まもなく平成も終わろうとしている現在。ライフスタイルの変化と同様に、労働に関しても価値観・働き方の多様化が進んでいます。スマートフォンの普及による「いつでも好きな時間に好きな場所でインターネットに接続できる」環境となったことで、『内職』『在宅ワーク』という形での労働スタイルを選択する人達がより増加しています。
ここでは内職・在宅ワークにおいての仕事の特徴やメリット・デメリット、求人サイトでも数多く募集している「おすすめの職種」をいくつかご紹介していきます。
内職・在宅ワークとは?
まずは内職と在宅ワーク、2つの働き方の定義や特徴等を解説していきます。同じなように思えて、そこには大きな異なりがあります。
内職と在宅ワークは違うのか?
一括りに内職と在宅ワークは、どちらも『家で仕事をする』という事で同義語と思われがちではありますが、そこには大きな違いがあります。
内職・・・内職を斡旋する企業に登録し、その企業からの管理・指示によって仕事をおこないます。「家内労働法」という法律で保護をされている労働者となり、各地域によっての最低賃金が設定されています。
在宅ワーク・・・一般的には個人事業主という形態として、依頼主と直接の請負契約を結んだうえで仕事をします。企業に雇用をされていないということで労働時間・報酬等は全て依頼主との契約で決定し、管理も自己責任で行う形となります。
つまり内職は法律に守られた形態での仕事ができますが、内職斡旋企業の管理下での労働となる為、自由な取り決めで仕事ができるとは言えません。反対に在宅ワークは全ての条件を依頼主と直接交渉のうえ決定することができますが、法律や企業に守られたものが無い為、全てが自己責任になります。そういった違いが大きいと言えます。
増加している背景(時代背景)
現代の日本においては「働き方改革」という名のもと、より個人に適したストレスフリーなスタイルが追及されています。アメリカでは労働者の約半数が在宅ワーク(もしくは在宅ワークでも可能な)労働形態となっている一方、日本ではまだ「仕事=職場にいく」という近代的なスタイルでの固定観念が強いのが現状です。よりこれからは世間の意識自体も大きく変化していくのは間違いないでしょう。
また、冒頭でも説明したようにスマートフォンの普及も内職・在宅ワークの増加に大きな影響があるといえます。職種や仕事内容によっては作業場や道具が必要な場合もありますが、数ある内職・在宅ワークの仕事内容の中には、PCやスマホなどさえあれば、それだけで十分に仕事が出来てしまうものもあったりします。現代の職種・仕事内容自体もインターネットの普及とともに変化しているからこそ可能になったと言えるでしょう。
基本的な勤務形態と給与について
内職は仕事場が家であるという点以外は、基本的には上記でも説明している通り、内職を斡旋する企業との契約を交わすため、勤務時間や給料を全て自分で決められるわけではありません。週3・4日勤務、1日4時間程度などの勤務形態の取り決めをおこなったうえで仕事をする形となります。勤務時間のルールはありますが、給料に関しては時給制ではなく、作業量と報酬単価を掛け合わせた歩合制が多いのが特徴です。
一方で在宅ワークは依頼主との契約が成立できるのであれば、勤務形態も給料も全てが個人の裁量で決定することができます。つまり給与(報酬)に関しても、時給・歩合・成果報酬など、どのような形にするかは依頼主側との取り決めで決める事ができます。
内職・在宅ワークのメリット&デメリット
ここまでは間違えやすい内職と在宅ワークの基本的な意味や違いなどを説明してきました。どちらが自分に適しているのか?と考えた場合、やはりそれぞれにメリット・デメリットが存在しています。
メリット
内職のメリットはやはり最大の特徴でもありますが「家で仕事が出来る」という事でしょう。朝の通勤ラッシュに巻き込まれもせず、落ち着いた自宅で作業が出来る事に喜びを感じてしまう人は多いでしょう。また、比較的簡単・単調な作業を業務とする仕事は多いので特別なスキルが必要なく、すぐに始めてみることが出来るのも魅力です。
在宅ワークのメリットも内職同様に自宅での作業が出来るのはやはり一番ではないでしょうか。また、個人の裁量・スキル次第の部分もありますが、やりようによっては内職作業では到底得られないほどの収入を手にすることも可能になります。
デメリット
内職のデメリットは、作業内容の多くが単調作業のものが多く長期間続けるうちに飽きてしまいモチベーションが低下してしまうケースがあることです。また、商品や部品の組み立て作業の場合、作業1個あたりの報酬が非常に少ないので、お金を稼ぐ為に内職を選ぶのはおすすめは出来ません。
在宅ワークのデメリットとしては、良くも悪くも全てが「自己責任」となります。勤務形態も報酬額も全て依頼主との契約で取り決めが出来るといっても、それはあくまでも仕事を依頼された場合となります。つまり、内職の場合は斡旋企業がある点に対して、在宅ワークは登録サイト等から仕事を依頼される場合もありますが、もし依頼すらされなかったらそもそも仕事すらない状態となってしまうリスクもあります。いかに自分の能力をアピールできるかが重要となります。
内職・在宅ワークのおすすめの職種5選
おすすめの職種を5つご紹介します。あなたに適した働き方ができるかもしれません。数多くの企業が求人募集している代表的な職種なので、気になったら求人サイトを確認してはいかがでしょうか。
ものづくり系
内職の仕事でまずメジャーな種類としては、自宅にて販売する商品を作ったり組み立てたりする「ものづくり系」があがります。ボールペンの作成、アクセサリーの組み立て、シール貼り、中には自動車に使用する部品を作るなんて仕事もあります。手先が器用だったり、もともと工作系が好きな人には適した仕事といえるでしょう。
「外で働きに出たいけど、子育てや家事で忙しい」といった主婦の方がこの業種を選択するケースも多い理由としては、やはり少しの隙間時間を利用して自宅で作業できるというメリットが大きいと言えるでしょう。組み立てする商品によって異なりますが、おおよそ平均で一個あたり1~5円の報酬単価であり、月にすると2~3万円程度が相場となります。
オンライン家庭教師
生徒がいる場所へは行かず、自宅からインターネットのテレビ電話等で接続して個別指導を行う仕事になります。サービス形態、クライアントからの要望によって変わる部分もありますが、基本的に必要な機材としては、インターネット環境がある場所でPC・WEBカメラ・マイクなどがあれば十分できると言えるでしょう。家庭教師をしてみたいけど、わざわざ現場まで行くのも面倒だな、、、なんて方にはおすすめです。
データ入力
データ入力業務は数ある内職・在宅ワークの中でも定番の仕事と言われており人気も非常に高いです。仕事内容としては、依頼者側の要望に従いデータ入力をおこない、納期までに納品する一連の作業となります。PCがあれば基本的にはどこでも作業が出来るので、わざわざ職場にまで足を運ばずとも、在宅勤務で問題なく出来る点が人気の理由といえます。
WordとExcelが使うことができれば、多くの作業はこなせまずが、依頼内容によってはボイスレコーダーの内容を文字に起こしたりするヒアリングスキルが必要となる仕事もあります。また、納期が短いにも関わらずデータ入力量が膨大なケースもあるため、安易に請け負うと大変な目に合う場合もあります。しかしながら、その分タイピング技術やWord・Excelを使い倒すことでさらにPCスキルも向上できるメリットもあります。
アンケートモニター
アンケートモニターの仕事内容も様々ありますが、内職・在宅ワークでもできる種類としては、WEB上でPCやスマートフォンなどでアンケートへの回答や調査を行うものになります。企業側も自社商品・自社サービスを利用した顧客の声を非常に重要視しており、既存サービスの改善点や新商品開発をするうえで、アンケートをおこないます。手軽に出来る仕事にも思えますが、あなたの回答が企業側のサービス改良に生かされる重要な仕事といえるでしょう。
手軽かつ重要な仕事ではありますが、一方で報酬額が低い点も特徴があり、相場で平均時給200~400円程度とも言われています。アンケートモニターの仕事を軸に生計を立てるというよりかは、お小遣い稼ぎという形がおすすめです。【i-Say】は登録して様々なアンケートに回答するだけで、商品券や賞品などと交換することができるアンケートサイトになります。気になった方は登録してみてください。
WEBライター
インターネット上にある様々なジャンルのメディアを運営している企業から、そのメディア内に掲載する記事等を代行してライティングする仕事になります。メディアの内容によって記事内容が変わる為、IT・美容・食・政治経済など多岐にわたります。発注者(企業側)から「こういう文章を書いて欲しい」という細かい指示があるので、基本的には日本語が書ければ誰でも出来る仕事にはあります。しかし多少の知識やある程度の文章力は必要となるでしょう。
WEBライターの平均収入はおおよそ月1~3万程度で決して多くは無いかもしれません。WEBライターの登録サービスも多数あり、仕事を請け負いや、仕事の紹介をされる事が可能です。【プラチナライター】のような高収入を期待できるチャンスもあるようなので、自身の文章力に磨きをかけてみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ライフスタイルが多様化しているこの時代。あなたらしい働き方とは何か、をもう一度考えてみてはいかがでしょうか。それによってもしかたら、あなたの本当の転職に出会えるかもしれません。
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