を付けておきたい爪のマナー
気を付けるのは長さだけじゃありません。他にも知っておきたい爪のビジネスマナーをマスターしておきましょう。
形
爪の形には大きく分けて5種類あります。
- スクエアー根元から先端まで同じ幅で先端の両端が角の形
- スクエアオフースクエアの角が丸の形
- ラウンドーサイドがまっすぐで先端は丸の形
- オーバルーラウンドの角を削った卵の形
- ポイントーオーバルの角をさらに削り先端をとがらせた形
それぞれ形によっても印象は変わりますが、ビジネスマナーとしては、「ラウンド」型にするのが正解でしょう。丸みを帯びているので相手にも優しい印象を与えます。逆にとがったものは冷たく攻撃的な印象を与えてしまうので、気を付けましょう。
ネイル
ファッションとしてネイルを楽しむ女性は多いのではないでしょうか。一見おしゃれにみえますがビジネスでは相手に悪い印象を与えないように配慮が必要です。
- 色
透明、ベージュ系、くすみ系のワンカラーもしくは爪先にホワイトをもってくるフレンチネイルにしましょう。ビビットカラーや黒はビジネスではNGです。 - デザイン
デザインは極力ないほうが無難です。ワンポイントで小さめのリボンやお花、ストーンをのせる程度にしましょう。 - 手入れ
ネイルのマナーとして一番気を付けたいことです。ネイルをしたばかりはもちろんきれいですが、日常生活をしている間にネイルがはげてしまったり、時間が経って爪が伸びてしまったりと、これでは逆に不潔な印象を与えてしまいます。
また、ジェルネイルは長期間していると爪に負担をかけてしまうので、爪切りとおなじように2週間~3週間程度をめどに新しくするのがよいでしょう。ネイルサロンでは専用マシーンで爪のキューティクルをお手入れしてくれるところもたくさんあるので是非試してみてください。
また、自分でネイルをしながらケアする美容液ネイル美爪の休日もありますので忙しい人にはおすすめです。
巻き爪
巻き爪とは、爪の端が巻いて内側に巻き込んだ状態のことをいいます。多くは足の爪でなることが多く、日本人の10人に1人は巻き爪ともいわれているくらい馴染みのある病気のひとつです。
巻き爪になると場合によっては痛みを伴い歩くのが困難になったり、歩き方が不自然になることで肩こりや腰痛など体に影響がでることもあります。事前にリスクはできるだけ排除したいものです。もちろん短く切りすぎてしまうことが一番の原因といわれているのですが、他にも巻き爪になりやすい条件はいくつかあります。
- 過度なスポーツをしている
過度なスポーツはどこかに足をぶつけてしまったり負担がかかることによって、炎症が起こってしまいます。特につま先に負担をかけてしまうスポーツや、瞬発力が必要なサッカーやテニス、バスケットボールなどを行うときは注意が必要です。
- 間違った歩き方をしている
1) 姿勢が悪い
癖づいている人が多いですが、がに股だったり内股で歩いたり、姿勢が悪い状態で歩いていると、指先に負担が増えてしまいます。自分がよく使っている靴底のすり減りをチェックしてみて、どこの部分がすり減ってしまっているか、偏りがある人は歩くときに逆方向に重心をかけることを意識してみましょう。
2)重心を指先にかけていない
足の指が地面から浮き上がってしまっていたり、太ももの内側の筋力が衰えている人は外側に重心がかかってしまいます。外側に偏ると指に圧力がかからないため、巻き爪になりやすいです。まずしっかりとかかとから着地させてから徐々に体の前方に体重をかけ、指先に体重を乗せることを意識しましょう。
3)歩く量が足りない
歩くと逆に巻き爪になるんではないか?と思う人もいるかもしれませんがそれは間違いです。下からの圧力が足りなくなってしまうので、適度に歩くことが大切です。
- 靴が自分に合っていない
きつい靴をはいていると靴に圧迫され、爪に負担がかかってしまいます。特に立ち仕事をしている方は、靴には十分注意しましょう。
- 乾燥してる
いっけん関係のなさそうですが、爪も乾燥すると縮むために巻き爪になりやすくなってしまいます。特に冬場はボディークリームを爪にも丁寧に塗りましょう。クリームを塗ったあとは保湿成分が浸透するように手袋や靴下を着用することが重要です。
また、万が一巻き爪になってしまった際には、巻き爪の痛みを和らげてくれるやわらかゲルサポーター巻爪直子や巻き爪矯正器など今は自分でできる処置巻き爪ブロックもありますので、活用することをおすすめします。
さらにいうと、保湿した後に爪専用のオイルをぬってあげると潤いを逃がすことを防いでくれるのでよりグッドです。ドラッグストアなどで爪切りやネイルコーナーの近くに展開されていることが多く、気軽に使えますので是非チェックしてみてください。
まとめ
意外と気付いていない人が多いですが、爪は自分にも相手にも大きく関わる大切な部分です。自分の爪をみてみてください。もし紹介したマナーが出来ていない人は、まずは爪の長さや切り方など爪のマナーをしっかりと理解しましょう。そして病気やケガのリスクの少ない、かつ、相手に良い印象を与えられる魅力的な爪を心がけましょう。
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