電報のマナーを知っていれば、いざという時に困らない!

いざいう時に困らない!みんなが知らない電報のマナー ビジネスマナー

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電報のマナーに配慮したことありますか?

「ずっと仲の良かった友達の結婚式に祝電を送りたいけど…どうしたら良いのだろう….」「お世話になった先輩の親族が亡くなったけど、どうしても出席出来ないから、弔電を送らなきゃ…でも、初めてのことで…」

スマホを通じたSNSを使ったコミュニケーションやメール、電話でのやり取りが当たり前になった今では、電報で相手を敬って、感謝の気持ちを伝える機会はそうそう多くありません。誰も教えてくれない電報の送り方。いざという重要な時に慌てなくても良いように、しっかりと真摯な気持ちを伝えることが出来る大人であるためにも、正しい電報の扱い方、ポイントをおさえておきましょう。

電報マナーの基本 お祝いを伝える「祝電」

「学生時代からの仲の良かった友人が、ついに結婚したという知らせが入った!」

しかし、あなたにはどうしても外せない予定があります。

「青春時代の楽しいこと、苦しい経験や喜びを分かち合ったから、結婚式に参加したい。でも、仕事の予定がどうしても外せない….」

こんな時に当日欠席して、メールでお祝いメッセージを送るだけは寂しすぎます。お祝いで電報を送るなんて、古臭いと思われてしまうかもしれませんが、意外と効果的です。古風な伝え方だけに、かえって自分自身の真摯な気持ちや、相手とのつながりを感じさせる贈り物になるでしょう。

結婚式の祝電などは披露宴で読み上げて紹介されることもあります。当日、自分が会場に居合わせることが出来なくても、ウエディングプランナーや司会者に肉声で読んでもらえます。

祝電は「相手を祝福する」メッセージです。会場で大勢の人の前で読み上げられたり、出産などのライフステージの変化を迎えるシーンで効果を発揮するものでありながら、非常にセンシティブに扱うべき媒体でもあります。

そのため、送る時には注意すべきポイントがあります。

お祝いを伝える「祝電」のマナー

友達の結婚式に電報を送るとき

結婚式に送る時に気を付けたいのは、式が始まる前に会場に祝電が届くように手配することです。もし会場が遠方で、前日までに届くか確信が持てない場合には、余裕をもって1週間前ぐらいまでに到着するよう手配することを検討しましょう。

また祝電を送るときに共通することでもあるのですが「切れる」「敗れる」「割れる」などの別れを連想させるような、ネガティブな印象を与える言葉の使用は避けるようにしましょう。

絶対喜ばれる!出産祝いで送る電報

意外に気を遣う出産祝いのプレゼント。電報であれば、手で触れることのできるものとしてメッセージを送ることが出来ますし、最近では小さなぬいぐるみなど、電報にプレゼントを添えて送るサービスも増えてきているため、幅を広げられます。

送るときに気を付けたいのは、出産祝いの電報の場合「お七夜」と呼ばれる生後7日後から1か月後までに送ることです。

知り合いが昇進した!お祝いの電報は送るべき?

今では、知人の承認や就任に電報を贈る光景はあまり見られていません。1~2階級ほどの小さな昇進であれば、わざわざ送る必要はありません。しかし、管理職へ就任した時などは電報を送ることで、相手への敬意や信頼感を示すことが出来ます。個人的なお付き合いが深い場合などを除いて、電報は勤務先に送るようにしましょう。

こんな時にも祝電が使える

祝電の用途は意外と広く、入学・入園・卒業・卒園のお祝いや、合格・就職祝いにも使えます。年賀や成人祝い、ホワイトデーやクリスマスなど、季節のイベント、お祝い事にも電報は有効です。

お悔みを伝える「弔電」のマナー

相手をお祝いする祝電に対して「弔電」は、お葬式の時に送ります。厳かな場で用いられるため、特に相手に対しての配慮が必要となります。また祝電の時と同様、会場の状況などを調べる必要があるため、事前の準備をしっかりしておきましょう。

弔電の送り方

「弔電」はお葬式で、ご家族に対してお悔みの言葉を伝える電報のことです。

厳粛なシーンとなるため、送るときのマナーに気を付けたいものです。お葬式は、お祝いの場面と比較すると急に迫られることが多いです。そのため送るのは、葬儀の開始時間までに喪主宛に送ることが一般的です。

気を付けたいこと。お葬式で電報を送るとき

個人葬で送る時には、通夜や告別式が行われる場所に喪主宛に送ります。また、企業や団体が主催する場合には、開催する部署宛に送る場合もあります。

結婚式では「別れ」についての言葉を控えるようにする点と異なり、弔電では「重なる」「繰り返す」という意味を連想させる「かさねがさね」「たびたび」という言葉は控えるようにしましょう。

神式、キリスト教、弔電の書き方は違う?

弔電の書き方は宗教、宗派によって、文面を書き分ける必要があります。例えば神式の場合には、「成仏」「供養」など仏教用語を入れないように配慮しましょう。また、キリスト教では、故人が「神様の元に召された」といった文言を用いることが多いです。

故人や遺族の立場を考えて、相手の宗派を把握しておく必要があります。

お悔み電報を送った時の失敗談

日本語の中には、知らず知らずのうちに仏教の用語が入り込んでいます。当たり前だと思い「冥福をお祈りしています」という表現を用いたら、相手はキリスト教だった…等ということは「あるある」です。

また到着が遅れ、お坊さんがお経を読み上げた後になってしまい、葬儀の厳粛な場で、場違いな雰囲気を与えてしまい、冷や汗かいた…なんていう話も珍しくありません。

送る時はとにかく慎重に、通夜に届いても問題ないため、亡くなった知らせを受けて、すぐ送るようにしましょう。

電報のマナーで困ったとき こんな時どうする?

お祝い事やお葬式の時など、電報は限られた機会にしか用いられないため、取扱いに不慣れな方がほとんどです。しかし、書き方や送り方のポイントを抑えれば、誰でも相手に対して真摯な気持ちを示すことが出来るため、正しい対応を抑えておきましょう。

こんな時どうする?電報で困ったとき

電報をもらった時のお返しについて

もしお祝い、お葬式などで、電報をもらう機会があったら、お返しをしましょう。

電報やメールなどと違い、送る側にも手間や配慮が必要な贈り物です。真摯にお返しをすることで、相手に対しての信頼感を示すことにつながります。お返しのポイントは出来るだけ早く、電話やハガキを送ることです。普段、接点が薄い知人とのつながりを再認識するきっかけとなるでしょう。

電報を送るとき、気を付けたい「句読点」と「改行」

電報を送ったことのない方は、驚かれるかもしれませんが、結婚式などで電報を送る時には、句読点を使いません。

これには「終止符を打つ」という意味を避けるためであるという説や、電報自体が日本の古来からの風習で、最低限の言葉で伝えるものだからという説など、様々な理由が伝えられています。

弔電と香典、どちらも必要?

お葬式などのお悔みの時に送る電報の弔電と、相手の出費を助けるお香典、これらは両方送るべきなのでしょうか。葬式は頻繁にある行事ではないため、迷ってしまうこともあると思います。実は、正しいマナーもケースバイケースなのですが、ポイントは「亡くなった故人、遺族と自分がどういう関係か」という点を念頭に置くことです。

旧来の知人で、付き合いが長い友人や、お世話になっている上司であれば、相手との縁を重んじて、両方送りましょう。それほど付き合いが少なく、距離のある知人などに送る場合は、弔電を送るだけで問題ありません。

到着日には気を付けて!電報を送る日と届く日

電報はNTTやKDDIなどが提供している電報のサービスを利用して相手方に送ることが基本的です。

当日受付が可能なサービスもありますが、ギリギリに到着しても会場側の調整とかみ合わなくなってしまう可能性もあります。とは言え、早すぎて1週間以上も会場に保管してもらうのも相手に負担になっていしまいます。

結婚式であれば、遅くとも1日前、出来れば2、3日前には届くように、お悔み電報の場合には前日に到着するよう調整しましょう。

また送る時には、メッセージの本文と送り状の2か所に、宛名(相手)と差出人(自分)の名前を書きます。この時に気を付けたいのは、メッセージ本文に書く会社名や肩書などは「正式名称を書く」ことです。会社名などがあまりに長い場合などは、送り状に書く名前は省略しても問題ありません。

電報はタイミングが重要です。適切な時に正しく相手に届けるように順位しましょう。また実際に相手に伝える文章はケースごとに、ある程度のひな形があります。

下にあげる文例を参考にしながら、自分の言葉で相手にメッセージを届けましょう。

すぐ使える!電報の文例とマナー

電報を送るときに配慮すべきポイントは「自分と相手の立場を考える」ことです。短い文章で気持ちを伝える分、ちょっとした言葉使いの違いで、相手の心に響くかどうかに差が出ます。

結婚式で喜ばれる文例とマナー

結婚式の場合には、冒頭に相手を祝福する言葉を使います。例えば職場の上司などを祝福する場合には形式的なお祝いの言葉、知人であれば、砕けたメッセージを加えると良いです。

会場側の状態を事前に調べて、早めに送りましょう。

知人に送る場合の例:
「ご結婚おめでとう。いつも周囲の人を気遣って優しさを忘れない、●●君らしさを大切に。奥さんを幸せにしてあげてね」

あたたかくねぎらう出産お祝いの文例

出産お祝いの電報は家族宛、ではなく母親宛てに送ります。病院宛に送ることを受け付けている大学病院などもありますので、事前に調べておく良いでしょう。

また、最近では「母親+赤ん坊の名前」という形で送ることもあります。

職場の知人などに送る場合の例:
「ご出産おめでとうございます。お子様の健やかなるご成長を、心よりお祈り申し上げます」

しっかりした印象を与えるご挨拶の文例

電報は様々な用途があり、意外な使い方があります。例えばバレンタインやホワイトデー、また、母の日や父の日などにも電報は活用できるのです。

特に職場関係のご縁がある場合など、お付き合いを大事にしたい方に対しては、電報でしっかりした挨拶をしておくのも良いでしょう。

七五三で挨拶を送る例:
「七五三おめでとうございます。●●ちゃんの元気な姿、健やかな成長をお祈りします。」

入学・卒業に送る電報の文例

入学、卒業祝いは、親御様宛ではなく、お子さん宛に送ります。1人の大人として、子供をお祝いしてあげる姿勢で送ると良いでしょう。

知人のお子さんの入学祝いに送る例:
「入学おめでとう。第一志望に合格出来たのは、●●君の努力の賜物です。楽しい大学生活が過ごせることを祈っています」

就職・就任など、人事などで好印象を与える電報の文例

知人の子供が就職したり、誰かが昇進した時にも電報は有効です。この時にも、相手の普段の頑張りによってステップアップしたことを讃えること、また今後の活躍を真摯に祈ることを念頭に置いてメッセージを送りましょう。

知人の子供が就職する場合:
「●●くん、おめでとう。これまで就職活動よく頑張りましたね。これから始まる生活、今後の活躍を祈って、今後も応援しています。」

お悔み電報、お葬式に使う文例とマナー

誰かが亡くなってしまった時のお悔み電報は、相手の宗派に合わせた文言の配慮を忘れず、出来るだけ簡潔に書きましょう。しかし、仲の深い知人の家族などが亡くなった場合には、精一杯の労いのメッセージを付け足すことをおススメします。

知人の主人が亡くなった場合(仏式の場合):
「ご主人様のご逝去の報に接し、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。」

知人をいたわる、お見舞い文例

私たちが考えているよりも電報の用途は幅広く、病気や怪我などのお見舞いにも使えます。また暑中見舞い、寒中見舞いで電報を送ることは相手に好印象を与えることが出来るので、縁の遠い人にはハガキで、相手を特別に敬いたい場合には、電報で送るなど、使い分けても良いでしょう。

暑中見舞いの文例:
「暑中見舞い申し上げます。子供達もすくすくと育ち、家族で元気に夏を乗り切りたいと思います。暑さ厳しき折、ご自愛ください。」

法事・法要で使えるお悔みの文例

葬式の時と同様、法事などのお悔みも簡潔に書きましょう。また、追加で一言を加えたい時には、上品に添えるようにしましょう。

法事の文例:
「●●様の●周忌にあたり、生前の頃の笑顔を懐かしく感じます。ご冥福をお祈り致します。」

開店・受賞のお祝いで使える文例

開店や受賞はおめでたいハレの機会です。真摯なお祝いの気持ちを短く表するよう心がけましょう。冗談めいた表現は好まれませんが、柔らかめの言葉、砕けた表現はかえって好まれることもあるため、慎みながら、相手を祝福するような文章にしましょう。

開店の文例:
開店おめでとうございます!これまで見守っていたこちらも大変嬉しく思います。
微力ながら今後のご発展をお祈り申し上げます。

お引越し・移転のお祝いを伝える文例

引っ越しや移転は、当事者に相当なエネルギーを必要とします。

そのため相手の苦労を察したうえで、今後の未来を祝福する言葉を送りましょう。
そうすることで察する能力のある人物であることをアピールすることが出来ます。

引っ越しの文例:
念願のマイホームへのお引越しおめでとう!
これからの笑顔溢れる生活を心よりお祈りしています。

まとめ

電報のマナーは日本にしかない、独特の文化です。これは礼節を重んじる日本の気質、また、言葉には力が宿るという「言霊」という考え方が古来から脈々と続き、「礼をもって短い言葉で相手に気持ちを伝える」文化が発達したからだと言えます。

今では、プレゼントとしての電報サービスが登場してきたため、話題やネタ作りとしても気軽に活用できるのです。

電報を正しく使い、マナーと気持ちを届けられるカッコいい大人になりましょう。

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