はじめに
社会人になって初めて一人暮らしをする人も多いと思います。ひとり暮らしは実家暮らしと違って公共料金など今まで支払いが無かった支出があったり、思いもよらない出費も生じます。せっかくの一人暮らし、こだわりの素敵な部屋に住みたいと誰もが望むと思います。さがし始めると間取りや駅からの距離によって家賃には大きな差が生じてしまうことで、どう選んだらいいかわからなくなる人も多いそうです。社会人は平均でどのくらい家賃を支払っているのでしょうか。「初期費用」「どんな支出があるのか」「選ぶポイント」を知り、納得のお部屋をさがしましょう。
はじめてひとり暮らしを始めるにあたりかかる費用
私の個人的なお話をさせていただくと、初めて部屋を借りるには不動産屋さんに行って、1ヶ月分の家賃を払えば借りられると思っていました。不動産屋さんの店舗へ訪問し、好みの部屋をいくつかあたりをつけ内覧しました。帰りがけに初期費用の見積もりを渡され合計金額のあまりの高額さにびっくりしました。賃貸契約における初期費用の一般的な内訳項目をご紹介します。
賃貸契約にかかる初期費用は?
- 敷金:家賃やトラブル時の保証費用。問題ない場合、退去時に払い戻されるが現状回復費として充当される事が多い。一般的には家賃2ヶ月分が多いが、中には0ヶ月、1ヶ月も増えている。ただし、退去時に費用がかかる場合がほとんどなので注意が必要
- 礼金:昔から大家さんに支払われる商慣習のひとつで、家賃1~2ヶ月が多い。
- 仲介手数料:仲介した不動産業者に支払う金額
- 前家賃:基本家賃は前払いのため、住む前でも契約時に支払う義務が生じる
- ドア鍵交換費用:以前住んでいた人が使用していた鍵から新しい鍵に変える際に発生する。
- 火災保険:火災や水漏れなどのトラブルに対する保険、契約時にほとんどの場合で必須とされている。
- 家賃保証:以前は契約に対して親・親戚縁者などの保証人をたてるケースが多かったが、最近は保証人よりも家賃保証会社を使用する契約が増えている。
- 日割り家賃:月の途中から入居する際にかかる家賃の日割り分
具体的には初期費用はどのくらいかかるかのシュミレーション例
家賃7万円 敷2ヶ月 礼2ヶ月の場合では
- 敷金:2ヶ月分で14万円
- 礼金:2ヶ月分で14万円
- 仲介手数料:1ヶ月分で7万円
- 前家賃:1ヶ月分で7万円
- ドア鍵交換:2万円(セキュリティーの高いオートロックマンションの場合)
- 火災保険:1万円
- 家賃保証:0.5ヶ月分で3.5万円
- 日割り費用:月の真ん中入居として0.5ヶ月分で3.5万円
合計はなんと、52万円ほどかかってしまいます。
引っ越し費用の相場は?
現在のお住まいのエリアから新居への距離と荷物の量で算出されます。一般的に一人暮らしで荷物が少ない方で3万円位が平均ですが、荷持が多かったり、移動距離が遠かったり、引っ越し件数の多いハイシーズンだったりすると大幅にアップします。下記サイトで簡単に見積もりが出せますので、一度調べてみましょう。こちらのサイトは無料見積比較申込で引越代金が最大55%OFFに。更に最大6万円のお祝い金が全員にチャンスという特典付きです。
ひとり暮らしでかかる費用
今まで実家暮らしをしていた場合、親などが負担してくれていた諸々のお金をご自身で支払わなければなりません。居住費、電気・ガス・水道費などの公共料金はもちろん食費もかかってきます。いろいろな負担すべき費用を整理し、では実際に家賃にいくら充当できるか考えてみましょう。
公共料金
- 水道代:平均3,000円位、ただし、シャワー好き、入浴好きな人は注意が必要です。水道代のほとんどがお風呂関連に対してかかります。逆に言うとシャワーなどで節水することができれば大幅に水道代を減らす事が可能になります。シャワーヘッドを変えると初期費用はかかってしまいますが、後々節約になります。詳しくい詳細・方法はこちらの記事を参照してみてください。本当に節約できているの?失敗しない節水シャワーヘッドの選び方
- ガス代:ガスには都市ガスとプロパンガスがあります。自炊の度合いにもよりますが、都市ガスで3,000円程度、男性だと1,500円位で収まる人も多いようです。ただし、注意が必要なのは、プロパンガスです。都市ガスの約2倍の6,000円から7,000円程かかることも多いです。物件を選ぶ際に、「都市ガスか、プロパンガスか」をちゃんと不動産屋に確認することをオススメします。
- 電気代:電気は季節変動が非常に激しい料金です。今年の夏も猛暑で、ほぼ1日中エアコンをつけたままという人も多かったと思います。春・秋は約3,000円程度ですみますが、夏・冬は約2倍の7,000円位かかってしまうケースが多いようです。
食費代
グルメな人、お酒好きな人はコストが大幅にかさみますし、外食や飲み会などが大好きな人は当然食費もぐっと多くなります。ただ、現在アプリやInstagramなどをみてみると、上手に節約と生活を楽しむ事を両立されている人が多くいます。そんな節約マスターを見習う事で食費も20,000円位に抑える事が可能です。
節約術の具体的な見本はこちらから
- 日々の献立の参考に!人気の節約料理ブログまとめ
- 献立の節約術をご紹介!コスパが良い購入方法からレシピ、節約術まで
- 無駄使いストップ!Instagramで節約と充実生活の両立をしよう
- 100円で出来る!必殺節約おつまみを紹介!
保険
生命保険文化センターの発表によると、生命保険加入者は全年齢で見てみますと男性で80.9%、女性で81.9%となっています。20代の男女別で見てみますと、男性の場合52.4%、女性の場合56.8%となります。加入する保険ですが、独身加入する保健のプランは比較的値段が高めの終身保険ではなく、医療保険が厚めの保険が多く、月収の3~5%位、6,000円から10,000円位をオススメするファイナンシャルプランナーが多いです。ちなみに結婚後は家族を守る責任が生じますので終身保険を厚くするケースが多いです。
急な出費
予想もしていない急な出費も1人暮らしの家計を圧迫します。冠婚葬祭や急な病気、事故などです。多少の蓄えがないと大変な事になります。例えば、結婚式のご祝儀の相場は20代でも95%位が30,000円と解答しています。月に2件重なることもありえます。そのような急な出費に対応できるよう、家計に多少の余裕を持てる家賃にする必要があります。
後悔しないお部屋選び
先程ご紹介しましたが、引っ越しには多くの費用負担が必要となりますので、多少の事ではすぐ別の物件へ引っ越すことは難しいです。安くて、駅やコンビニなどが近い便利な部屋に住みたいと誰もが望みます。女性はそれに加えオートロックなど安全面を重視する必要も出てきます。すべての望みを求めると家賃の高い物件が必然的に多くなります。それでは、どんなポイントに注意して物件を見ていけばいいのでしょうか?
何からさがすか?
今はネット・スマホ全盛期。当然これらでまず自分の住みたいエリアや間取りの相場観を養うことからはじめましょう。その後は、ネットで検索してお気に入りの物件を見つけたら問い合せを入れる流れとなります。もし、時間に余裕があるなら住みたいエリアに行って町の不動産屋さんに相談してみてはいかがでしょうか?自分の足でそのエリアを歩くことでその町の雰囲気も分かりますし、何より地元不動産屋さんのみが持っている超お得物件情報を紹介してくれる可能性もあります。
住宅公団を検討してみる
住宅公団は世帯向けのみと思い込んでませんか?物件によってはひとり暮らしも可能な物件があります。メリットとしては、初期費用が安く抑えられ、更新時に更新費用が一切かからない事が挙げられます。
お部屋のチェックポイント
せっかく選ぶお部屋、失敗しないために以下の項目チェックは必須です。
- 家賃の負担は大きすぎないか?
- 防音、騒音対策は大丈夫か?
- セキュリティーは大丈夫か?(特に女性)
- 湿気、結露は大丈夫か?
- 駅からの距離は問題ないか?
- 近くで買い物出来るお店はあるか?
- 収納スペースは十分か?
- コンセント位置、数は問題ないか?
- 駐輪スペースはあるか?(自転車所有の場合)
- 携帯の電波はちゃんと入るか?
- ネット環境はどうか?
おとり物件に注意
「おとり物件」といってもピンとこない人も多いと思います。別な呼び方で言うと「釣り物件」「おとり広告」などとも呼ばれます。物件自体存在はしていますが、家賃や初期費用などが特別いい条件で掲載される事です。すべての不動産屋が行っている訳ではありませんが、中にはそのようないい条件の物件をサイトなどで告知し、問い合せをした方に他の物件を紹介して成約するといった流れです。「おとり物件」に引っかかると時間と労力の無駄になりますので、相場と比べて格段に安すぎないかじっくりと検討してからアクションを起こしてください。
ひとり暮らしの間取りは?
一般的にはワンルーム、1Kが多いようです。「狭い部屋はちょっと…」という人は1DK,1LDKになります。“K”はキッチン “D”はダイニング “L”はリビングの事です。当然広い部屋の方が一般的に家賃は高くなります。どうしても広い部屋を希望される場合、捻出する家賃を上げられれば問題ないのですが、そう出来ない場合は築年数が古いもの、駅から遠い物件などを選ぶ必要が出てきます。
家賃は平均で月収のどのくらいを当てるか?
一般的には月収の20%から30%に抑える人が多いようです。月収25万の方であれば5~7.5万円位といったところです。
いつかは住みたい憧れ物件
すでに成功されていて住みたい物件に対してお金の制限がないという方なら「タワーマンション」や「デザイナーズ物件」などから探してみるとお気に入りの物件が見つけ易いかるかもしれません。
工夫して優雅に楽しく暮らす
今まで読まれて、「そんな貯金ないよ」や「毎月の継続・維持が厳しそう」という方もいるかと思います。ここでは、無駄な出費を極力抑えながら、楽しい一人暮らしをするコツをご紹介します。
「ミニマリスト」になる
これまで、シャワーヘッドや食費などの節約術をご紹介してきました。他にも節約出来る方法はあるのでしょうか?この機会にミニマリストを目指してみてはいかがでしょうか?2010年位から海外で流行し始めた「ミニマリスト」。日本でも「所有しない暮らし」が注目されています。こちらのサイトでも「ブログ」「部屋」「持ち物」などを中心に取り上げておりますので、一度見直してみてください。
- 参考にすべきミニマリストブログ14選
- 断捨離!ミニマリストでおしゃれな1人暮らしを手に入れよう
- 【ミニマリストにオススメ!】タイプ別タイニーハウスと部屋の断捨離
- 【断捨離でスッキリ】ミニマリスト主婦が実践するシンプルライフ
- ミニマリストは服もおしゃれにコーデ!少ない洋服で上手に着回すテクニック紹介
- ミニマリストにおすすめの持ち物!これだけあればどこでも暮らせます
シェアハウスを検討してみる
最近流行りのシェアハウス。メリットとしては部屋は1人部屋でも、リビングなどは共有で中には外国人と一緒に住んで語学のスキルアップを望めたりします。デメリットとしてプライバシー面です。共同生活に向かない人は絶対にやめたほうがいいです。冷蔵庫は共有ですし、多少はシェアメイトに気を使う必要があります。中にはブランドものの靴やお金がなくなったという人もいるようです。
- シェアハウスの事をもっと詳しく知りたい方はこちら
話題のシェアハウスで、刺激のある社会人ライフスタイルを見つけよう! - 敷金礼金、連帯保証人不要、家具家電付きシェアハウス紹介
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友人とルームシェアしてみる
同じタイミングで部屋をさがしている友人がいたら一緒に暮らすのもメリットとなります。1人ではなかなか住めない条件(駅チカ、広さなど)も友達と折半なら支払いが可能になることがあります。ただし、こちらもシェアハウスと同じで共同生活に向くかどうか始める前にじっくり検討する必要があります。一緒に住んで喧嘩になり、その後の関係が絶縁状態となった話も珍しくありません。
訳あり物件に住む
メンタルが強く、どうしても安い物件に住みたいという強い希望があるなら事故物件に住むという選択肢もあります。家賃半額、礼金を無料サービスなどのディスカウントも珍しくありません。もっと詳しくメリット、デメリットをし知り検討したいなら、こちらの本を一度読まれてみてはいかがでしょうか。
参考文献
カード、ポイントを活用する
毎月高額な支払いが発生する家賃。これをクレジットカード払いにしてポイントを貯める事が出来る物件があります。例えば家賃7万円で年間84万円、カードの還元率が1%なら年間8,400円分のポイントを貯める事が出来ます。すべての支払がカード払い可や管理費のみ可など条件は様々ですが、下記サイトで「クレジットカード払い対応」などで検索して探す事ができます。
まとめ
物件を一度借りるとなかなか再度引っ越しをすることは、予算的にも時間的にも体力的にも大きな負担を強いられます。お部屋を選ぶ際には、その後の生活のことなども踏まえじっくり検討し、後悔しないお部屋選びをしてください。
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