CMでおなじみの「結果にコミット」という言葉。普段何気なく使っている言葉かとは思いますが、この「コミット」という言葉、みなさんはしっかり説明できるでしょうか?
主にビジネスシーンで使われることが多いですが、それ以外でも使われることもあります。今回は「コミット」の意味と使い方について解説していきます!
「コミット」とは?
コミットとは英語の「commitment(コミットメント)」を略した言葉で、意味としては、「責任の伴う約束」や「目標や目的に対して積極的に関わる」、「責任をもって引き受ける」などの意味となります。
似ている言葉で「Promise(プロミス)」がありますが、それよりもさらに結果に責任を持つという意味合いがコミットには非常に強く含まれています。
「コミット」の語源
コミットは前述したように「commit」英語の動詞に由来し、日本語の文章の中では「コミットする」などといったようにビジネスシーンで使うことが多いです。
この場合は、「積極的に関わる」、「深く関わる」、「責任を持って取り組む」といったニュアンスを込めて使われます。
「コミット」の類義語
コミットに近い意味を持つ言葉としては、
- 約束する
- 確約する
- 関係を持つ
- 関わる
といったような言葉が挙げられます。
また、「約束」という意味合いを持つ単語としては、「プロミス」という言葉があります。「コミット」は、この「プロミス」よりも意味合いの強いものになるので、間違えないようこの際にしっかり覚えておきましょう!
「コミット」の対義語
「コミット」の対義語には「オミット」という言葉があります。
「オミット(omit)」は、
- ~を除外する
- ~を除く
- ~を含めない
という英語の動詞からきた言葉で、ストレートに「除外する」、「ボツにする」と伝えたくない時に使われることが多いです。
「コミット」が使われるシーンと例文
続いて、コミットが使われるシーンと例文について見ていきましょう。
ここでコミットの使い方をマスターしてくださいね!
ビジネスシーンにて
ビジネスシーンにおいてのコミットは、「責任を伴う約束」や「目標や目的に対して積極的に関わる」などの意味があります。
「約束」などの意味で使う場合は、
君は本当に結果にコミットできる人材だね
今期の目標は利益拡大に30%コミットすることだ
のように使われ、
「関わる」等の意味で使う場合は、
次回のプロジェクトにコミットしたいと考えている
今回は上司の仕事にコミットした
のように使われます。
IT業界にて
IT業界においての「コミット」は、「トランザクション処理(データベースにおける一連の更新処理)が全て正常に完結した結果を確定すること」という意味があります。
IT業界の「コミット」の意味
IT業界での「コミット」の使い方は、
コミットしないまま電源を切ってしまった…。一からやり直しだ。
かなりのデータ量だったが無事にコミットされてひと安心だ。
のように使われます。
よく聞く「コミット」のつく言葉
次に、「コミット」ががつく言葉について紹介していきます!
デコミット
「コミット」がつく言葉の中で、デコミットというものがあります。デコミットは「コミット」したものを守れなかった時に使われる言葉です。
自分自身でそれなりの熱量を持った決意を守れないということは、周囲に対する信用や評判を落としてしまうことに繋がるため、なるべくデコミットしないよう意識していきましょう。
コミットメントライン
「コミット」が付く言葉には、コミットメントラインというものもあります。コミットメントラインとはあらかじめ、ある程度の範囲を設定しておき、その範囲内であればいつでも実行可能という契約における枠のことを指します。
主に金融関連で使われる言葉であり、「銀行融資枠」という言葉に置き換えることが可能です。
結果に「コミット」する5つの方法
「コミット」の意味についてはみなさん理解できたと思います。そこで続いては、実際に結果にコミットする5つの方法について紹介していきます!
目標を立てる
「結果にコミット」するためには、まず目標を立てることをおすすめします。
実は「結果にコミット」していくのは決して簡単なことではなく、漠然としたただの意気込みで終わってしまうことが多いのです。
そのため、「結果にコミット」していくためには、まず自分自身がどうなりたいかという明確な目標を立て、それに向かって「やりきる」というところからすすめていきましょう。
後回しにしない
結果に「コミット」するためには物事を後回しにしないことが大切です。
面倒なことになると、逃げ出してしまう人がよくいますが、それは全く結果に「コミット」できていません。
きちんと物事に対して責任感を持ち、真っ向から向かっていく姿勢がまわりから「この人は責任感がある人だ」、「約束を守る人だ」と認めてくれるようになります。
この姿勢が結果に「コミット」できる近道なのではないでしょうか?
自ら動く
能動的に動く、という姿勢も「結果にコミット」していくためには必要不可欠です。
ただ指示を待って働いている人と、積極的に行動にしている人とでは、どちらの方に魅力を感じるでしょうか?
自ら動くことのできる人間は「何かを任せてもきちんとこなしてくれるだろう」とまわりから信頼されやすくなります。
つまり、「この人に任せておけば大丈夫だろう」と思わせることこそが、「結果にコミット」できる人材だということにも繋がってきます。
最後までやり遂げる
「結果にコミット」していくためには、自分で立てた目標や、割り振られた仕事を最後までやり遂げてみましょう。
自らやり遂げることができるというのは、その物事に対し責任をもって最後まで面倒を見るということになります。
そのため、しっかり自分で決めた目標や物事に対して最後までやり遂げることができれば、自分自身の一つ一つの言動に重みが出てきますし、相手からも信頼してもらいやすくなります。
言い訳をしない
まず、「結果にコミット」出来る人は責任感がある人です。責任感を持って物事に取り組んでいるため、失敗したときでも人のせいにすることなく原因を自分に向けています。
そして責任感が一番問われやすいのが、失敗したときです。その時に、言い訳をして誰かに責任を擦り付るのではなく、素直に失敗を認められる人こそが「結果にコミットできる」人材だということが言えます。
これであなたも「コミット」出来る人材に!
今回は、みなさんもよく耳にする「コミット」の意味を解説しました。「コミット」の意味、しっかり説明できるようになりましたか?
「コミット」できる人材はどの業界でもとても重宝されますし、仕事の中で大切なことのひとつとも言えます。
「コミット」という言葉を知っておくだけでなく、ぜひ結果に「コミット」できる人材になっていけるようみなさんの力を発揮していってくださいね!
コメント